武田神社(山梨県甲府市)
修行?
神社で写真を撮る時、
参拝客が写り込まない写真がベストです。
やはりご社殿などは、
そのものだけがいいですから。
そんなベストを達成するためには、
「人がいなくなる一瞬を狙う」
という修行?もあります。
武田神社ではかなり修行しましたが、
それでも、かなり人物は写っています。
今は皆さん、マスクしているので、
画像処理の手間が省けるのは、
有り難いことですけどね(笑)
社頭
大正時代、武田氏の
躑躅ヶ崎館跡に建立された武田神社は、
神域全てが、「元武田氏館」です。
この参道は堀に橋を渡し、
土塁を切り開いて作ったものだと
案内に書かれています。
神橋から見た堀。
武田神社全図。
躑躅ヶ崎館の中心部が神社です。
二の鳥居へ。
二の鳥居。
この右下にあるのが、
八ヶ月ほど甲府に住んでいた、
太宰治にちなむ案内です。
太宰治のことは、
教科書に出ていた走れメロス、
それに、
愛人と自殺した事位しか知りませんが、
ここに紹介されている
「春昼」(しゅんちゅう)には、
太宰治と奥さんと妹が
桜の季節に武田神社を
参拝したことが書かれ、
読みやすくて親近感が
めっちゃ湧いて来ました(笑)
ネットでこの後に続く文章を
見つけたのですが、
これがまた、素晴らしいのです。
書き出して見ると・・・
「あたし、桜を見ていると、蛙卵の、
あのかたまりを思い出して、――」
家内は、無風流である。
「それは、いけないね。くるしいだろうね。」
「ええ、とても。困ってしまうの。
なるべく思い出さないように
しているのですけれど。
いちど、でも、
あの卵のかたまりを見ちゃったので、
――離れないの。」
「僕は、食塩の山を思い出すのだが。」
これも、あまり風流とは、言えない。
「蛙の卵よりは、いいのね。」
妹が意見を述べる。
「あたしは、真白い半紙を思い出す。
だって、桜には、
においがちっとも無いのだもの。」
においが有るか無いか、
立ちどまって、ちょっと静かにしていたら、
においより先に、あぶの羽音が聞えて来た。
蜜蜂の羽音かも知れない。
四月十一日の春昼。
(青空文庫というサイトからの引用)
普通の人たちの普通の会話と、
その情景に惹き込まれてしまいました。
再び参道。
手水舎。
ここでも冒頭に書いた
「修行」をさせていただきました(笑)
武田菱の手水鉢に
僕たち二人は、
テンション上がりっぱなしです。
手水舎向かいの掲示板。
今年は信玄公生誕500年。
記念すべき年に参拝となりました。
季節柄、茅の輪もあります。
修行が足りない写真(笑)
檜皮葺屋根の拝殿。
拝殿斜めから。
絵馬は僕たち好みの優しい感じ。
奉納された大盃。
四四四四で、「よしよし」!
初めて知りました~(笑)
本殿前の神門。
本殿も玉垣も檜皮葺。
本殿前の小さな境内社、
歯の神様、白山社。
御朱印。
拝殿前にてツーショット。
妻は武田菱ポーズ(笑)
甲陽武能殿
参道の左横には、
比較的新しい能舞台があります。
定番の造り。
扁額には「甲陽武能殿」の文字。
能舞台奥の御神木。
榎天神に参拝。
姫の井戸・武田水琴窟
拝殿左横にあるのが、
姫の井戸と武田水琴窟です。
エントランス。
ここで出迎えてくれたのが、
何だか高級そうな鶏さんたち。
姫の井戸。
案内には、
「信玄公の御息女の産湯に使ったので
姫の井戸の名前になった」
「勝頼公が京よりの客を
もてなす為に使ったと伝わる」
このようなことが書かれています。
次は武田水琴窟へ。
いつもながらの水琴窟風景(笑)
良い音聞こえたかな~?
神橋を渡って境外へ。
今日の亀
拝殿向かって左側のさざれ石。
案内によれば、
「重さは四トン近くあり、
岐阜県揖斐川町産。
明治神宮、伊勢の内宮・外宮にも
三トンのさざれ石が奉納されている」
「石の姿形から亀に似ているので、
「亀石」と宮司が命名」
このように書かれています。
確かに亀だ~(笑)