人吉城(熊本県人吉市)前編

 

相良氏700年の統治

鎌倉時代初期、源頼朝から追放後、

許されて多良木荘の地頭に任命されたのが、

人吉の相良氏のはじまりで、その後、

鎌倉、室町、戦国、江戸を経て

明治維新まで700年ほどの間、

人吉を統治し続けていました。

統治期間が長かったのもあるのか、

この人吉球磨地方には、

その相良氏に関係する

神社やお寺など遺構も多く残っており、

その中でも代表的なのが人吉城でしょう。

巨大だった人吉城

下記2枚の人吉城縄張り図は、

余湖くんのホームページより

転載させていただきました。

こちらは中世の人吉城とその諸城の

縄張り図です。

実際に左上の人吉城以外の、

上原城、中原城、下原城とを

全部合わせれば、超巨大な城になります。

そして、今、人吉城とされているのが、

こちらの縄張り図です。

上の図とは南北が逆ですが、

江戸時代初期、

中世の縄張りでも一番利便性に優れた、

球磨川と棟川が合流する場所に

現在の人吉城は完成しています。

人吉城散策へ

人吉城歴史館で一通り

人吉の歴史を頭に入れた僕たちは・・・

いえ、ビデオの前で寝てしまったので、

少しだけかじった程度ですが(笑)

まずは、歴史館近くの御館跡に鎮座する

相良護国神社に参拝し、その本殿裏から

球磨川に面した水ノ手門の内側にある

堀合門を目指します。

堀合門

門は復元されたものですが、

石段などは当時のままのものでしょう。

城主が住む御館の北側にあった門で、

今の相良護国神社の北側になります。

堀合門に続く北側の石垣

門に向かって右側には

立派な石垣がそびえています。

石垣の最上部が平らになっています・・・

僕はこれを見て、

昭和時代くらいに石垣の崩れを

防ぐためにコンクリで補強したのかな?

と思って妻に話したら、

妻いわく「武者返しって案内にあるよ」

そう話すではありませんか!

迂闊もいいところでした(汗)

確かに人吉城歴史館のパンフレットにも

「その四」に「はね出し石垣」とあり

古典的な城郭に採用された

唯一の例だと書かれています。

そんな貴重なものを見たのに

コンクリの補強と感じる

僕のセンスの無さ(汗)

石垣さんごめんなさい!

水ノ手門跡

武者返しの説明の上、

「その三」として案内されているのが、

武者返しの石垣の前、

球磨川沿いにある水ノ手門です。

城内から見た石垣。

案内。

石垣はしっかり残っています。

球磨川を後ろに城内方向を撮影。

水ノ手門付近の

間米蔵(あいだこめぐら)跡。

船から水ノ手門に水揚げされた

年貢米をすぐ集積出来るように

ここに米蔵が置かれていたのでしょう。

米蔵跡から東に進み、

本丸方面に向かいます。

御下(おした)門

人吉城を散策する場合、

トップクラスの見どころが

ここ御下門です。

この石段と石垣は壮観ですね!

石垣を渡して

大きな櫓門があったそうです。

登ります。

門の支柱でしょうか。

石段を登り二の丸、三の丸方面へ。

城内から御下門を見下ろすと

ここがすり鉢状になっているのが、

よくわかります。

門の間は少人数でしか突破できず、

上からの攻撃隊は多勢で出来るという

防御しやすいように考えられているようです。

また、門の先には球磨川の

向こう岸の石垣まで見え、

川を天然のお堀として

人吉城の縄張りが考えられたのが、

よく分かりますね。

二の丸へ

御下門からは二の丸へも三の丸へも

通じていますが、

僕たちは、まず本丸に続く二の丸を

目指します。

中御門

二の丸に入る門。

ここは完全な桝形虎口になっていて、

江戸期のお城スタンダードと言えます。

石垣もそのまま残っていて、

見応えありますね。

桝形虎口ですから

ここに侵入すると

四方八方から

鉄砲を打ち込まれます(笑)

この石段を一歩登れば、

即戦死ですね(汗)

上方から見た中御門の桝形虎口。

奥は三の丸です。

見応えありすぎて、

同じ様な写真を何枚も

撮ってしまいます。

戦死する前にツーショット(笑)

二の丸の案内。

ここには城主が生活する

御殿が建っていました。

案内には享保四年(1719年)の

「高城二の丸御指図」が転載されていて、

当時を想像することが出来るには、

ありがたい限りです。

御殿の跡全景。

この後、

ここから山の頂上にある本丸に向かいます。

(後編へ続く)

 

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