大兵頭(だいひょうず)神社(2018年奈良の旅)
相撲の神様の親方
相撲神社に参拝したとき、
そこが大兵頭神社の摂社である
その関係を知りました。
大兵頭神社に参拝することは、
いわば、相撲神社の親方に
ご挨拶にいくようなものかも
知れませんね(笑)
しかし、この神社は延喜式の
名神大社という相当に歴史がある
由緒正しい神社で、親方というのは
失礼だったかも知れませんね。
でも神様は寛容ですから大丈夫なはず(笑)
大兵頭神社へ
相撲神社から車ですぐの場所に
大兵頭神社の境内入口はあります。
その手前に小さな空き地があったので、
そこに駐車して参拝に向かいます。
このあたりの道は舗装もされていなく
古代の日本につながる場所として
ふさわしい雰囲気を醸し出してくれています。
御由緒。
大兵頭神社と書かれた下に
「大和国 穴師坐兵主神社」
とありますが、
Wikipediaでは、この名前の方がメインで、
通称が大兵頭神社となています。
僕の勝手な推測ですが、
穴師坐兵主神社は、
「あなしにますひょうずじんじゃ」と読み、
大変言いにくい名前なので、
大兵頭神社にしたのかも知れませんね。
少し話は逸れますが、
「坐」と書いて「ます」という読む神社名は
奈良県ではいくつもの神社で使われていて、
これが奈良県特有のものなのか、
それよりも広範囲の
近畿地方特有のものなのか、
解明には至っておりません。
舟形の石が手水鉢。
参道脇の末社。
社殿前の境内。
木目が美しい拝殿で参拝。
その手前の両脇には立派な灯籠があります。
向かって右側の灯籠の裏側には、
慶応二年と書かれているので、
江戸時代末期の建立です。
そして、向かって左側のものも
同時期の建立かと思って、
背後を見たところ
昭和十五年と書かれています。
確かによ~く見ると細部のデザインや
石の新しさの違いがわかりますが、
これだけ違和感がないのは、
昭和の製作者の力量もあったのでしょう。
拝殿右側と奥の本殿。
拝殿左側と奥の本殿。
もっと本殿がよく見える場所がないかと
境内をうろうろしていたら、
良いところがありました!
御社殿正面に少し高くなった
境内社の鎮座地から撮影。
三柱の神様が三つの本殿に祭られています。
ズームでも撮影。
Wikipediaによると
御神体は左から「剣」
「鏡」 「勾玉と鈴」となっていて、
それぞれの神様が鎮座しています。
この後は境内社へ参拝。
境内社。(御祭神は不明)
明治神宮遥拝所。
伊勢の神宮遥拝所はよく見かけますが、
明治神宮遥拝所とは珍しいですね。
境内社。(御祭神は不明)
境内社。(御祭神は不明)
なんか不明な神様ばかりですが、
この時、それぞれの社を覗き込んで
神様を調べる気力が
無くなっていたのも不明の原因でしょう(汗)
御神木っぽい杉。
最後にこの木と社殿とを
一緒に撮影したのですが、
これがここでのベストショットとなりました。
夕陽に照らされた拝殿、本殿と御神木の杉。
自己満足の世界ですが、よく撮れました(笑)