モニュメント磊磊(山口県周南市)
初耳
モニュメント磊磊(らいらい)は、
大津島で散策予定外だった
唯一の場所です。
現地で案内板を見なければ、
まず、行かなかったでしょう・・・。
「磊磊」という漢字もその響きも
僕には初耳で、
インパクトのある言葉で、
僕は惹きつけられ、
そんな「?」な気持ちが、
足を運ばせた原因でもあるでしょうね。
モニュメント磊磊へ
大津島に到着して一番に訪問したのは、
大津島回天神社ですが、
その訪問前、
船を降りたところには、
いくつかの案内がありました。
少し年季の入った
大津島観光案内。
このすぐお隣に、
もう一つ新し目の案内板があります。
「名誉棋聖・藤沢秀行と大津島」
藤沢秀行という方の散骨をした
その場所に
「モニュメント磊磊」が
設置されていると書かれています。
囲碁が好きな人なら
有名な方なのでしょうが、
囲碁には全く興味がなく、
そのルールも知らない僕には、
誰のことかもさっぱりわかりません。
磊磊という漢字に
なんか不思議さを感じながらも
「囲碁は興味ないし、行かなくてもいいか」
くらいにしか思っていませんでした。
ところが、回天神社を参拝後、
少し歩くとまたもや
「モニュメント磊磊」の案内が出現したのです。
今度は写真付きで、
より突っ込んだ内容が書かれています。
「石に刻まれた「磊磊」の文字は、
心が大きく小事にこだわらないさま
という意味があり、
書家としても評価の高い
藤沢秀行の書です。」
「もう一面に刻まれた詩文は、
藤沢秀行の詩「旅人」を、
日本を代表する
書家・柳田泰山氏が記したもので、
囲碁に対する高い志とともに、
海への憧憬が、私たちの心に響きます」
こう書かれ、
決定的だったのが・・・・
「●モニュメントは、
この案内板の左
約二〇メートル先」
と、すぐそこにあるという事実(笑)
だったら行くしかありません。
公園を横切ると、
大津島基地、飛行科入口門跡を発見。
偶然ですが、こんなものまで見られたのは、
磊磊のお陰です。
ありました!
海に対面するように建てられた石碑が。
正面から。
「磊磊」の文字が目に飛び込んできます。
裏面には、先程の案内にあったように
「旅人」という詩が刻まれています。
僕の中では、詩の後半部分が、
ここ大津島から出撃した
回天特攻隊員と重なります・・・
「どんなに長い時が過ぎても、
あの海の輝きはここにある
我等の心に
そして、我等がいなくなっても、
志はここに生きる
この海を臨む彼等、若き旅人の胸に」
藤沢秀行氏が何を思ったかは
わかりませんが、
大津島(周防灘)に散骨を望まれたのは、
回天のことがあったかも知れません。
(勝手な推測です)
そして、僕が
この「旅人のブログ」をやっていたから
この「旅人」という詩に
巡り会えた気もしています・・・。