宗任神社(茨城県下妻市)霊神社

 

参拝の動機

平安時代、陸奥国で起きた、

前九年合戦(前九年の役)で、

朝廷側の源頼義に降伏後、

筑前(福岡県)の大島に流刑となった

安倍宗任あべのむねとうのお墓にお参りしたのは、

今から6年近く前の事。

ここで知ったのが、

故・安倍晋三元首相のルーツが

安倍宗任だという事です。

そして、昨年(令和6年)には、

前九年合戦の戦場ともなった、

安倍宗任の居城、鳥海柵とのみのさくを訪問。

ここでは、

安倍一族のお墓にも

参拝(遥拝)できました。

その後、

その安倍宗任を御祭神とする

宗任神社の存在を知り、

今回の参拝となったのです。

安倍宗任のお墓が、

僕たちの身近な場所にあったのは、

何かの巡り合わせかも知れません。

豊田城

予科練平和記念館から

宗任神社を目指していた時、

突如として巨大なお城が出現!

思わす近寄って撮影したのですが、

近くには同じ色をした

櫓門的なものもいくつか建てられ、

まるで巨大な城郭のようなのです!

一体なんだろうと思いつつ、

時間がないのでスルーしたのですが、

後からWikipediaで確認すると

下記のように書かれていました。

「下総国豊田郡(茨城県常総市)に

桓武平氏一族の豊田氏が築城した。

茨城県常総市新石下にある

常総市地域交流センターの別称

上記の豊田城を築城した豊田氏が

かつて支配した地域にあり、

天守閣を模した

建築物であることに由来する。」

豊田氏がいた頃は

小さな「居館」程度の

ものだったのでしょうが、

その史実をたよりに、

こんな大天守まで造る自治体は、

ちょっと珍しいかも知れません。

早速僕も車を止めたし、

今でも登ってみたい衝動に

駆られていますので、

その波及効果は絶大かもですよ(笑)

社頭

豊田城から程なくして、

宗任神社の社頭に到着。

宗任神社社叢全景。

参道入口。

社号標。

宗任神社由来記。

以下要約です。

「御祭神:安倍宗任命

天仁二年(1109)奥州鳥海山麓

(安倍氏の居城だった場所)を後に、

神命を奉じ決然南下した松本七郎父子。

この地に至り、地名を宗道と改称。

鎌倉期には豊田三十三郷及び、

幸島十二郷の総社となる。

その後、徳川幕府朱印五石を奉る。」

また、茨城県神社庁の

サイトからの引用すると

「鎮座するにあたって宗任公の霊は、

「天の道、人の道を行くを宗とする意味で

宗道と地名を改めれば、人はすこやかに、

地は栄えるようになるであろう」

と告げる。以来この地は宗道となった。」

このように記されています。

宗任神社の住所は「宗道」ですから

神命は今でも大切に守られています。

また、今の宮司さんも

同じく松本さんなので、

松本七郎の末裔の方なのでしょう。

鳥居をくぐってすぐ右の子宝神社。

人の根源はやはり陰と陽ですね(笑)

手水舎

次に手水屋へ。

ここを右折。

神聖感高まる両脇の榊。

手水鉢は、延宝四年(1676)の寄進。

奥に御社殿と案内札があるので確認。

な〜るほど!

手水舎の奥の御社殿には、

祓戸四柱命はらいどよはしらのみことが、

祭られているのですね。

祓戸四柱命とは、

速開都比売命(はやあきつひめ)、

瀬織津比売命(せおりつひめ)、

気吹戸主命(いぶきどぬし)、

速佐須良比売命(はやさすらひめ)の

四柱の神様で、

この神様たちが、

リレー形式で人間の罪穢れを

「全部無かった事」に

してくれるのですから

ここでのお手水には、

特別な効能があるはずです!

二の鳥居は木製の両部鳥居。

ここが本殿と並び重要な場所・・

「霊(みたま)神社」

平成二十八年、

霊神社改築・完成時の石碑。

「産まれ来ぬ 先も 生まれて 住る 世も

死にても 神のふところのうち

己について 安心なきが 安心なのだ」

生まれる前、生まれた今、亡くなった後も

神様のふところに抱かれている・・

深く、そして有難いお言葉です・・

社殿へ・・

少し開いた扉から、

「安倍晋三大人命之神霊」が、

僕たちを見つめておられます・・

あの暑い夏の日、

偶然にも僕たちは、

事件が起きる

数ヶ月前に予約していた

奈良を旅していたのです・・

きっと見えない何かに

導かれたのでしょう・・

大和西大寺駅前で

献花台の行列に並んだことが、

昨日のように蘇ります。

社殿の左側には、

記念樹の札が見えています。

記念樹に参拝。

人の運命とは、

やはり人には変えられないもの・・・

ご先祖様の安倍宗任が坐す神域で、

神様のふところに抱かれている

安倍晋三大人命之神霊・・

安らかに・・・

(続く)

 

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