2019/11/03

下野八幡大神社(宮崎県高千穂町)

 

巨木ファン必見の神社

高千穂の神社と言えば、

ある程度の神社好きでも

高千穂神社、天岩戸神社などが

一番に思いつくでしょう。

もちろん僕もそうでした。

ところが巨木ファンになると

高千穂で参拝したい神社の

上位に来るのが、

ここ下野(しもの)八幡大神社です。

境内にある巨木4本のうち、なんと二本が

国指定天然記念物となっているし、

あとの二本のうち一本は、

国指定天然記念物でも

おかしくないんじゃないか?

と思うくらいの素晴らしい巨樹なのです。

高千穂町のはずれにあって、

あまり知られていない(であろう)

下野八幡大神社、

巨木ファンには超オススメですよ!

下野八幡大神社へ

高千穂神社での参拝を終え、

旅の最後に向かったのが、

下野八幡大神社です。

境内付近にさしかかると

いきなりこの光景が目に飛び込んできて、

テンションはMAX!!(笑)

いきなり妻が大杉の下にいて

テンションMAXなのではありません(笑)

いつものように大きさの比較で

立ってとお願いしました。

そして、撮影の直後、

またまたちょうど良い

大きさ比較の対象が

やってきてくれました!

自転車をこぐ人と巨木。

この木のもの凄い迫力に

僕たちは神社に入る前から

圧倒されてしまいました。

名前は「さかさすぎ」

「平家残党の追討使だった

那須大八郎宗久という武士が、

この神社で任務完遂を祈願し、

流鏑馬をし、杉の穂をさかさに挿した」

なんていわれを読むと

ここが800年前の鎌倉時代と

繋がっている気がしてきます。

樹齢800年というのも

この幹の太さと、樹高からすると

大いにうなずけるもので、

「諸説あり」的な樹齢800年とは

格が違います。

しかし、これが天然記念物ではないのは、

何でなんだろう?

と不思議に思えて仕方がありません(笑)

参道の左は、

さかさ杉の根元が

石段を押し上げていて、

左上がりになっていますね!

さかさ杉の根っこを感じつつ、

石段の参道を進みます。

うわ〜なんとも神仏習合的な、

景色なんでしょう!

江戸時代のものであろう

阿吽の仁王像の素朴さが、

もうたまりません(笑)

そのたまらん仁王像の前にあるのが、

すんばらしい、境内案内図。

めっちゃシンプル、

めっちゃ分かり易い!

冒頭に書いた4本の巨木が、

ここに記されているものです。

阿形の仁王像。

吽形の仁王像。

阿形の仁王像の後ろに

そびえるのが、有馬杉。

この杉の言われも

本当に現実味があっって、

興味津々です。

宮司さんが書かれている案内では、

今から400年近く前、

島原の乱の時、

延岡藩主、有馬直純の嫡男、有馬康純が

ここで戦勝祈願をし、反乱平定後、

今度は有馬直純、康純の親子が

戦勝の報告に参拝し、その戦勝記念に

この杉を手植えしたと伝わる杉です。

伝承からすれば樹齢は400年くらい

となりますが、この幹の太さなら

間違い無く400年近いものでしょう。

従って有馬の殿様お手植えの可能性は

大きいと断言します!(笑)

そしてまた、ここで一つ、

僕の頭に関連が出て来ました!

有馬康純の子、清純は、

延岡でやらかしてしまい(笑)

北陸、福井県の丸岡藩に転封となり、

そこに天の岩戸伝説を演じる

日向神楽(高千穂神楽)を伝え、

400年経った今も尚、

その神楽は福井県で、

上演されているのです。

僕が思うに、清純はこの高千穂で

神楽を見たのかも知れません。

そして、その魅力に

とりつかれたのでしょう。

だから左遷(転封)されても

宮崎から遠く福井にまで、

神楽を舞う人達を

連れていったのでしょう。

いや〜色んな点と点が線でつながって

現地に足を運ぶって、本当に

奥が深いものですね。

また、この有馬杉と対面するように

今度は吽形の仁王像の左横には

国指定天然記念物の

イチョウがあります。

このイチョウは、

およそ800年前の鎌倉時代、

今は廃寺になっている

お隣の鶏足(けいそく)寺の寛信和尚が

比叡山延暦寺鶏足院で修行された後、

持ち帰り植樹されたといわれています。

このイチョウ、

反対側の寺跡から見上げると

雄大な姿らしいのですが、

こちら神社側からは、

全体像が撮れませんでした。

それでも凄い迫力は感じます!

吽形の仁王像とともに。

伝承からすると樹齢800年位。

イチョウの名誉のために

これをご覧下さい。

いくつもの見解がありますが、

800年というのは間違いないでしょう。

もちろん僕の見立てでも

樹齢800年でOKです!

従って伝承は正しいと思います。

巨木に魅せられながら

拝殿に到着。

左が本殿、真ん中が幣殿、右が拝殿。

流造りが美しい本殿、

いつごろの建立なんでしょうか?

案内は見当たりませんでした。

そして参拝後すぐに拝殿右側の

国指定天然記念物のけやきを散策。

欅(けやき)の言われというよりも

神社の御由緒的なことが書いてあります。

そしてこちらの木にも4つの参考文献を

記してありました。

計測の仕方によって

樹高が二倍も違うとは、

ちょっと驚きましたが、

実際見た目には、

40mくらいあると思います。

樹齢は800年と推定された

池田隆範さんの説で信じましょう(笑)

高過ぎて画角が足りないので、

上部を切り取って撮影。

次は下部。

地面すれすれから上を見上げて。

社殿反対側からも一枚。

これ、なかなか良い光景です!

最後に社殿と欅と僕たち(笑)

下野八幡大神社はまさに

巨木、巨樹のワンダーランド!

こんなに「正真正銘の樹齢」の

素晴らしい気を発する

巨木がひしめき合う神社、

きっと何かのご利益があるはずです。

なんだ結局、最後はそこかい〜(笑)

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください