彦根城の旅(滋賀県彦根市)其の四

 

四という旧字体はあるのか?

今回は彦根城の旅其の四ですが、

今まで、壱、弐、参と

旧字体で書いていたので、

四も旧字体でと思ったら、

四は、「肆」(し)という文字でした。

さすがにこれを使って、

「彦根城の旅(滋賀県彦根市)其の肆」

ではあまりにも難解過ぎて、

笑ってしまうので、今回は四と書いています。

西の丸三重櫓へ

彦根城の見どころが沢山あるのは

書きましたが、

本当にどこから手を付けてよいのか

迷うほどに色々あるのです。

もちろん天守閣=お城という

大半の観光客ならば、そんなに

迷う事も無いでしょうが、

お城マニアとなった今の僕には、

どうやって沢山巡るかは、

困った問題なのです。

そこで、天守から向かったのが、

隣の西の丸にある国指定重要文化財の

三重櫓です。

案内版の向こうには綺麗に琵琶湖や

その先の雪化粧した山なみが見えます。

三重櫓を中心として「く」の字になった

続櫓と一体になっています。

櫓の中は当然靴を脱いで入りますが、

靴下だけで床を歩くと、

あまりにも冷た過ぎて、

ついつい滞在も短くなりがちです。

櫓の内部です。

左右の壁の作りが違うのが

わかります。

城内側と外側(敵が攻めてくる側)

とでは、何故、壁の作りが違うという

説明です。

外側は鉄砲の玉が貫通しないように

壁を二重にし、

30センチの厚さに塗られています。

また、内側はそうでもない(笑)

作りのようです。

櫓の階段も天守と同じく

急勾配で梯子みたいですね。

この雰囲気、以前住んでいた家にあった

屋根裏部屋に上る梯子状の

階段そっくりなので、

ちょっと笑ってしまいました。

三層の一番上の部屋。

ここから出郭(でくるわ)方面の景色。

江戸時時代はこのすぐ下までが

琵琶湖の湖畔だったようなので、

天然の要害にもなっていたのでしょう。

三重櫓前の石垣。

階段の幅が広いのは

馬が通ること想定したから。

三重櫓の外側には出郭(でくるわ)があり、

この出郭と三重櫓との間には大堀切があって、

敵の侵入を防いでいます。

大堀切。

敵の戦意を萎えさせるくらいの

石垣の高さですね。

ここに留まったら櫓からの集中砲火で

全滅するしかないでしょう…

登り石垣の下から続く大堀切。

小さく見える橋の上から

先ほどの写真を撮っています。

ということは、あの山頂付近から

麓までまた 下りて来たという事です!

登ったり下りたりの繰り返し(笑)

そして、ここからまたもや三重櫓へ。

アングルが難しくて、

素晴らしい高石垣の全容が写せません(汗)

本当の迫力が伝わってこないな〜。

ちょっと離れたところから撮影。

こっちの方が櫓が

かなり高い位置にあるのが分かりますね!

太鼓門櫓へ

三重櫓と周辺の散策だけでも

中味が濃かったのですが、

まだまだ続きがあって、

今度は本丸を抜け、表門方面までの散策です。

またこの本丸の天守前を通過。

雲が出て来て、

先ほどとはまた違った感じの

素敵な写真が撮れました!

天守のある本丸から

太鼓櫓門に向かう階段。

太鼓門櫓と天守。

太鼓門櫓と続櫓。

石段から見る天守。

続櫓下の石垣。

天秤櫓へ

今回のブログは

頻繁に小見出しを使っています。

この方が分かり易い気がしたので、

実験的にやっていますというか、

思いついたのでやってます(笑)

やはり「馬」優先の階段ですね(笑)

ここを下るとすぐに天秤櫓です。

まさしく天秤のような形!

ただ、両端の櫓の屋根は向きが違います。

そして、橋を渡って通る門も

真ん中ではありませんが、

櫓の大きさで

左右のバランスが取れてる感じもして

そこがまた天秤たる所以かも知れません。

ここから見ると、

まるで江戸時代のようで、

とても良い雰囲気です。

あっ!案内板があった〜惜しいな〜江戸(笑)

発掘調査の結果、

このあたりには藩祖、井伊直政が

家康から貰った佐和山城の石垣が

使われているのが確認出来ています。

天守の大津城からの移設といい、

石垣といい、リノベーションは昔から

凄いものがあったんだな〜日本!

天秤櫓の向かって左は、

1854年に積み替えられた

「落し積み」という工法の石垣。

この工法は1800年代から

昭和まで道路工事でも

使われていたというから

相当な技術だったのでしょうね。

向かって右は築城時からのもので、

「ごぼう積み」という工法の石垣。

400年以上経ってもまだ元気に

櫓を支えているのは凄いことです。

この天秤櫓の前も

大堀切になっていて、その堀切は

そのまま山の斜面に沿って続き

登り石垣が配してあるという

ここも攻め手にとっては

嫌な場所なのです。

5ヶ所ある彦根城の登り石垣の一つです。

表門へ

登り石垣を下りると彦根城の

メインゲートになっている表門です。

観光客の多くは、

ここから入って天守に上ります。

表門前の木橋。

佐和口多聞櫓、開国記念館へ

表門から少し歩くと

道を挟み中堀に沿って

二つの櫓があります。

向かって左が重要文化財の

佐和口多聞櫓の右端です。

この左側に長く続くのが

多聞櫓なのですが、

撮影を忘れていました…

と思ったら、彦根城散策の最初に

撮っていました!

遠景ですが、間違い無く

佐和口多聞櫓です。

あ〜良かった(笑)

こちらは開国記念館。

佐和口多聞櫓なのですが、

こちらは昭和35年に

井伊直弼没後100年を記念して

再現されたものです。

ここで、長かった彦根城散策は完了。

いや〜登ったり下りたり、

凄い運動量だったな〜(笑)

今日のご当地ポスト

彦根城のポストはこちら。

彦根城の天守が乗っかって、

重さに耐えているのか

顔が真っ赤になっていました(笑)

 

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