2021/11/27

綾部八幡神社(佐賀県みやき町)

 

日本最古の気象台

綾部八幡神社のキャッチフレーズは、

「日本最古の気象台」。

なんで気象台なのかと言えば、

中世から続くと言われている

木の上に掲げた旗の形による

台風の襲来や、農作物の作柄などを

行なう神事の存在があるからです。

実は、以前僕たちは、

その「旗上げ神事」の当日、

たまたま綾部八幡神社に参拝しようと

参道の前まで車で行ったのですが、

駐車場がどこにあるのか見つからず、

その日は遠くから眺めただけで

参拝を諦めていました。

今回は、必ず参拝するという

固い決意のもと(大袈裟か?)

事前に駐車場の確認もしており

無事参拝出来たというわけです。

綾部八幡神社へ

佐賀県とはいえ、

福岡県よりのみやき町へは、

僕たちの家から一般道で

一時間ちょっとで行ける距離。

調べていた綾部バス停横の

風天山公園の駐車場に、

車を置き、神社へと向かいます。

ここから直接、

本殿近くに出られるのですが、

例によって参拝は、

極力、一の鳥居から(笑)

なので、一旦戻る形になりました。

参道前には、

なんだか有名そうな

「ぼたもち屋」があり、

その名も「綾部のぼたもち」。

このぼたもちについて、

Wikipediaには、

「由来は古く、神社を建立した

綾部四郎太夫通俊が

奥州合戦から凱旋した際、

祝い餅として兵に振る舞ったのが

始まりとされる」

と書かれています。

この時は、暑さのあまり、

ぼたもち気分では無かったのですが、

きっとめっちゃ美味しいはずですよ(笑)

一の鳥居。

現在の山口県防府市三田尻の

石工さんの作品です。

鳥居に限らず、狛犬、灯籠など、

色んな地方で山口県の石工さんの作品を

見てきましたが、

ここにもあるとは、山口の石工集団の

技術は各地で重宝されていたのでしょう。

ニの鳥居。

少し行くと石橋を発見。

江戸末期か明治初期くらいの

ものでしょうか。

ここで、出会ったのが、

猿田彦大神。

やはり、導きの神様らしく、

ここ綾部八幡神社においても

社頭で、僕たちを出迎えてくださいます。

文化八年(1811年)

寄進の石灯籠。

反対側の灯籠。

御由緒。

八幡宮の神様と一緒に、

旗上げ神事の由来に関わる風神様で、

日本書紀の中に書かれた、

イザナミノミコトが

朝霧を吹き払った息から生まれた

級長津彦命(しなつひこのみこと)

級長戸辺命(しなとべのみこと)も

主祭神となっています。

この神様、鎌倉時代の元寇で、

神風を吹かせたとして、

一挙に崇敬が高まった神様です。

楼門へ。

石段の途中には、

こんな案内があります。

ここで、御朱印を貰えるかも?

そう思い奥の建物へ行ってみると

果たして、宮司さんがいらっしゃるでは

ないですか!

旗立て神事のお話など、

楽しいお話と、御朱印をいただきました。

宮司さんの人柄そのものの

文字が素敵です。

旗上げ神事の「旗」の印も

押されていますね。

楼門。

楼門をくぐろうと左右を見ると、

随神様が睨みをきかせています。

阿形。

吽形。

拝殿は、御神木に覆われて、

御神域感満載です。

手水鉢は、自然石をくり抜いた

素朴で素敵なデザイン。

寛政十年(1798年)寄進の狛犬。

吽形のポーズはこの地域に見られる

独特のものです。

寛政元年(1789年)寄進の灯籠。

狛犬や灯籠など古いものが、

残されているって、素晴らしい!

参拝。

旗上げ、旗下ろし神事は、

佐賀県重要無形文化財指定です。

誰かが描いた

秋の綾部八幡神社境内。

めっちゃ癒やされるな~!

竹節の額というのが、

絵をさらに引き立てていて、

これを見ると、イチョウの葉の

絨毯が敷き詰められた秋にも

ここに参拝したような気分になれるから

不思議ですね。

左が拝殿、右が本殿。

境内社

次に、本殿周辺にある

境内社へ参拝。

天満神社。

八坂神社。

陰陽石的な石。

何かの石碑。

「雨」とかの文字があるので、

旗上げ神事とも関係するかもですね。

神事についての案内。

旗が掲げられた御神木のイチョウ。

宮司さんが話されていたように

旗が丸まっているので、

台風などが来るのかな?

と思っていたら、

数日後、強い台風が日本列島を

襲いました・・・・

恐るべし、予報能力ですね!

さすが日本最古の気象台ですよ。

9月には旗下ろし神事もあります。

こちらは拝殿前にそびえる

この神社で一番高い御神木です。

境内の高台にある太鼓橋。

ここから見える風景が、

また良かったのです。

森の中に佇む御社殿。

ツーショットの妻は猫ポーズ?。

楼門から出口へ。

稲荷神社

最後は、

来る時に参道脇で見つけていた

稲荷神社に参拝。

古い木製鳥居の

木の割れ具合も

渋くていい感じです。

鈴ではなく、鰐口ですね!

お寺にあるのが定番の鰐口が、

ここ稲荷神社にあるという事は、

以前はお寺だったのかも・・・

と思ったらありました。

鳥居の前の仏様。

これで、綾部八幡神社の参拝は完了です。

今日の雲

帰りに参道から旗上げ神事の

御神木と旗を眺めると

こんな雲が浮かんでいました。

御神木からフーっと吹き出たような形で、

なんだか級長津彦命、級長戸辺命の

両風神様が僕たちを

見送ってくれている気がして、

本当に有り難い限りでした!

 

  関連記事 - Related Posts -

 

  最新記事 - New Posts -

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください