豊玉姫神社(鹿児島県知覧町)
神武天皇の祖母を祀る神社
今年は2678年です。
そう書くと、
「2018年じゃね?」
と言われそうですが、
それは「西暦」。
我が国独自の日本紀元、
「皇紀」だと2678年です。
これは神武天皇の即位の年を
元年とした暦です。
その神武天皇のおばあちゃんが、
ここに祀られている豊玉姫命。
あの「うがやくん」のお母さんです。
日本書紀などに、
豊玉姫命の正体は
龍とも鰐(さめ)とも書かれています。
従って、神武天皇は龍または鰐の
クオーターという訳ですね(笑)
もちろん、血が繋がっている
平成の天皇陛下にも龍または鰐の
血が何百分の一かは、
流れているはずです。
豊玉姫神社へ
知覧特攻平和会館から
車で5分ほどの場所に、
豊玉姫神社は鎮座しています。
境内入り口。
ステンレス製の
立派な御由緒書きです。
御祭神は、
豊玉姫命とその家族たち。
夫の彦火火出見命、
妹の玉依姫命、父の豊玉彦命
この四柱となっています。
後に豊玉姫命の息子「うがやくん」は
育ての親である
妹の玉依姫命と結婚し、
神武天皇を生むのですが、
自分の母の妹、
要するに伯母さんと結婚とは、
神様ならではの話ですね。
手水舎。
拝殿に向けた参道。
客人社(まろうどしゃ)
または随神社。
向かって左側の社。
拝殿。
参拝。
左が拝殿、右奥が本殿。
左が本殿、右が幣殿。
本殿の真裏。
記念写真も完了。
このあとは境内を散策します。
弓道場。
神社に弓道場があるなんて、
ちょっと珍しいですね。
そして、注目がこちら。
へ〜!!
あの二十二番までも歌詞がある
いつ終るともわからない(笑)
鹿児島の人なら
みんな知っている(多分)
あの妙円寺詣りの歌を作詞した人が
ここで産まれていたんですね!
ちなみに「妙円寺詣り」は、
お寺ではなく神社に参拝する
鹿児島の代表的な行事の一つです。
明治初期、廃仏毀釈で妙円寺が
廃寺(現在は付近に再興)となりそこに
現在の徳重神社が鎮座しているから
このような矛盾が起きています(笑)
関ヶ原の戦いを忘れず、
島津義弘公の遺徳を偲ぶために
鹿児島市内から日置市伊集院に鎮座する
「徳重神社」まで往復40Kmを
歩くもので、江戸時代から
降現在まで続いています。
その徳重神社にあった歌碑の一部が
こちらになります。
二十二番までありますね(笑)
灯篭群。
石碑の文字が読めません…
残骸的な…
廃仏毀釈と関係があるかも…
そして、最後に寄ったのが、
「水からくりやかた」です。
まるで拝殿のように立派ですね。
「水車からくり」という
江戸時代から続く
伝統芸能です。
昭和54年からの題目が
札に掲げられていて、
その後も毎年、色んな題目の
水車からくりが上演されています。
因幡の白兎やかぐや姫など
同じ題目が二回上演されることも
あるようです。
案内。
今年は「西郷どん」が
上演されていました。
からくり人形の製作には
かなりお金が必要と
書いてありましたので、
お賽銭よりも心持ち多めに(笑)
募金しておきました。
そして、ここでスイッチ発見!
中のからくり人形が見られるよう
点灯するのです。
もちろんやってみました。
お〜これは鹿児島城の
御楼門から島津斉彬公が
ご出馬するところですね!
西郷(せご)どんの後ろには犬が(笑)
上野の西郷さんの銅像を
意識しているのかも?
「水車からくり」
実際の動きも見てみたくなりました。
なかなか珍しいものを見られた
豊玉姫神社の参拝はこれにて完了です。