上杉神社(米沢城)境内社
白狐の伝説
上杉神社本殿左右に鎮座する境内社。
その中でもひときわ目立つのが、
白狐の伝説で霊験あらたかな
福徳稲荷神社です。
その伝説とは、
「江戸時代、幕府から米沢藩に
鶴が一番(ひとつがい)贈られ、
そのお礼の「請書」を出した後、
それが「下書き」だったことが判明し、
この大失態に藩あげての大騒ぎとなり、
城代家老の岩井大善は、
城内に住む右近、左近と
呼ばれる白狐のうち一匹に
本物の請書を託したところ
その書状を白狐が高速で追いかけ、
「本物」と無事交換後、
白狐は息絶え、人間同様の弔いをし、
稲荷神社奥の宮の真ん中の祠に
手厚く葬った。」
このようなものです。
現代でも取り違えは、
「あるある」ですが、
幕府相手では切腹ものでしょう(汗)
白い狐さん、
実は超人的な飛脚だったのかも
知れませんね(笑)
福徳稲荷神社
本殿両側にある境内社のうち、
まずは右側の
福徳稲荷神社からスタート。
一の鳥居と参道。
美しい社殿が見えて来ました。
拝殿へ。
二の鳥居。
右近、左近の白狐かな?(笑)
阿吽では無いようですね。
参拝。
御由緒には、
白狐の大活躍も記されています。
拝殿(右)と本殿。
奥の宮と辨天宮の参道。
白狐が眠る奥の宮に参拝。
こちらは白狐の伝説の詳しい案内。
辨天宮
次にお隣の辨天宮へ。
参拝。
福岡県の宗像大社で奉職されていた、
上杉神社の三代目宮司が、
宗像大社から勧請し祭ったと書かれ、
思わぬところで、
僕たちの地元福岡との繋がりを知り、
ちょっと嬉しくなりますね(笑)
春日神社
次に本殿左側の春日神社へ向かいます。
エントランス。
神宝庫でしょうか、
鉄筋コンクリートながらも
校倉造り風というのが目を引きます。
森の中に佇む薪を積んだ小屋と
リヤカーのある風景。
森林セラピーというのか、
なんとも癒されますな〜
社頭に到着。
上杉謙信公の故郷、
春日山城下を流れる御館川を模して
設られたものでしょうか、
周囲には小川が流れています。
春日社の由来。
「千年ほど前、国司・藤原達成が、
上越の春日山頂に奈良の春日大社を分霊。
戦国時代の上杉家は春日社を敬い続け、
藩主の移封と共に米沢へ移った。
財政再建を願った十代鷹山公の
春日社への誓詞奉納は
有名な事実である。」
参拝。
本殿は典型的な「春日造り」で
建てられていますね!
春日神社の素敵なこだわり、
ちょと感動です。
傷痍之碑
春日神社右横には、
傷痍之碑があります。
国の為に戦死された方々だけが
御英霊ではなく、
体と心に大きな傷を負い、
その後生きながらえて、
亡くなった傷病軍人達もまた、
尊い御英霊です・・・
「傷」という文字だけ分かりますので、
傷病軍人を労るお言葉でしょうか・・
御朱印
上杉神社の御朱印、
心がこもった逸品です。
達筆もさることながら、
「羽前米沢」
これがいい味出していますね〜!