太宰府天満宮・菅公歴史館(後編)

 

魅せ方

菅公歴史館に於ける展示の見せ方・・

いや、魅せ方は、

高級コース料理にも似ています(笑)

アミューズは「通りゃんせ」の絵図、

前菜は全国各地の天神人形、

オニオンスープ的に展示された

蒙古軍船の碇石、

そしてメインの道真公の生涯を描いた

博多人形のジオラマ

そしてお口直しは、

各地の天神人形とその言われを

詳しく解説したコーナー、

そして最後にはデザート的に、

いい意味で肩の力を抜いてに見られる

「鬼すべ神事」「鷽かえ神事」などの

祭りや神事の紹介など・・・

とにかく見ていて飽きないのです。

ということで・・

菅原道真さん、

勝手に料理に例えてしまい、

ごめんちゃい!(笑)

各地に伝わる天神人形

ジオラマの展示と

祭りの展示の部屋の通路には、

全国の天神人形が紹介されています。

ここからは気になった人形の

解説を書き出してみます。

「御坊人形」

「和歌山県の一部では、

男の子が生まれると

「道真公にあやかって賢く育つように」と

天神人形を贈る風習がありました。」

左「天神こけし 福岡県」

右「西瓜天神」

「横浜市にある岡村天満宮で、

大正時代の終わり頃から

授与されている天神人形です。

その姿から西瓜すいか天神または、

袖天神などと呼ばれ親しまれてきました。

「すいか」という音から、

「水火」を連想して、水難、火難除けとして

祀られることもあります。

神奈川県(岡村天満宮)土焼 村澤春吉作」

これは面白いですね!

スイカの形から始まり、

すいか=水火なんて

素晴らしい連想ですよ!

岡村天満宮、

参拝したくなりました(笑)

「白天神」

「北陸や山陰地方の一部には、

男の子が生まれると、

天神人形をお祝いに贈る風習がありました。

これらの地方では、初節句は男女ともに

旧暦の3月に祝い、男の子の天神人形、

女の子のひな人形を同時に飾りました。

この白天神も、お祝い用の天神人形として、

その気品と風格を備えた美しい姿は

人々に愛されています。

島根県(出雲)今市人形 土焼」

これは確かに上品ですね!

各地の天神人形(その1)

各地の天神人形(その2)

お社(天満宮か?)もあります。

太宰府天満宮のおまつり

お祭りはデザートなんて

言ってしまいましたが、

スイーツ大好きの僕たちには、

デザートはある意味、

メインかも知れません(笑)

余裕ある空間。

巨大な博多人形菅公像。

案内を書き出すと以下になります。

「この菅公像は 福岡市油山の周辺

七隈の原土を基にして

約一屯の粘土を粘りたて中をくり抜いて

摂氏約九百度にて焼上げた素焼きに

顔料を以って彩色した一品作であります。

現在の重量は

約三百キログラム程度あります。

使用した純金粉(二十二金)約三十グラム

及び金箔五十枚、黒色、紅殻色は

天然岩絵具を使用しております。

制作日程約四ヶ月現在迄の博多人形では

最大のものであります。

製作者 博多人形師

西頭哲三郎」

人形製作者の西頭哲三郎氏は、

ジオラマの半分ほどの人形を

担当されていた方ですね。

古代〜中世にかけての太宰府。

火祭り、鬼すべコーナー。

鬼すべ神事を超簡単にまとめると

以下になります。

「毎年1月7日、

鷽かえ神事の後、

鬼すべ堂で行われる火祭りで、

人側(燻手)と、

鬼側(鬼係)に分かれて戦い、

最後は鬼を燻し退治して

人の勝利でめでたしめでたし」

こんな感じでしょうか。

テン棒(人側の持ち物)

これは鬼の親衛隊「鬼係」の警護をする

「鬼警固」が持つ武器。

鬼係の装備品、

藁で編んだ鬼の角と松明。

こちらも鬼係の装備品です。

鬼すべ神事の前に行われる、

鷽かえシンジで使われる木鷽。

「天神さまのお使いの鳥である「鷽」が

木に止まっている様子を彫ったもの。

木鷽の原木はホウノキで、太宰府では

「方を除く流」災い除けの木と伝わる。

福岡県特産工芸品、太宰府市民遺産第一号。

1月7日に授与される木鷽を受けると

「鷽替え神事」に参加できる。

神事の後に発表される言葉が貼られた

木鷽を持っている参加者には

幸運の「金鷽」が授与される。」

その他の展示

まずは御祭神、菅原道真公の

衣装替えを行う

「更衣祭」関連の展示から。

「御衣(おころも)」

「年2回の更衣祭にて、

夏は白二重の「単(ひとえ)」、

冬は綿入りの「袷(あわせ)」の御衣が

毎年仕立てられる。

同様に御衣を納め運ぶための

柳行李やなぎこうり」も新調する。

御衣は奉納された半年後に下賜され、

御神木「飛梅」の実を縫製した

「飛梅御守」に用いられる。」

神様が纏った衣装のお守り、

それだけてご利益満載でしょう!

「六座の面

南北朝〜室町時代(複製)」

「六座とは、太宰府天満宮の氏子の

米屋座、鋳物座、鍛治屋座、

染物座、細物座、相物座のことをいい、

神幸式大祭の際に「竹の曲」を奉仕する。

この面は六座に伝えられたもので、

右から熊坂面、女面、坊主面、

女面、翁面である。

能面が成立する以前の

古い形態をとどめる。」

「簓(ささら)」

神幸式大祭の際、

六座によって奉納される芸能「竹の曲」で、

稚児が舞うときに使用される。

手に持つ部分に

朱塗の梅鉢紋が彫られている。」

不謹慎ですが、

「南京玉すだれ」を

想起してしまいました(汗)

「飛梅ちぎり」

「小島康彦作

飛梅神事にて、

梅の実を集める巫女の姿。

飛梅の実は。天神さまに奉納された

御衣で包まれた特別な

「飛梅御守」として授与される。」

ジオラマの博多人形で始まり、

飛梅神事の博多人形で〆る?(笑)

菅公歴史館はこれにて見学完了です。

松島茶店(食事処)

早起きをすればその分、

腹が減るのも早いもの(笑)

菅公歴史館を出た僕たちが

一番にやる事は食べる事(笑)

天満宮境内の梅園側には、

お店がいくつもあり、

大方は11時開店で統一?

されているようです(確証は無し)

先に天開稲荷社に向かう途中で

見つけていた松島茶屋に入る事に。

店内。

メニューはアナログ、

しかしオーダーはQRコードです。

無事オーダー完了。

文明の利器とはいえ、

人生の大半を、

アナログ注文で過ごしてきた僕は、

いつも「ちゃんと注文出来たかな?」

なんて不安になります(笑)

僕は「博多ごぼう天うどん」。

ごぼう天が「独立」しているので、

カリカリと汁を染み込ませたのと

二つを楽しめます(笑)

妻は「ざるうどん」。

ワサビを全部ぶっ込んでしまい、

ちょっと涙目に(汗)

これもいい思い出になんて言ったら

妻に怒られるかな?

いや怒らないでしょう(笑)

(続く)

 

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