毛越寺(岩手県平泉町)常行堂

 

吉村さんのお陰

毛越寺の伽藍のほとんどは、

「跡」として残るものですが、

その中で異彩を放つのが、

江戸時代、今から約300年前に

再建された常行堂です。

Wikipediaには

仙台藩五代藩主、伊達吉村が

再建したと書かれています。

仙台藩の財政を立て直した、

中興の名君とされる吉村さん、

天台宗の重要な建物だったから

「よっしゃ!建て直すか〜!」

そんな思いもあったのでしょうか?

いずれにせよ、

僕たちが享保時代の建物を楽しめるのは、

吉村さんのお陰です!

常行堂

本堂〜開山堂〜金堂円隆寺跡を巡り、

浄土庭園北東部の常行堂へ。

この写真の右上に常行堂はあります。

常行堂参道前の大泉が池。

大泉が池を背に、常行堂へ。

茅葺き屋根が渋い!

庇の上に残った雪も、

いいアクセントになっています。

擬宝珠をアップ。

菊の御紋があしらわれているのは、

皇室との関係があるからかな?

「常行堂」

案内を書き出すと

「本尊は宝冠阿所陀如来。

奥殿には秘仏摩多羅神またらじんをまつる。

毎年正月二十日に

古式常行三昧の修法が行われ、

国指定の重要無形民俗文化財である

「延年の舞」が奉納される。

現在の常行堂は、

享保十七年(1732)に

再建されたものである。」

このようになります。

Wikipediaによれば、

享保十七年は「享保の大飢饉」の年。

しかし、

東北は豊作だったようで、

冒頭に書いた伊達吉村さんは、

江戸に米を売り捌いて、

めっちゃ儲け、

その年から仙台藩は、

大赤字から大黒字に転換したそうで、

そんな財政好転もあって、

クラウドファンディングを

募る必要もなく(笑)

常行堂再建の資金も集まったのかも

知れませんね。

左斜め前から見た常行堂。

右斜め前から眺めると、

雪をかぶった茅葺き屋根も楽しめます。

正面。

スリッパが置いてあるので、

お堂に上がってOKと解釈。

参拝。

摩多羅神、

ピッカピカに輝いていらっしゃいます。

古木・お地蔵様など

参拝後、常行堂参道右側の古木へ。

妻が好きな、

「枯れそうで生きている」古木。

せっかくなので空洞に妻を立ってもらい

撮影したかったのですが、

「樹木保護の為、洞に入らないで!」の

立札があったので妻の登場は無し(笑)

「もう枯れたからいらねえ〜」

なんて無造作に切り取られてしまう

古木も多い中、

ホント幸せな一本ですね。

常行堂左側の仏像。

赤い帽子とスカーフが

とってもお似合いのお地蔵様。

古い石仏。

優しいお顔の石仏と常行堂の茅葺き屋根。

僕たちも常行堂と一緒に

毛越寺でのツーショット完了。

(続く)

 

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