八代城の旅(熊本県八代市)前編
何事も例外はある
歴史が特別に好きでなくても
1615年と言えば
大坂夏の陣で豊臣家が滅んだ年だと
思い出す人もいるでしょう。
幕府による「一国一城令」が出されたのも
同じ1615年でした。
学校の先生からは一国一城令は
単に一つの国に一つのお城しかダメ!
みたいな感じで習いましたが、
Wikipedia先生からは、この命令の運用は
かなり弾力的に行なわれたことを
教えてもらいました。
そんな弾力的運用の恩恵を受けたのが
今回行った八代城です。
もちろん徳川幕府にとって
「利」があるから許したのでしょうが(笑)
そして、この八代城は一国一城令のあと
1620年に建て始められ、
1622年に竣工しているのです。
何故そんなことになったかと言えば、
この八代城が建てられる前に、
近くには「麦島城」という城があり、
これがもともと「八代城」と
呼ばれていたもなのですが、
1619年、
大地震で倒壊してしまったというのです。
その後継城として、
幕府の許可を貰い新たに
「八代城」を造ったのです、
2016年に熊本大地震があり
熊本城も大きな被害が出ましたが、
その時、熊本での地震はあまり
予知されていませんでした。
しかし400年前には
お城が倒壊して使えなくなるくらいの
大地震が起きていたことを思えば、
地震はどこにでも来るものだと感じます。
しかし、その大地震があったことにより
僕たちは今の八代城を訪問することが
出来たのも事実です。
だから歴史を悲劇とだけとらえるよりも
その紡いで来た歴史のお陰で
今の幸せがあると考える方が
歴史のほんの一角を担う僕たちにとっては、
賢明な生き方だと思います。
八代城へ
いつものように始発…
ではなくちょっと遅い5:50発(笑)
夏は明るいですね。
今日の切符はこれ。
青春18きっぷの最後に残った1回分と
旅名人の九州満喫きっぷ1回分。
2,370円+3,600円=5,970円
これが本日のJR運賃となります。
通常運賃だと二人で
八代往復すると12,960円なので
かなり助かりますね。
途中鳥栖駅で「ななつ星」に遭遇!
正式名称は「ななつ星in九州」と
結構長い名前ですが、
ここは「ななつ星」でいいでしょう(笑)
そして、僕たちが荒尾駅から乗るのは
「やつ星」、いや、やつ代行き(笑)
八代駅。
とにかく目立つのは駅ではなく
背後にある工場の建物に描かれた
「妙見祭」の龍の絵(笑)
まるで八代駅と一体化しているようで、
迫力満点です。
世界文化遺産にもなっていました!
八代駅から八代城へはコミュニティバス。
一人100円というのは嬉しいですね!
駅から10分ほどで、
こんな景色に出会えます。
青空と石垣と堀のコントラストは
いつ見ても素晴らしいものです。
八代城の跡に鎮座する
八代宮の入り口となっている場所に
「八代宮」の古い石碑がありました。
明治時代に建てられたもののようで、
官幣中社というから
かなり社格としては上の方です。
(今は社格制度は無い)
その石碑と道を挟んだ反対側には
こんな看板があり、
僕の目を釘付けに(笑)
ここにもあったのか!城舟!
しかもサマーキャンペーンで、
一人500円とはラッキーな!
高松城で、城舟の楽しさを堪能していた僕は
全てを投げ捨て(笑)船着き場へGO!
「八代城趾お堀遊覧船」の
幟(のぼり)がはためいて
僕の気分を高揚させてくれます。
やっぱ城舟はいいな〜!
堀の石垣にこんなに近づけるし。
堀の真ん中からこんな素敵なアングルで
撮影出来るし。
すこしずつ大天守跡に向かう
八代城趾お堀遊覧船。
お〜ここが大天守跡か〜!
上には、昭和天皇が
「ここにお立ちになった」という
記念碑も見えていますね。
八代城の城代だった松井家の名前がついた
「松井神社」の鳥居も見えます。
行き交う城舟。
情緒溢れた光景に
思わずシャッターを切ってしまいます。
この船頭さん、
あまり操船に慣れていないようで、
舟のスピードがとても遅いのです。
そのお陰で、
僕たちは乗船予定時間30分のところを
1時間近くかけて舟旅を楽しめて、
超ラッキーでした!
ちなみに左上のすれ違った舟は
通常スピードで、
僕たちよりかなり遅く出港し
僕たちよりも早く戻っていました(笑)
ラッキーに喜ぶ二人(笑)
お城を半周ほど回って
八代宮に向かう橋のたもとまで来ました。
1時間も乗船していたので、
あまりにも多くの写真が撮れ、
一度では紹介しきれません。
ということで、舟旅を含め
八代城の散策は後編に続きます。
今日の癒し
お堀の前の噴水に癒されました。
暑い日だったのでなおさら噴水が
綺麗に見えたかも知れませんね(笑)