彦根城の旅(滋賀県彦根市)其の参

 

意外と多い移築の天守

築城と聞けば、全部新しく建てる

というイメージが僕にはあります。

もちろん、新しいものだけで作られた

お城も多くあるのでしょうが、

「移築」される例もかなりあるようで、

彦根城も新築ではなく

4重5階の大津城の天守を解体し

3重3階の彦根城として移築したそうです。

移築するのは、

コスト削減や工期短縮、縁起担ぎなどが

主な理由ですが、

解体し建て直すとした場合、

クレーンもトラックも無かった時代、

解体工事も運ぶのも全て人力と考えると、

どれだけの労力だったのか、

人夫として働く立場の人は

過酷だったろうな〜なんて、

いらん心配をしてしまいます(笑)

と書いてふっと思いました…

大津も彦根も琵琶湖の湖畔ですね。

だったら船という手がありましたか〜!

天守(天守閣)へ

玄宮園から黒門から本丸に戻り、

そこからは黒門山道とよばれる

階段状の坂を上って

山頂の天守を目指します。

もう少しで頂上付近。

ここにも櫓があったのでしょう。

井戸曲輪。

手前、井戸曲輪と本丸の石垣。

西の丸から撮った本丸の石垣。

屏風折れの石垣がカッコいい。

石垣の遺構がしっかり残っています。

天守到着。

彦根城は江戸時代からずっと残っている

現存天守12城のうちの一つで、

松本城(長野県)、犬山城(岐阜県)、

姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)、

とともに国宝に指定されています。

また、彦根城はラッキーなお城で、

戦時中、昭和20年8月15日に

彦根市に米軍の空襲が予定されていたのが、

この日の終戦により

空襲は中止になったそうなのです。

姫路大空襲で、

姫路城に当たった不発弾といい

彦根城といい、

やはり残るお城や文化財は強運を

持っているのかも知れませんね!

ずんぐりした形なのは、

4重を3重にしたから

寸詰まりになったのかもと

Wikipediaに書いてありました。

この角度からの見栄えが好きです。

それにしても破風の数が半端なく多く

凝りに凝った作りですね!

切妻破風(きりづまはふ)

入母屋破風(いりもやはふ)

唐破風(からはふ)など、

破風だらけ(笑)

そして二階三階には花頭窓(かとうまど)

と呼ばれるお寺にあるような

上が丸くなった梵鐘の形みたいな窓や、

最上階には廻縁(まわりえん)を

巡らせるなど

かなり豪華な作りになっています。

こんな豪華な天守を建てたのは、

徳川家や重臣、井伊家の権力を

豊臣氏や西国の大名たちに

知らしめるためなのかも知れません。

外観の豪華さに感動したあと、

やっとこさ天守に登ります(笑)

エントランス。

いきなり急な階段というか

梯子を上る感じです。

彦根城の狭間(さま)は隠狭間と呼ばれ、

外観は壁を塗ってあり、

そとからはただの壁にしか見えません。

戦闘時には、内側から穴をあけて

鉄砲を撃ち込むという

超実戦的なもので、

戦国が終わった後のお城としては、

かなり重武装です。

天守内は築城当時のまま。

現存天守にはつきものの急な階段。

ご高齢の方とすれ違いましたが、

この急勾配はかなり厳しいようでした。

それでも天守に上るという気持ちが

素晴らしいと思います。

そんな人を見ていると、

還暦間近の僕たちなんて

まだまだひよっこですね。

最上階の景観案内板。

琵琶湖東側の風景。

ここの窓にはアクリル板が

取り付けられていて、

撮影には邪魔です(笑)

もちろん、観光客の安全を

考えてのことだとは思いますので、

優しい彦根城ではあります。

北側、伊吹山方面の風景。

琵琶湖西側の風景。

南側の風景。

天守前の広場も見えます。

天井の梁。

最上階の内部、

彦根城は下から上までの

心柱というか太い柱はなく、

一階づつ組み立てられた感じの

作りです。

そして、珍しいものがあります。

破風の間の説明。

破風には小部屋が設けられ、

ここに狭間が作られています。

破風は突き出ている部分なので

死角が少なく攻め手を

狙い易かったようです。

ここが破風の間で入口。

本当に実戦的なお城だこと!

天守を堪能後、ここでツーショット。

妻はひこにゃんともツーショット(笑)

とにかく天守までも天守からも

外郭も、見どころが多過ぎて

なかなか終らない彦根城(笑)

いい加減に飽きるかも知れませんが、

まだまだ続きます。

 

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