延暦寺・東塔(登叡成佛)

 

想定外の場所(笑)

これから巡る比叡山・延暦寺。

とにかく広大な境内です。

比叡山ガイドマップ。

一般の参拝者が行く場所や

見所は網羅されています。

しかし、

僕たちの延暦寺での「肝」である

妻がお参りしたいと熱望する「円仁御廟えんにんごびょう」は、

マップには記されていません・・・

それと言うのも

ここへ行くには、

東塔とうどう地域から往復1時間もかけ

比叡山の急峻な山道を滑り降り、

また登って東塔まで戻るという

ある意味「修行」が、

必要だからです(笑)

こんな超マニアックな場所、

およそ一般観光客が行くとは、

想定するはずはありませんね(笑)

腹ごしらえ

夢見が丘から琵琶湖の絶景を堪能後、

少し迷いながらも東塔の駐車場に到着。

「修行」(笑)も控えているので、

ゆっくり昼食をとる暇はありません。

とにかく時間を節約するため、

まずは無料休息所の売店で、

何か食べ物を買うことに。

これがこの日の昼食。

一人パン一つ、

お茶は二人で分けます(笑)

壁に掲示してあったパネルで、

改めて、三箇所の行き先を確認。

登叡成佛

休息所で腹ごしらえし、

一安心の僕たち。

やはり煩悩は断ち切れませんね(笑)

東塔のマップ。

右上の延暦寺バスセンター側の

巡拝受付から伽藍に入りますが、

その前に二つほど見所へ。

「登叡成佛」の石碑。

これは伝教大師最澄の直筆を

刻んだ石碑だそうで、

「比叡山に入っただけで

成仏に近づけますよ」

みたいな意味だと

複数のサイトに書かれていました。

という事で、

この時点で既に僕たちは成仏完了?

いやまだ気が早いか〜(笑)

元亀兵乱殉難者鎮魂塚

巡拝入り口の左手前、

参拝客はほぼ素通りする場所に

元亀兵乱殉難者鎮魂塚はあります。

石碑と塚。

奥に見えるのは、

延暦寺の博物館、国宝殿です。

「平和の塔

元亀の兵乱殉難者

鎮魂塚について」

案内を抜粋すると

以下になります。

「元亀二年九月十二日、

信長軍は、

坂本(比叡山東麓)の街を手始めに

日吉山王二十一社すべてを焼き払った。

次いで比叡山を目指し根本中堂以下

三塔十六谷の堂塔、

僧房五百を三日三晩かけて

すべて焼き尽くし、

僧侶、坂本の住民などはことごとく

焼殺、斬殺されたといわれる。

比叡山は、その後秀吉、家康の庇護を受け

復興されるがその傷跡はあまりにも大きく、

その後の比叡山に大きな影をおとしている。

420年を経た今、犠牲になった人々、

殉教した僧俗二千名のために

ここに塚を築き、遺品を埋め、

塔を建立して追善の回向法要を修し霊魂を

鎮め先人達の霊を慰めんとするものである。

なお攻め込んだ信長軍の戦没者の霊、

本能寺で火に焼かれた信長その人の霊にも

恩讐を超え、怨親平等の心を持って

追善供養を施すものである。」

敵味方区別なく

慰霊してくださる延暦寺、

優しいお寺です・・・

塚の麓まで降りて参拝。

宝篋印塔風なデザインの

「世界鎮護」の塔。

ふっとこの時、上空を飛行機が通過・・・

塔に語りかけるような飛行機雲、

まさに

「世界鎮護」の風景ですね。

(続く)

 

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