唐津城の桜(佐賀県唐津市)
史実と創作
史実によれば唐津城の天守(天守閣)は、
建てられなかったというのが定説です。
石垣で出来た天守台までで、
初代藩主寺沢広高が築城した
江戸時代初期から明治まで、
天守台上の構造物は無かったのです。
その史実とは関係なく
1966年に建てられたのが、
今ある模擬天守です。
今では史実と違う模擬天守の建造は、
国から認められない風潮のようですが、
高度成長期だったころには
日本の各地に、
多くの模擬天守が建っていて、
今でも僕たちを楽しませてくれます。
その中でも唐津城は、
最高のロケーションで、
唐津市の景観にも溶け込み、
今では、その存在感は
大きなものになっています。
以前は史実に基づく建造物しか
認めない派でしたが(笑)
お城を散策していくと、
史実は史実として楽しみ、
現代に出来た構造物が
自分の感性に合うものならば、
それも大いに堪能するという
頭が少し柔らかくなって来た僕です(笑)
その唐津城と桜はきっと
素敵なマッチングだろうと思い
この日僕が訪問したお城の
四城目として選びました。
実は、名護屋城も
気になっていましたが、
やはりこの天守(天守閣)と桜が
どうしても見たかったのです。
唐津城へ
佐賀市にある佐賀城から車で
一時間半ほどドライブして
唐津城に到着。
ここはお城から道路を挟んだ向かいに
大きな駐車場があります。
しかし、この駐車場は、休日は
満車状態も多く、
僕が行った平日も
7割ほどは埋まっていました。
この駐車場が
何でこんなに混んでいるのか?
それは、
唐津城への観光客と、
唐津湾に浮かぶ高島にある
宝くじが当たると有名な
「宝当神社」への渡船利用客が
多くいるためでしょう。
唐津市、良い観光地持っていますね〜!
駐車場からの唐津城天守と桜。
駐車場なのに撮影スポットですよ。
唐津城に行かなくても
こんな写真が撮れるのが凄いですね!
ズームを使えばこんな写真も!
駐車場からは地下道を通って
道を渡り、お城の下まで行きます。
登城口。
江戸時代、坂下門があった場所です。
ここで人がいない写真を撮るのは
至難の業で、一瞬を狙い撮ったのが
この写真です(笑)
石段横の櫓台石垣。
素晴らしい遺構が残っていますね!
ここも人を写さず撮るのは、
一瞬のチャンスをものにしなければ
いけませんでした(笑)
二ノ曲輪の高石垣は圧巻です。
総締門。
升形になってます。
二ノ曲輪方向の石垣。
二ノ曲輪から見た天守と桜。
天守と桜全景。
同じような写真を
何枚も撮りたくなるほど
ここからの眺めは素敵です。
桜アップと天守。
西側からの天守と桜。
西側からの天守と桜。その二。
桜アップと天守最上階。
本丸から見た虹の松原と鏡山。
桜のアップと唐津湾。
本丸の桜。
化粧櫓から見た本丸の桜。
天守全景。
以前は天守から
右に続く石垣は工事中でしたが、
ここまでは工事がある程度終って、
美しい石垣が復元されていました。
二ノ曲輪海側から天守と桜。
二ノ曲輪から天守アップ。
二ノ曲輪からの景色。
同じ場所からですが、
縦位置の写真も撮影。
いや、本当に何枚も撮影したくなる
唐津城なのでした(笑)
今日のへ〜!
これは、旗竿石と呼ばれているものです。
戦国時代武将が旗竿を
この穴に立てたから
そのよび名が付いています。
僕もこの石を見た時は、
あ〜そうなんだろうな…
としか思いませんでした。
ところがこの案内板を見て、
へ〜な事が(笑)
何とこれはず〜っと誤解されて
「旗竿石」と
呼ばれていたものだったのです。
実はこれ、茶室や庭園空間に置かれた、
手水鉢(石)が正解だというのです!
それでも、
表示は「旗立石」のまま(笑)
石一つとって見ても歴史って
本当に面白いものですね!