林泉寺(米沢市)直江兼続の墓
細やかさは優しさ・・
林泉寺には2種類の拝観券があります。
一つは100円の境内拝観券、
もう一つが、
300円の堂内拝観券です。
(料金は令和6年6月現在のもの)
時間的な制約もあり、
お墓参りのみをしたい僕たちは、
「境内拝観券」の100円のみ・・
細やかな料金体系で、
おもてなしをしてくださる、
林泉寺さんの優しさに、
心から感謝しております。
山門
上杉家廟所から車で数分、
林泉寺に到着。
「春日山林泉寺」の寺号表。
故郷は上杉謙信由来の
越後(新潟)の林泉寺で、
上杉家の米沢移封とともに
菩提寺も引っ越ししてきた
というわけです。
(現在、新潟にも林泉寺はあります)
山門へ。
「上杉鷹山公のくぐられた
竹俣当綱家老の門」
このように案内されています。
家老屋敷の門を移設して
山門にしたのかな?
しだれざくら
門をくぐり境内へ。
6月という事もあり、
紫陽花が綺麗に咲いています。
参道右の桜の古木。
案内。
「糸桜ともいう。
この桜は、上杉氏10代鷹山公が
菩提寺林泉寺の春日社に
誓詞を捧げた折、
植えられたと伝える。」
このように記されています。
幹の割れ方からしても
かなりの樹齢のようですね・・
春日大明神
桜のすぐ先にあるのが、
春日大明神です。
インパクト抜群!
筆の形した社号表。
鷹山公立志の誓詞とは、
「さあ、これから万民の為、
藩政の立て直しを、
命懸けでやり遂げるぞ〜!」
みたいな内容の、
決起文的なものの事です。
参拝。
拝観受付
再び参道へ。
本堂が見えていますが、
まずは案内板を確認。
「曹洞宗 春日山林泉寺」
「この寺は、明應五年(1496)に
上杉謙信公の祖父、長尾能景によって
越後・高田(新潟県)に創建され
百年後上杉景勝(二代藩主)の時代に
米沢に移りました。」
このように記され、
拝観の要点として、
上杉家廟所、直江兼続の墓などが
挙げられています。
右の拝観受付にて、
冒頭の拝観券を購入し、
兼続さんのお墓へと向かいます。
迷う事なく兼続さん夫妻の
お墓へ行けたのは、
めっちゃ分かりやすい
この境内案内図のお陰です。
各所への案内も懇切丁寧。
墓所へのエントランス。
奥へ。
直江兼続夫妻の墓に到着。
藩主並とまでは行かないものの、
かなり立派なお墓ですね!
「直江兼続夫妻の墓」
「米沢藩の基礎を築いた
直江兼続とお船の方夫妻の墓で、
向かって左が兼続、右が夫人の墓である。
墓は「万年堂」と称される家型塔婆で、
中には五輪塔がある。
正面の3つの穴は、
直江家の家紋「三盛亀甲花菱紋」を
象ったといわれている。
直江兼続(1560〜1619)は、
上杉景勝の側近として活躍し、
上杉家の米沢移封後は、
米沢城下の整備を指揮し、
禅林文庫を創設するなど
米沢藩の基礎を築いた。
お船の方(1557〜1637)は
賢夫人として知られ、
兼続の死後も三千石の知行を受け
上杉家に尽くした。」
このように書かれています。
最初にお二人を一緒に参拝。
兼続さんにお参り。
お船さんにお参り。
後ろから見ると、夫婦が仲良く
肩を寄せ合っている感じに見えますね・・・
(続く)