木戸神社(山口市)

 

吸引

山口市内に入った時、

木戸神社の案内を見かけましたが、

妻には「木戸神社には行かない」

そう告げていました。

正直、そんなに興味が

湧いていないし、他の訪問地に

時間を使いたかったからです。

木戸孝允さん、ごめんちゃい!

でも、

木戸さんは僕たちを放おっておいては

くれませんでした(笑)

高嶺城へ行く途中、

いきなり広い駐車場付きの、

木戸神社が目の前に現れたのです。

まるで、僕たちが通り掛かるのを

手ぐすね引いて待っていたかのように・・

もちろん、そんな歓迎ムードに

僕たちは喜んで吸引されました(笑)

こちらがその現場写真です。

参道

車から降り立つと、

清々しさに思わず深呼吸!

神社隣の公園も

綺麗に整備されています。

案内を書き起こすと、

「当神社は木戸孝允

(桂小五郎)を祭った社です。

孝允は萩に生まれ幕末には

京都や江戸で国事に活躍したのですが、

常に藩論を指導し、討幕の策を練り

薩長連合を図って

明治新政府樹立の大きな力となりました。

のちに内閣顧問を初め多くの要職について

内外の政務に参与しましたが、

明治十年に京都において病没

(享年四十五歳)しました。

孝允は死を前にこの地にあった

本宅山林などを地区民に与えて

子弟育英の資とするように言い残しました。

人々は大変感謝し社を建てて

孝允の霊を祭りました。」

このようになります。

僕たちは3年ほど前、

京都の霊山護國神社で、

木戸孝允さんのお墓に参っていますが、

その時の主目的は

坂本龍馬の墓だったというのは、

内緒です(笑)

木戸神社、社頭。

一の鳥居。

参道中程左側の石碑へ。

「木戸公恩徳碑」

長い案内ですが、

一部を抜粋すると

「内大臣従一位公爵三條実美篆額

木戸孝允は臨終にあたり

吉敷郡糸米村なる

旧宅、山林など全財産を

糸米の村民に寄付し、

子弟の学費に充てるように遺言しました。

嗣子正二郎君は、公の意思をうけて

山口県令関口隆吉に寄託して

これを村民に与えました。

糸米の村民はそれを

公債証書六百円に換え、

その利子を糸米村の

五十余戸の子弟の学費としました。

糸米村の人たちは

この恩を忘れてはならないと、

祠を建て毎年お祭りをし、

その経緯を石に刻んで

後の人たちに知らせることにしました。

(後略)」

このような内容で、

社頭にあった案内の後半部分を

詳しくしたものになっています。

クラゲ形(笑)の燈籠。

左側。

ちょっと可愛らしい二の鳥居。

高さの比較に妻登場。

御社殿

案内と恩徳碑により、

木戸孝允さんの地元愛に

心打たれた後に参拝することには、

大いに意味がある事でしょう。

御祭神を知らずして、

ただ頭を下げても

それは形だけになりますから・・・

と言いながらも

形だけの参拝も多々ある僕ですが(汗)

拝殿へ。

小綺麗に掃除が行き届き、

参拝者を気持ちよく迎えてくれます。

参拝。

そして、

手前の賽銭箱の左右注目。

右側には、

木戸孝允さんのお師匠様である、

吉田松陰さんの

お顔が描かれたカップに

お酒が満たされています。

弟子を見守る師匠・・・

これだけでも御祭神が大切にされ

地元の方々の崇敬が高いことが

伺い知れますね。

左側には、二つの案内が・・・

一つは、先程の恩徳碑の案内で、

もう一つが木戸孝允が取り持った

薩長同盟での木戸孝允の書簡と

坂本龍馬の裏書きの紹介です。

解説も親切で細やか、

素人に分かりやすく、

素晴らしい資料ですね!

禁門の変で「朝敵の汚名」を

きせられた長州藩・・・。

「冤罪」という文字が数度使われ、

それを晴らすための並々ならぬ決意が、

この文章には感じられます。

また、坂本龍馬の裏書きには、

西郷隆盛の名前の前に、

小松帯刀」の名前が

書かれているのにも注目です。

そして、本殿へ。

拝殿前でツーショット。

これにて参拝は完了です。

今日の気になるもの2つ

一つ目は御朱印の案内です。

木戸神社に参拝する直前に行ったのが、

地図に書かれている

今八幡宮なんですね!

なにか、お導きがあったのかも(笑)

そして、もう一つがこちらです。

番地が書いてあるのですが、

「10-10」を見て妻が一言、

「おばあちゃんの命日、

10月10日と同じだ!」

そうだったのか!

やはりこれも

お導きの一つに違いありません。

だとすれば、

木戸神社の参拝は、

やはり偶然でなく必然・・・

参拝出来てホントに良かった!

 

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