櫛来社(岩倉社)(大分県国東市)

 

忘れられない印象

旅をしていると

特別有名な観光地でなくても

何かのきっかけで、

そこが忘れられない場所に

なることがあります。

ここ櫛来社(くしくしゃ)も

そんな場所の一つです。

その原因は、「匂い」(笑)

神社周辺にはネギ畑が多く、

ちょうど収穫時期だったのか、

参拝している間、境内、境外には、

ずっとネギの匂いが漂っていました。

いつかお店で「櫛来町のネギ」を見つけたら

神社の思い出とともに

味わってみたいものですね。

裏参道

車を停めたのが、

神社の裏側だったので、

まずは、裏参道から境内に入ります。

石垣と白壁に囲まれたご社殿。

台輪鳥居はかなり古そうです。

まるでお城?

ここにも国東塔があります。

西比利亜(シベリア)出征記念碑。

ご社殿向かって左横からの入口前には、

これまた歴史を感じさせる鳥居があります。

笠木の両端が、独立したデザインで、

これが何故、落ちてこないのか

不思議な構造になっています。

国東半島の神社には、

いくつか見られるので、

昔は地域独特の技術が、

あったのかも知れません。

延宝二年と刻まれた文字。

西暦だと1674年ですよ!

徳川の将軍で言えば、

四代家綱の時代ですから

相当に古いものですね!

鳥居を過ぎて表参道に回り

改めて正面から再スタート(笑)

表参道

国道に面した表参道。

正面境内入口。

桜が満開です。

回廊が見えてきました。

神門前の古風な石灯籠。

明和五年(西暦1768年)、

江戸時代中頃の奉納で、

鳥居と共に江戸感満載です。

狛犬で言えば、

一般的に吽形の位置にある

参道左側の灯籠。

阿形側の灯籠よりも、

心なし大人しいデザインに見えるのは、

気のせいでしょうか(笑)

本殿へ

回廊と一体化された神門をくぐり、

ご社殿敷地内へ。

社殿敷地。

ここで、一番気になるのは、

こちらの案内です。

国選択無形民族文化財の

「ケベス祭」の案内。

火を持った男たちに

追い回される神事のようで、

相当に面白そうなお祭りですね!

参加する場合には、

防火服の準備が必要かも(笑)

拝殿。

奥には本殿や境内社も見えています。

拝殿の基礎石には、

文化六年(1809年)と刻まれています。

こんなところに年号が彫られているのは、

かなり珍しいものです。

拝殿内。

奥にはケベス祭りで使われる

お面らしきものもありますね!

かなり怖そう・・・

本殿。

本殿右脇の阿形だけの狛犬。

これは相当に古いものでしょう・・・

それでも廃棄せず、

このように大切に残されているとは、

有り難い限りです。

境内社

本殿の両脇には

境内社が鎮座しています。

本殿向かって左側の若宮八幡。

ここで衝撃的なものを発見!

風化して骨だけになった?

先代?の狛犬です。

阿形でしょうが、

お顔の表紙も骨だけで、

わかりません。

しかも頭は、社殿の外側を向いています。

吽形もこの通り・・

少しは肉付きがありますが・・・。

本殿脇の古い狛犬もそうでしたが、

それにも増して、

ここまで風化した狛犬を捨てずにいる

櫛来社さんの優しさに感動ずら覚えます。

本殿右側の高良玉垂社。

ここでも、また、

大注目の狛犬を発見。

古さを感じる小さな狛犬。

座り方がまた可愛いのです!

吽形。

風化しているものの

骨になるにはまだ、

300年はかかるでしょう(笑)

貴城社。

ここでツーショット。

4月というのに真冬の出で立ちですね。

この春は寒かったな〜(笑)

そして、回廊の外、

裏参道沿いの境内社へと向かいます。

案内を発見出来ず、

名前は不詳ながら

拝殿と本殿に分かれていて、

大切にされている神様なのは、

間違いありません。

拝殿の賽銭箱が古くて渋いのです!

黒い鋲を並べて「奉納」の文字を描くなど

独特のデザインに

思わず見入ってしまいました。

拝殿の賽銭箱に萌えた後は、

直接本殿で参拝です。

地元農家さんの愛情で育てられた

ネギの匂いを感じつつ、

思い出に残る参拝もこれでおしまいです。

今日の気になるもの

拝殿横に置いてある石?

しましま模様です・・・

これがいったい何なのか、

分からないから気になります。

 

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