虚空蔵神社(福岡県八女市)

 

かか現代に生きる神仏習合の地

この日、最初の目的地、

室山熊野神社を目指して

八女市内に差し掛かったころ、

突然目に飛び込んで来たのが、

「虚空蔵神社」という道案内です。

いつもながらに、

「気になったら行ってみる」の精神で、

吸い込まれるように道を外れて、

案内の方向に行くと、

そこにはお寺と間違うほどの

古い菩薩像たが待っていたのです。

明治の神仏分離令まで、ここは

お寺だったのでしょう。

菩薩像を守るため?

神社になる道を選んだのかも知れません。

虚空蔵神社

山の中に鎮座している神社の場合、

駐車スペースが少なかったりしますが、

ここ、虚空蔵神社には、そんな心配は無用、

道路脇に広い駐車場が完備されています。

一月と九月の祭礼の日には、

きっと満杯になるんでしょう。

虚空蔵菩薩という表示の案内板も

仏様の雰囲気を出しています。

駐車場から30mほどで、

山に登るスロープが始まります。

スロープを登って少し行くと

素敵な石段を見つけました。

ここからも境内に行けそうだし、

表参道的な感じだったので、

登ってみました。

大正時代建立の狛犬に睨まれながら(笑)

無事山上の境内に到着しました。

参拝後知ったことですが、

この石段、麓付近からは、通行止めに

なっていたのです。

途中からは、柵もなかったし

きっとOKだったと勝手に解釈(笑)

参拝後、山を降りて撮影。

話は、山上の境内に戻ります。

一段高い所に御社殿が見えています。

手前を見ると、二つほど気になるものが。

八角形した、石?

大切にされていますので、

神事で使われる物でしょうか。

そしてもう一つは、大きな釜。

五右衛門風呂みたいに大きな釜。

案内には、

「幸運を招く、虚空蔵菩薩、

煙をあおって ご祈願下さい」

こう書いてあります。

しかし、煙は無い・・・(汗)

木の蓋を開けてみたら

灰が入っていました。

きっとお祭りとか、特別な日だけ

煙が出るのでしょう。

こちらは神社の案内です。

かつては、

神仏習合の神社、寺であったことが

書かれています。

まるで天守台の石垣だ!

と思ったら、

ここはお城の後に作られた

神社(寺)だそうです。

大手口(笑)、

いえ、

参道のいしだんです。

もうすぐ、拝殿。

参拝。

拝殿の狛犬、阿形。

吽業。

拝殿と境内社。

御社殿向かって右側から撮影。

石垣がカッコいい!

この、右手にある崖に、

虚空蔵さんはいらっしゃいます。

この辺りでは、十三祝いで、虚空蔵さんに

お参りするの習慣があるそうです。

赤い毛糸の帽子を被せて貰っています。

何体あるのでしょうか、

20体はありそうです。

神仏分離令で行われた、

廃仏毀釈の名残なのか、

首の無い(切られた)仏像もあります。

境内社裏にも虚空蔵さんは、

いらっしゃいます。

何か語りかけて来るようなうな・・

本殿の後ろから見守ってくらる虚空蔵さん。

その向こうには、境内。

そして、集落まで、

見守ってくださっているのでしょう。

ここに佇むと、なぜか心が落ち着く

不思議な空間でした。

境内社。

石祠に取り付けられた注連縄と、

榊の先に御神体が見えます。

これで、虚空蔵神社の参拝は完了。

いえ、大切なものを忘れていました!

ツーショット[笑)

虚空蔵地蔵、

通称、虚空蔵さんは、

現代の神仏習合の地で、

地域の人達を暖かく見守る

心癒されるお地蔵様でした。

 

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