五木阿蘇神社(熊本県五木村)

 

神様のお引越し

ダムの建設などで、

氏神様として住民の崇敬を

集めていた小規模の神社も移転を

余儀なくされる場合があります。

そんな時は、

近くの比較的大きな神社に遷座、合祀し、

元の神殿など建築物はそのまま

ダムの底に沈む場合もあります。

そんなダム建設で遷座したのが、

五木阿蘇神社に合祀された

三つの神社で、

そのうちの二社(柱)については、

神殿ごと移転されています。

神様のお引越しは、御神体さえ

引っ越せば大丈夫でしょうが、

長年、住み慣れたご神殿も一緒だと

神様はもっと嬉しいでしょうね(笑)

五木阿蘇神社へ

宮園阿蘇神社から車で

約15分ほど走って、

五木阿蘇神社に到着。

静かな山間に鎮座しています。

華やかな神額。

手水舎。

神社の沿革。

拝殿へ。

拝殿前は、ミニ護国神社的な

広いスペースとなっています。

参拝。

スケルトン仕様の

幣殿から本殿への渡り廊下。

本殿は覆屋付き。

覆屋の中に鎮座する本殿。

檜皮葺の屋根。

 

本殿後ろ側。

以前参拝した、老神神社

十島菅原神社山田大王神社など、

人吉、球磨地方界隈には

何故かこのようなスケルトン式覆屋が、

多く見られます。

完全に壁で囲ってしまい、

風雨から本殿を完全防護するのは、

良いことだとは思いますが、

やはりこうして、隙間を作り、

本殿を直接拝見出来るのは、

参拝者からすると嬉しい限りですね。

御社殿横全景。

ここで、渡り廊下に

珍しいものを発見。

カラス?

やっぱりカラスですよ!

しかし、いったい何のために

ここにカラスの人形を

吊るしているのでしょうか。

このカラスは反対側にも

吊るしてありましたので、

狛犬的な意味合いかも・・・

という事は狛烏かな(笑)

境内社

冒頭で書いたように

ここには合祀された神社の社殿が

移転されてそのまま境内社として

大切に祭られています。

拝殿左に案内されている

日本遺産構成文化財としての

「東俣阿蘇神社」は、

旅する前に情報を仕入れていました。

ところが、

ブログを書いていて分かった事ですが、

この写真の右奥に見える木造の建物は、

東俣阿蘇神社とともに

合祀されここに遷座した、

「西俣阿蘇神社」だったのです。

目の前を歩いたにも関わらず、

全くこの存在に気づかず、

境内社としても見逃し、

参拝しておりません(汗)

本殿向かって左横に鎮座する

東俣阿蘇神社。

礎石部分を見ると、

この御社殿が古いものだと

よくわかります。

正面右斜からのアングル。

社号標には、

東俣阿蘇神社神殿(元 下手鎮座)

と書かれています。

境内地はダムに沈んでも、

(ダムは未完成のようですが・・)

こうして神殿をそのまま拝めるのは、

地元の方々にとって、どれほど

心安らぐことでしょう。

賽銭を入れる場所だけが、

金属で固められているのに

思わず目がいってしまいました(笑)

拝殿前でツーショット。

これで、参拝は完了です。

今日の気になる木

拝殿右側、

西俣阿蘇神社の裏

(写真でも見えています)にある

大きな切り株。

日本遺産人吉球磨というサイトによると

これは樹齢600年のご神木の

切り株と書かれています。

 

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