大洲城(愛媛県大洲市)前編
木造復元天守
昨年、2018年から、
愛知県の名古屋城が、
鉄筋コンクリートの天守を解体して
木造での復元工事に取り掛かっています。
建築基準法とか、昔の設計図などの
詳細な資料だとかで、
木造での天守復元着工が、
承認されるまでのハードルは、
かなり高いそうですが、
その高いハードルを越えて2004年に
完成したのが、
大洲城の木造復元天守です。
復元に当たり地元の方々からの
浄財も多く集まったそうで、
地元愛もいっぱいに詰まった、
そんな日本にあまり類を見ない、
木造復元天守は、
お城に興味を持ちはじめたころから
ずっと見たかったもので、
世界危機遺産に認定された
少彦名神社の空中に浮いたかのような
懸造りの参籠殿とともに
大洲市観光の目玉と言ってもいいでしょう。
と言いながら、少彦名神社には、
誰もいなかったのですが・・・。
大洲城へ
お城好きな人が集まる
攻城団の団員の方からの情報で、
まずは、大洲城近くの無料駐車場に駐車。
大洲藩の学校だった
「止善書院明倫堂跡」に
無料駐車場があります。
案内図。
こうして見ると、大洲市は、
京都のように碁盤の目に区画され、
整然とした町並みなんですね。
さすが、「伊予の小京都」と
呼ばれる町だけの事はあります。
徒歩3分ほどで、大洲城の駐車場です。
こちらは有料ですが、目の前が
即、お城という好立地です。
ここは二の丸大手門跡。
太陽の紫外線で、
色褪せた案内図ですが、
知りたい事はしっかりと
網羅されていて、とても助かります。
下台所
天守に向かう前にいきなり視界に入るのが、
この下台所という
江戸期から現存する建物です。
城内における食料庫の
役割をしていたそうですが、
明治期には、何と、
監獄としても利用されていたそうです。
大きさの比較写真。
相当な規模だというのが
わかりますね。
下台所前あたりからは、
大洲城の天守が少し見えます。
二の丸
少し上ると二の丸御殿跡があります。
礎石からの、天守。
現存する石垣も素晴らしい。
二の丸から天守を臨む。
中江藤樹像。
陽明学者の藤樹は、
10歳から27歳まで
ここ大洲に滞在していたと
書かれています。
中江藤樹推しの大洲城ですね。
後年、近江(滋賀県)に
藤樹書院という私塾を開き
その時、自宅に藤の巨木があったことから
門下生から「藤樹先生」と
呼ばれるようになったという
逸話からでしょうか、
藤棚が造られています・・・
しかし・・・枯れているような?(汗)
御門番長屋(再建)。
本丸へ
ここから上ると天守が近づいてきます。
本丸下段から見た木造復元天守。
存在感抜群ですね!
斜めから撮影。
鉄砲櫓跡。
ここからは、堀の一部としても
利用された肱川が見え、
今はのどかな流れに癒やされますが、
昨年7月の豪雨災害の傷跡は、
今もなお濃く残っています・・・
天守から続く手前の
「石落とし」がはっきりわかる
高欄櫓は、江戸時代末期の再建で、
国指定重要文化財です。
井戸丸。
暗り門跡の石垣。
案内。
遂に着きました!
大洲城天守です。
この後、天守内に入って散策します。
今日の注目
ご当地ならではのコカ・コーラに注目。
おへんろ。デザイン!
八十八ヶ所巡りの本家、
四国だけありますね!
今やお遍路も萌キャラですよ(笑)