藤樹神社(滋賀県高島市)
顕彰系?神社
日本に於いて
「神様」になれないものは、
何も無いでしょう。
生まれながらの神様は勿論、
人、猿、石、池、筆、樹木、武器、
なんでもOKですから(笑)
そんな中、藤樹神社は、
「人」が神様として祭られている
顕彰系?神社で、
中江藤樹という人の功績を称え、
後世に残す場所の一つとして、
大切にされています。
藤樹神社へ
田中城を散策後、
コミュニティバスで安曇川駅に戻り、
この先の予定が詰まっている中、
当初は予定していなかった
「中江藤樹関連施設散策」を
決行することに(笑)
安曇川駅から車で5分で社頭に到着。
手水舎。
御由緒。
「創建に際しては
全て寄付金でまかなわれ」
このように書かれていて、
この一事を持って、
中江藤樹さんが300年の時を越え、
多くの人に慕われていた事が
わかりますね。
石橋から二の鳥居へ。
拝殿。
「参拝はこの奥へおまわりください」
の案内に従って本殿へ。
拝殿左側と本殿。
本殿前の狛犬を見た途端、
東大寺南大門裏に鎮座する
日本最古と言われる狛犬の姿を
思い出しました。
こちらが東大寺、
鎌倉時代初期建立の石像狛犬。
そっくり返った感じ、やはり似てる(笑)
藤樹神社の吽形。
本殿に参拝。
藤樹さんだけに、神紋は下り藤。
御社殿を離れ境内を散策。
巨木というか老木の「ダマの木」。
案内によると「ダマの木」というのは、
「招魂(おがたま)の木」の別名。
藤樹神社の境内には、
「万勝寺」があったそうですが、
信長の兵火により焼失したころから
この木は境内に
生えていたのではと書かれています。
根本には仏像が・・・
庚申塔。
「舟形光背のなかに
「見ざる、聞かざる、言わざる、」の
三匹の猿を陽刻している。」
「人間の体内に宿っている
「三戸(さんし)」という虫が
庚申の夜体内から抜け出し、
天帝にその人の罪を知らせると、
命が奪われる。
その為、人々は、徹夜して宴会を行い、
罪から逃れようとした」
「江戸期の石像品と推定」
このように書かれています。
参道脇の藤樹神社創立由来碑の案内。
藤樹神社創立由来碑。
奥に見えるのが、
中江藤樹記念館。
中江藤樹と言えば、藤の花。
やはりここにも藤棚はありました(笑)
今日のお言葉
御由緒近くの掲示板で紹介された
藤樹先生の詩にほっこり。
「とても清らかな月に
雲がかかって見えなくなっていても
それが消えてしまえば、
元のとても清らかな月が見える」
こんな意味かな?
本来ある素晴らしい世界に
新型コロナという暗雲がかかっても
それが消えれば、
やがて、元の素晴らしい世界が
戻るという意味にとれますね!