いろは丸展示館(2019年福山の旅)
地元愛と執念の結晶
館内の展示で知ったことですが、
地元の方々が、いろは丸の形跡を追い、
その沈没場所を調査し
実際に発見(確定)できたのが、
昭和63年(1988年)というから
いろは丸が沈んで約120年後です。
情報も少なく、大変苦労されたであろう中、
素人がこんな発見をしたのですから
凄いというしかありません。
間違いなく、いろは丸展示館は、
鞆の浦を愛する地元の方々の
愛と執念の結晶で出来ています。
いろは丸展示館
鞆の浦の港近く、
常夜燈のすぐそばに
いろは丸展示館はあります。
対岸から見たいろは丸展示館。
常夜燈のすぐ右の白壁の建物です。
すぐ前は雁木と呼ばれる
江戸時代に作られた船着き場。
国の有形文化財指定でもある
江戸時代建築の土蔵が
いろは丸記念館となっています。
そのすぐ右隣には、
「とうろどう」という喫茶店があり、
店の前には、鞆の浦でロケされた映画や
ドラマの紹介がいくつもありました。
その一つが、
「探偵ミタライの事件簿」の
玉木宏の等身大(以上?)パネル。
インパクト大でした(笑)
入口。
入場するといきなり目に入るのが
こちらです。
「町づくり海援隊」!
そして、
「流星ワゴン」のパネル。
香川照之のサインには、
「いろは丸館様」となっています。
こんなアバウトさが
芸能人たる所以かも知れません(笑)
木彫りらしき龍馬像。
本日催行された
沼名前神社、お弓神事を担当した
西町から白矢の奉納もあります。
「after she had sunk」
やはり船は女性なので、
代名詞も「she」なのか~と変に感動(笑)
伝説から現実になったからこそ、
今、僕たちはここにいられます。
鞆の浦の方々の執念には
頭が下がり、改めて感謝です。
展示館の一階の風景。
ジオラマ
最初に目を引くのは、
この巨大なジオラマです。
いろは丸の沈没状況と
潜水調査の再現です。
実物の70%で作られているので、
かなりの大きさですし、
迫力満点ですね!
ジオラマとパネルと映像で
とても分かりやすい展示です。
イラストも秀逸。
そして、いろは丸とは関係ないものの
潜水調査時にいろは丸沈没現場から
引き上げられた「碇(いかり)石」に
注目しました。
これだったのか~!
先程行った住吉神社に
供えてあった謎の石は!
またもや感動(笑)
その住吉神社の石はこちらです。
本殿前の石。
先刻参拝した時は、この石が
何を意味するのか分からず、
古代の石のお金かと考えたりしていました。
良かった~いろは丸展示館に来て(笑)
いろは丸から引き上げられた物
いろは丸には
色んなものが積まれていました。
潜水調査で見つかった物の展示。
右のお雛様は違いますが(汗)
船体鉄部分の一部。
積荷。
さすがに「いろは丸」の
徳利は無かったでしょうが(笑)
いろは丸の模型と、
引き上げられた朱墨が入っていた箱。
しかし・・・
龍馬が主張し、紀州藩が支払った
多くの賠償金の元となった
銃火器などは見つからなかったそうです。
これは龍馬のはったりだった
という説もあるようで、
真相は海の底です・・・(笑)
龍馬クイズもあります。
龍馬の手紙。
二階へ。
竜馬の隠れ部屋(再現)
二階のメインはこちらです。
再現された龍馬の隠れ部屋。
午前中、僕たちが訪問した
龍馬の隠れ部屋(本物)を
確かに再現されていますね!
龍馬をアップで撮ると
こんな感じです。
本人の表情、
足の指先の弓なり感、
お酒の徳利の置かれ方、
どれをとっても
いろは丸が沈没し、
少しやつれ気味ながらも
紀州藩との交渉に頭を巡らせる
龍馬の姿が、よく分かる
素晴らしい再現ですよ!
阿部正弘と龍馬の関係
福山と・・・くれば、
クレバーな福山藩主、
阿部正弘が登場します。
老中首座って、
今の総理大臣なんですね。
勝海舟を通しての
坂本龍馬と阿部正弘のつながり。
龍馬に先駆けて安政の改革で
日本を洗濯したのが、
阿部正弘というわけです。
まんが
子供向けに(大人も?)
漫画の龍馬の一生があります。
ここは、「竜馬」の漢字が使われていますが、
どっちが正しいのでしょうか・・・
クライマックス
ここ、いろは丸記念館でも
色んな感動がありましたが、
最後に大きなサプライズが
待っていたのです。
販売コーナの隅っこに
こんなものを妻が発見しました。
郵便ポスト?
いや募金箱のようです。
案内を読むと・・・
え~!!凄い!
いろは丸が積んでいて
実際に海底から引き上げられた
石炭のプレゼントですよ!!
もちろん、龍馬ファンの妻は
すぐさま寄付金をポストに入れて、
石炭をGET!
クライマックスここに極まれり(大袈裟)
この150年前、
いろは丸に積まれていた石炭は、
今、家の神棚に積まれています(笑)