乃木神社(香川県善通寺市)
乃木神社は全国区
アイドルグループ、
乃木坂46でも有名な(笑)、
東京六本木乃木坂に鎮座する
「乃木神社」を筆頭に、
山口県下関市、
栃木県那須塩原市など
全国には幾つもの乃木神社があります。
戦前には、東郷平八郎や、
児玉源太郎など、
軍人を神様として祭る神社が
各地に建立されていますが、
その中でも、乃木神社は多いようです。
それはきっと、
故人の人柄もあっての事でしょう。
そんな中の一つ、
香川県善通寺市の乃木神社は、
事前知識も無く、
僕は全く知りませんでした。
善通寺市のサイトによると
乃木希典は、
「明治31年(1898年)に
善通寺の陸軍第11師団の
初代師団長として着任しました」
このように書かれています。
その史実もあって、
ここに乃木神社が建立されたのでしょう。
乃木神社へ
善通寺駅から歩いて15分、
香川縣護國神社(讃岐宮)と
並んで鎮座している
乃木神社社頭に到着です。
「讃岐宮相宮 乃木神社」の社号標。
相宮という言葉は初めて見ましたが、
境内社よりも本社に近い存在という
意味合いが含まれているのでしょうか。
参拝順からすれば、
讃岐宮(護國神社)が先でしょうが、
初めて乃木神社の存在を知った事もあり、
ここは一期一会と考え、
まずはこちらからの参拝です。
参道。
参道脇の軍馬忠魂碑。
拓魂碑。
満蒙開拓団を鎮魂する碑でしょうか。
馬蹄形をした、
陣没軍馬紀年碑。
鳥居をくぐり拝殿へ
御社殿前は護國神社と同じように、
広場になっています。
拝殿。
拝殿横の聖論の石碑。
美しく手入れされ、
何も物が置かれていない
拝殿内の左右の壁には、
乃木希典夫妻の巨大な写真が
掲示されています。
乃木希典。
夫と向かい合って立つ静子婦人。
このお二人、
明治天皇の大喪の礼が
行われた日の夜、
夫婦揃って、自刃されています。
この高さ3mほどの写真を見て、
以前、東京の乃木坂に残る
乃木邸を訪問し、自刃された部屋を
見学したのを思い出しました・・・。
西南戦争に於いて、
薩摩軍に連隊旗を奪取された事、
日露戦争で、
二人の息子が戦死した事、
そして、日露戦争での
旅順要塞攻撃をはじめ、
自分の指揮下で、
多くの若者を死なせてしまったという
自責の念・・・。
背負うものは、
計り知れなかった事でしょう・・・
日本という国家を守る為、
公私とも国に命を捧げられた
高潔な乃木ご夫妻の
遺志に思いを馳せると、
本当は神様なんかに祭り上げて
欲しくなかったのではと
思ったりもします・・・。
拝殿横から本殿へ。
左が本殿、右が幣殿。
本殿近影。
工兵隊碑
拝殿の右横で、赤レンガの建物を発見。
兵舎の門柱だとすぐに分かります。
「旧工兵第十一聯隊門」
移設してここに建てているのでしょう。
工兵隊碑。
裏側の碑文。
乃木大将が指揮した、
旅順攻撃にも参加しています。
慰霊碑など。
ツーショットで参拝完了。
今日の花
境内に咲いていた桜。
ソメイヨシノよりも早く咲く種類でしょうか。
英霊の方々の傍で見る桜、
綺麗だけど悲しいものです・・・。