近江神宮(滋賀県大津市)
天智天皇の業績
数年前のアニメや映画
「ちはやふる」で、
改めて「カルタの聖地」として、
有名になった近江神宮。
こちらは神社内で見かけたポスター。
小倉百人一首の一番目が、
天智天皇の句であるというのも
かるたの聖地になった要因のようです。
僕はかるたにはあまり興味ないので(汗)、
そのツボよりも
「時計の聖地」としての
近江神宮が気になっていました。
日本で初めて
時計(水時計・漏刻)を作ったという
天智天皇の業績が理由です。
そんな時計が出来たのが、
天智10年6月10日。
現在、時の記念日である6月10日は、
この故事から決められています。
中大兄皇子時代に大化の改新を成し、
かるた、時計、
日本初の戸籍である庚午年籍と、
多くの功績を残した天智天皇ですが、
あまり知られていない(多分)のが、
天智2年(663年)、
白村江の戦いで負けて、
その後防御施設として、
西日本の各地に築いた
朝鮮式山城です。
対馬の金田城、福岡の大野城、
岡山の鬼ノ城など、
1300年前のその城跡が、
今もなおしっかり残っています。
そんな天智天皇への参拝となった
近江神宮ですが、
当初は予定から外していました。
お隣の宇佐山城散策が、
思いの外スムーズだったので、
時間が余った為行けたのです(汗)
偉大な天智天皇様、
ついでに参拝してゴメンナサイ!
楼門へ
時間があまりないのと、
山城散策で体力を使いはたしたので、
社頭までは戻らず、
拝殿近くにある駐車場から
直接楼門まで歩きます。
案内。
「近江神宮の御祭神は天智天皇」
「時の祖神」
「歌かるたの祖神」
この三フレーズで、
近江神宮の全てがわかります(笑)
手水舎。
手水鉢。
清浄な水に癒やされます。
手水を終えるとそこには楼門が。
お~写真で見たのと同じだ(笑)
楼門から拝殿を臨む。
外拝殿。
ここから登ります。
外拝殿から参拝。
外拝殿、内拝殿、本殿という
三段構えの豪華な配置は、
橿原神宮、明治神宮、
宮崎神宮などと同じですね。
本殿(屋根)を臨む。
外拝殿から引き返す時の風景。
楼門でツーショット完了。
時計関連
やはりここは時計の神様(笑)
時計館、宝物館。
既に閉まっていますので、外観だけ撮影。
手前は日時計ですね。
火時計。
漏刻。
これは時計?いや地図かな。
旧大津裁判所車寄
近江神宮に参拝して、
初めて知ったのが、
旧大津裁判所の建物の一部が移設されて
ここに存在している事です。
車祓所となっているのが、
その車寄せ部分。
案内。
「大津事件の公判が行われた」
この一文だけで、この建物が、
歴史的なものであるのは
間違いありません。
「大津事件」とは、
当時日本に遊びに来ていた
ロシアの皇太子(後のニコライ二世)を
警察官が襲撃して、負傷させ、
ロシアも日本政府も死刑にしろと
圧力をかけたが、裁判官の
児島惟謙(これかた)は公正な
判決(無期懲役)を下し
司法の独立を守ったというものです。
そう言えば、児島惟謙の銅像、
宇和島城の搦手門前で見たな~
(妻は忘れているはず(笑))
参考までに
こちらが宇和島城前の銅像です。
こんな建物の下、
車のお祓いをやってもらえるなんて、
なかなか貴重なものですよ!
今日の一枚
楼門前の月案内。
毎月、更新されているのでしょう。
参拝前にほっこりしました。