稲佐の浜(島根県出雲市)
広く浅く
僕たちの旅スタイルは
「広く浅く」
言い換えれば、
ディープな部分は捨て置き、
出来るだけ多くの場所を見て、
色んな体験をするという
超欲張りスタイルです。
なので、食事や休憩は車中だったり、
10分でもあれば付近の気になる場所に
足を運んだりしています。
もしも他人が僕たちの旅に同行したら
「目まぐるしくてヘトヘト」
になるでしょう(笑)
将来的には沢山旅した中でも
じっくりと回りたい場所を
改めて訪問し、
今度はじっくり掘り下げる予定ですが、
その日がいつ来るのかは、
「神のみぞ知るです」(笑)
そんな広く浅くの旅で、
出雲大社から日御崎神社に行く途中
数分だけ寄ったのが
稲佐の浜でした。
神話の舞台
稲佐の浜は
国譲り神話の舞台です。
古事記と日本書紀では
遣わされた神様が違うので、
神様の名前は置いといて(笑)
あらすじを書くと、
天照大神から大国主命から
国(日本)を分捕ってこいという
使命をおびた神様二人(二柱)は
この稲佐の浜で大国主に
「お前の国を譲れ!」と脅したのです。
結果、日本国は天照大神のものに。
神話を超ディフォルメすると
こんな感じになりました(笑)
天照大神の子孫によって
治められることが決定した日本は
そのまま天照大神の子孫である
歴代の天皇が権威となり、
平成30年の今に至るというもの。
神話から現実に繋がるのが
日本の凄いところであり
面白く、興味が尽きない部分でもあります。
権威と書きましたが、
これが権力だと次々に新たな
為政者に殺されておしまいなのです。
中国しかり、韓国しかり、
ヨーロッパの国々しかり。
日本に於いて「権威」は
侵されざるものとして、
歴代の権力者からも崇敬されてきた結果
鎌倉、室町、戦国、江戸と支配者(権力)
が変わっても天皇家が断絶することは
なかったのです。
その原点となった稲佐の浜、
ちょっとイメージとは違いますが、
夏は海水浴場になるそうで、
綺麗な海であるのは
間違いありません。
稲佐の浜の象徴的な島、弁天島。
旧暦の10月は神在月と呼ばれ
全国の神様がここ稲佐の浜に上陸し、
出雲大社などの神社に行かれるので、
それに関連した神事もここで行なわれます。
神仏習合時代の御祭神は弁財天だったのが、
明治の神仏分離令によって
海の神様である
豊玉毘古命(わたつみ)に
変更されているようです。
でも島の名前は弁天島のまま(笑)
その弁天島+海の動画も撮影。
次回は、数分ではなく
数十分はかけて巡りたい、
稲佐の浜でした。