清水寺(福岡県うきは市)
偶然出会った珍百景
日本各地の珍しい光景を紹介する
テレビ番組、「ナニコレ珍百景」。
清水寺(せいすいじ)に参拝した後、
ブログを書いていて知ったのが、
このお寺のお地蔵さんが
そのナニコレ珍百景で
放映されていた事でした。
テレビの情報も知らず、
心のおもむくまま
行ってみた僕たち、
偶然に湧水のあるお寺で、
そんな有名な?ものを
この目で見られるなんて、
やはりいつもながら
ついていますね(笑)
清水寺へ
清水寺の境内に湧き出る
日本の名水百選に選ばれた
清水湧水を堪能した僕たちは、
必然的にお寺にも参拝。
山門の先、左側が清水湧水、
右側が本堂方面になります。
湧水を背にして、
石段で本堂へ。
白壁の裏には多くの石仏(お地蔵様)が
鎮座していらっしゃいます。
反対側の壁裏もこの通り。
本堂参拝の前に、導かれるように
こちらのお堂に参拝。
清水寺(せいすいじ)のご由緒。
清水湧水を発見した
修行僧「日用比丘」(ひようひこ)が
ここに滞留し村人たちの尊敬を集め、
やがて清水寺が出来たそうです。
明治初年、石垣、石段、山門等
環境整備が出来たと書かれていますので、
150年ほど前に造られたものが、
境内には多いのでしょう。
心に響く一句。
「かんしゃくの
くの字を
すてて
日をくらす」
癇癪ではなく感謝ですね(笑)
お寺の門前には、よくこのような
ちょっと笑顔にさせてくれる
一句が掲げられています。
仏教と言えばお経、
お経には固いイメージもありますが、
僕が今までお会いした実際のお坊様は
ユーモア溢れる人が多く、
特に高校生の修学旅行で行った
奈良の薬師寺のお坊様は
40年以上たった今でも
忘れられないくらい楽しい方でした。
本堂へ。
参拝。
本堂横にある吊鐘。
何故ここにこんな物があるのでしょか?
「ご飯出来たよ〜ゴーン!」
そんな訳ないか〜(笑)
こちらはお寺スタンダードな鐘楼。
勇気が無くて
鐘は撞いていません。
鐘楼近くの仏様。
「再建地蔵」。
明治初年の再建を記念して
建立されたのかも知れません。
ここで、アマガエルを発見。
擬態というのでしょうか、
苔と一体化しているのが凄いですね。
石段を登り石垣下のお堂へ。
案内に出ていた「北東隅の地蔵堂」。
観音堂へ
本堂周りの散策を終えた僕たちは、
石垣の上に見えている
観音堂へと向かいます。
石橋を渡り、さらに石段を登ります。
石段から振り返って見ると
右側の清水湧水自体が、
お寺の庭園になっている感じで、
ここからの眺めもまた素敵です。
観音堂が見えて来ました。
古い感じがたまらんですね!
参道右側の五輪塔。
古い瓦。
今の伽藍は明治初年に
整備されたそうですから
それ以前にあった江戸時代の
瓦でしょうか・・・
観音堂。
鰐口を鳴らして参拝。
お堂の扉上には、
筑後の国三十三ヶ所観音寺の
四番札所の額があります。
観音堂の側面。
色目がちょっと可愛らしい。
観音堂左奥に見え、
ひっそりと佇む石造りの三重塔。
リーゼント地蔵
観音堂の左脇手前には
お地蔵様たちが沢山いらっしゃいます。
古い石仏ですね・・。
しかし、一番気になったのは
石仏では無く、
この素朴なデザインの石燈籠です。
何と、享保丁酉二年と
刻まれているではないですか!
西暦1717年、
暴れん坊将軍(笑)
徳川吉宗の時代ですよ!
思わず松平健の顔が
目に浮かびます(笑)
全体を見ると、
首を切り落とされた石仏が
かなり多いことに気づきます・・・
やはり明治初期に出された神仏分離令での
廃仏毀釈の嵐は、ここ清水寺にも
吹き荒れたに違いありません。
ここで、菊の花が飾ってある前に
頭が気になる
お地蔵様(石仏)を発見。
髪型(苔型)がリーゼント!
イケメンというか、
優しさに満ち溢れたお顔です。
ただ、
右横や後ろのお地蔵様の首は、
切り取られていて、
たまたま運良く残されたのが
このお地蔵様なのです・・・。
令和の僕たちに
仲間の姿を見てもらい、
二度とこんな悲しいことは
止めてね!というメッセージを伝える為に
リーゼントになられたのでしょう。
ドアップで撮影。
剃り込みもかなり入っています(笑)
先に書いたように
この時にはナニコレ珍百景で
紹介されたことは知らなかったので、
初めてみる光景に
感動し、そして、
廃仏毀釈という愚行を
改めて知ったのでした・・・
本堂前に戻ってツーショット完了。
今日の果実
観音堂の裏に成っていた果実。
りんご?
いや違います、
何でしょうか?
今もって謎(笑)