2018/03/26
鷲原八幡宮(島根県津和野町)前編
観光としての神社
ここ鷲原八幡宮の本殿、拝殿、楼門が
国指定重要文化財に指定されるなど
歴史的建造物としても
素晴らしいものがあります。
しかし、僕たちが滞在した
1時間ほどの間に出逢った人は、
10人にも満たないものでした。
しかし、この人数、
地方都市の神社では、多い方かもしれません。
時には誰にも会わない時もありますから。
神社といえども収入源があってこそ
由緒ある社殿も維持出来るというもの。
維持管理が大変だからか
昔ながらの茅葺き屋根が、
トタン屋根になっていたり、
残念な神社もある中、
こんな素敵な神社を後世に残すには
何かもっと方法がないのかと
いつも思ってしまう僕です。
鷲原八幡宮へ
津和野城から山道を辿って、
神社の裏側から境内に入った
僕たちですが、
参拝は正面の参道からやり直します(笑)
石畳などはなく、土の参道です。
左右の石垣は何の為でしょう?
江戸時代くらいのかも知れません。
そして、所々に石垣みたいな
石積みもあります。
これはいったい何の目的なのか?
説明などがあれば分かり易いのですが、
何も書いてありません。
ここは流鏑馬の馬場と平行している
フィギアスケートで言えば
サブリンク的な流鏑馬練習場?
みたいなスペースです。
何とも趣のある佇まいです。
神社の御由緒や
流鏑馬の馬場についての案内。
案内を読むと、
初めは宇佐八幡宮を勧請したものを
その後当地に赴任した吉見氏が
鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請し今に至っています。
勧請をやり変えたのは、鎌倉幕府との
関係が深かったからかもしれません。
(勝手な推測です)
こちらが流鏑馬神事が行なわれる馬場。
先ほどの石垣の土塁で仕切られています。
全体像を写すとこんなに
270mと長い直線距離です。
馬場に感動し、撮影してばかりで、
なかなか参道を進めない僕たちは、
ようやく鳥居の前まで来ました。
向かって右側の石灯籠。
左側の石灯籠。
とても風情があります。
何故か燈籠と鳥居の間に
お手水があります。
何故ここにあるのでしょうか?
鳥居をくぐったら左手に
ちゃんと手水舎があるのに…
ちょっと不思議ですが、
流鏑馬神事の時には
ここの水を使うからかも知れません。
立派な木製の両部鳥居。
この神額がなかなか
カッコいいのです!
参道の突き当たりには楼門が見えます。
手水舎。
この一枚岩はかなり古そう。
ここだけ切り取ると、
まるで江戸時代以前に
タイムスリップしたような気がします。
やっぱり茅葺き屋根はいいな〜!
拝殿と思いきや、
これは楼門なのです。
山口県の神社特有の形である
「翼廊」が左右についていますね。
楼門前の狛犬。
ここは珍しく、
吽形が向かって右側です。
阿形が左。
楼門横に一本の梅。
絵になりますね!
このあと参拝して本殿や、
境内社に向かいます。
今日の癒し
手水舎の蛇口に癒されました。
いつごろ出来たものなのでしょうか?
こんなレトロな蛇口に出逢えるなんて、
ラッキーですね。
しかもパイプは竹で覆っているという
レトロ感満載の演出もまた素敵です。