宇太水分神社 中社(2018年奈良の旅)

 

国宝の本殿に魅せられて

「宇太水分神社」と書いて、

「うだみくまりじんじゃ」と読みます。

宇陀市にあるから「うだ」

水をつかさどる神様なので

「みくまり」です。

Wikipediaには、

「大和の東西南北に祀られた

四水分神社のうち東に当たるのが当社」

と書いてあります。

やはり「水」というのは人が生きる根源で、

昔から重要なものだったのでしょう。

また宇陀地域には宇太水分神社以外にも

水分神社が二社があり、

それぞれ上社、下社と呼ばれ、

ここ宇太水分神社は、

「中社」となっています。

宇陀市は奈良市から車で1時間ほど。

渋滞を考えれば、それ以上かかります。

僕たちは夕方6時には奈良駅に着かないと

新大阪発の新幹線に乗れないので、

多くの神社を参拝するならば、

宇太水分神社へは

行かないのがベターでした。

なので、旅の計画を立てる段階で、

最終的には「行かない」方向で

考えていたのですが、

当初参拝予定だった神社が、

「なんとなく合わない」気がして、

出発日間近になって、

「やっぱり行く!」に

変わっていました(笑)

しかし、この事が、

僕たちに大きな導きを与える伏線になるとは

その時は全く知らない事だったのです。

ホテルにて

奈良の旅2日目は、レンタカーでの行動です。

レンタカーは、8時からの予約なので、

ホテルで朝食を楽しむ時間は十分あります。

今回も僕たちの宿泊は、東横イン。

やはり、東横インの楽しみは、

朝食バイキングです〔笑)

なんと、ご飯が三種類!

欲張りな僕は、

もちろん三色ご飯にしました(笑)

ご飯系を平らげたあとは、

パンとコーヒーで、シメ!

三種類のうちのひとつが、

奈良特産の黒米で、

なかなかのお味に感激でした。

東横インを後に1日が始まります。

オリックスレンタカー奈良駅前店へ

レンタカーも毎回オリックスレンタカーに

定着して来ました。

選ぶ理由は、ズバリ安いから(笑)

東横インからオリックスレンタカーまでは、

歩いて20分くらいなので、

街の散策もできて丁度良い距離なのです。

途中見つけた郵便ポスト。

ポストの上に鹿とラクダが乗っています!

鹿は奈良名物なので、わかりますが、

何故ラクダ?

こんなものにも楽しませて貰い、

目的地に到着。

オリックスレンタカー奈良駅前店。

軽自動車を予約していたのですが、

手配の都合で普通車になっていました。

ガソリンは多めに食うかもしれないが、

今回は高速道路は通らないし、

より快適なドライブが出来るのは、

ラッキーと考える事に(笑)

宇太水分神社へ

奈良駅前から宇太水分神社までは、

一時間半近くのドライブでした。

奈良の道は片側一車線が多く、

意外と渋滞するのです。

実はこの渋滞が、レンタカー返却時間に

間に合わなくなる原因にもなったのですが、

正直言うと、

僕は、奈良の道を舐めていました(汗)

話は戻って、宇太水分神社に到着です。

境内入り口。

阿形の狛犬。

吽形の狛犬。

二の鳥居に当たる、両部鳥居。

下からのアングルが、カッコいいですね!

檜皮葺の手水舎。

苔も生えていて、情緒たっぷりの

素敵な建物です。

カエルの口から手水は出てきます。

カエルにまつわる説明。

蛙は水の神様の神使(おつかい)、

なので、ここ宇太水分神社の神使は、

蛙となっています。

神社によって、神使が天狗とか

狐とかイノシシとか、ムカデとか

色々あるのが、日本の神様です。

そして、拝殿へ。

お〜!

いい眺めだ〜!

拝殿の奥には、僕がずっと見たかった

国宝の本殿たちが見えます。

拝殿にて参拝、

そして本殿近くへ。

向かって右から

境内社、宗像神社本殿

境内社、春日神社本殿

この二つが国指定重要文化財、

その左隣から、

第一殿、第二殿、第三殿、

この三つが国宝となっています。

特に第一殿、第三殿は、

鎌倉時代末期の建立です。

本殿のアップ。

さらにドアップ(笑)

春日造りの本殿が三つ並ぶ光景は、

奈良県ではよくあるパターンですが、

ここ宇太水分神社の本殿の形の美しさと

存在感は別格です。

1318年というから、

今年でちょうど700歳です。

本殿前の扉。

特別な時にしか開かないのでしょう。

いや開かないのかも?

境内社の春日神社前にも

扉があります。

こちらの扉には、

春日大社のご神紋と同じ、

「下がり藤」が輝いています。

一番右の宗像神社の玉垣前には、

扉は付いていません。

そして、本殿群に向かって左側には、

御神木の杉がそびえ立っています。

真っ直ぐ天に昇るかのような杉。

幹の途中から二股に別れていて、

夫婦杉と呼ばれています。

ここには、杉をはじめとして、

境内にはたくさんの木が生い茂っています。

そんな中、次なる御神木は、こちら。

頼朝杉。

説明によると、

源頼朝が占いに使った木の

2代目だそうです。

この一角は木の玉垣で囲ってあり、

祓戸神社になっています。

本来なら本殿の参拝前、

お手水の後に参拝するのが、

祓戸神社の意義ですが、

お稲荷さんも一緒に

いらっしゃることだし、

まあ、いいか〜(笑)

ここに立つとなにか浄化される気分です。

次に本殿の右に位置する境内社へ参拝。

素朴な木造社殿の金刀比羅神社。

そして、神社に到着した時から

気になっていた、境内入り口右に鎮座する

古市場恵比須神社に参拝。

ここには専用の参道もあります。

鳥居の上の苔の生え方が、素敵ですね

阿形の狛犬。

吽形の狛犬。

参拝。

ご社殿は白く塗られていて、

ちょっと珍しい配色です。

これで、宇太水分神社の参拝は完了。

僕たちが訪問した時には、

他の参拝者は一人だけ。

お陰で、静かに落ち着いて、

素晴らしい国宝を堪能できました。

今日のポスター

社務所の壁に貼ってありました。

僕たちが参拝した次の週に行われる

秋祭りのポスターです。

うた?

「うたの秋祭り」と書いてあります!

Wikipediaにも「うだ」って

書いてあったのに!

う〜ん、謎。

もう一つ気になるのが、

神輿の大きさです。

まるでご社殿をそのまま載せたかのような

ど迫力の神輿が繰り出される秋祭り、

さぞかし勇壮なものでしょう。

 

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