石橋山古戦場・佐奈田霊社(小田原市)

 

神社か、お寺か?

佐奈田霊社では、

前代未聞の参拝方法となりました。

賽銭箱の前では、

二礼二拍手一礼の神様方式、

拝殿内での参拝は、

手を合わせるだけの仏様方式。

こんな事になった経緯は後述するとして、

今もって僕の心の中では、

佐奈田霊社が神社かお寺かの

判断は保留中です(笑)

参道

文三堂から引き返し、

佐奈田霊社へ。

参道は赤線の石段部分です。

右の茂みが、

佐奈田霊社で祀られている

佐奈田与一義忠が

石橋山の戦いで討死した

「ねじり畑」という場所で、

その向かい側が参道入口です。

案内もあるので安心。

長い石段(汗)

石段改築記念碑。

「品川佐奈田霊講」と刻まれ、

富士講などのように、

「講」が結成されるほどに

崇敬が篤い神社のようです。

常夜灯。

横浜信心中と書かれていますので、

横浜の「講」の方々からの寄進でしょう。

ようやく頂上付近に到達。

この石段を登ると・・・

お~!!絶景かな~!

何故か海に向かって

「ヤッホー」な~んて

叫びたくなります(笑)

与一塚

ここでの主役はやはり

佐奈田与一さん。

まずは、与一塚を目指します。

境内。

「鎌倉殿13人源頼朝ゆかりの地」

この幟でテンションアゲアゲです(笑)

「石橋山古戦場のうち与一塚及び文三堂」

案内を「与一塚」に絞って要約し、

書き出すと以下になります。

「石橋山古戦場は、治承四年(1180)

八月二十三日に源頼朝が

以仁王の命令(令旨)を受けて

挙兵したところです。

ここで頼朝の軍は平家方の

大庭景親、伊東(伊藤)祐親らと

戦い敗れましたが、

箱根外輪山の複雑な地形と

土肥一族や源氏方の人々によって

助けられ、落ちのびました。

その後勢力を盛り返し、

平家を倒し、

鎌倉幕府を開くにいたりました。

与一塚は、この合戦の際、

頼朝方の先陣を命じられ

戦死した佐奈田(真田)与一義忠を

祀ってあるところです。

佐奈田与一はこの戦いで、

大庭景親の弟

俣野五郎景久と一騎打ちになり、

景久を組み伏せましたが、刀が抜けず、

敵方の加勢により

討ち取られてしまいました。

その討ち取られた場所が

「ねじり畑」と呼ばれています。

(家臣の文三家康も主人の討死後、

八人を討ち取り、

自らも戦死・・・文三堂祀られる)

「吾妻鏡」には、

石橋山合戦後の建久元年(1190)に

頼朝が伊豆山権現参詣の帰り、

佐奈田与一と文三家康の墓を訪れ

落涙したと記されているので、

戦死後まもなく墓が築かれたようです。

その後、佐奈田与一は

神霊として佐奈田霊社に祀られ、

現在も信仰を集めています。」

与一塚に参拝。

与一塚遠景。

右側には

徳仁なるひと親王殿下登山記念杉」の碑があり、

与一塚の真ん中には幣が巻かれた

色艶の良い杉の木が見えています。

恐らく記念の木は、その杉でしょう。

(徳仁親王殿下とは、

現在の天皇陛下です)

次に与一塚と対になったような、

参道右側にある魚藍ぎょらん観音にお参り。

さかなクンならば、

「魚籃観音を見てぎょらん」

なんて言うのかな?

なんてふっと思い浮かんでしまうような

お名前です(失礼しました・・観音様)

観音堂

次に観音堂へ。

手水鉢。

本殿左手前の観音堂。

本来ならば、

本殿参拝が先でしょうが、

なんだか吸い込まれるようにして、

観音堂に足が向いていました。

「十二支御守本尊配置図」

明星観世音菩薩を中心に、

左右に配置された仏様と

おれぞれの干支の守り本尊が

書かれています。

僕たちの干支は亥なので、

守り本尊は、阿弥陀如来様。

以前参拝した、大分県日田市の

高塚愛宕地蔵尊でも

同じ阿弥陀如来様でしたので、

守り本尊はお寺に関わらず、

不変なものなのでしょう。

繊細な龍の彫刻。

お邪魔します・・・

床の光沢といい、

仏具の配色といい、

素晴らしいく美しいお堂ですね!

明星観世音菩薩の真ん前、

正面に配置された

凛々しい武士の像は、

佐奈田与一さんかな?

拝殿(本堂)

次に御社殿へ。

拝殿。

鈴ではなく鰐口を鳴らし、

参拝。

ここでは、

二礼二拍手一礼。

この時点では

まだ純粋に神社と思い込んでの

参拝ですからね(笑)

その後拝殿内へ・・・

ところが、こんな光景が!

これは、まさにお寺ですね!

傍にいらっしゃる住職(神職)さんに

「参拝はどのようにしたら

いいでしょうか?」

そう尋ねると、

「神式、仏式どちらでも

構いません」とのお返事が。

いや~どっちもOKなんて

これは悩みます(笑)

妻と二人顔を見合わせ、

「ブツでいくか?」(小声)

と話し合い、仏式で参拝。

その後発見したのが、

こちらの飴です。

「朝の勤行で祈願した飴です

よろしければ お一つどうぞ」

このように書かれています。

祈願された飴とは、

実に有り難し!

もちろん、美味し~くいただきました。

(後から知ったのですが、

佐奈田霊社は日本唯一の

せき・のど・ぜんそく等の祈願所で、

飴の名前は「佐奈田飴」といいます)

御朱印も授与していただき

参拝は完了。

参拝後拝殿の側面で発見したのが、

こんなものです。

プロペラ!!

何でここにプロペラが?

形状からすると古い複葉機のものでしょう。

佐奈田霊社参拝の2週間前、

福岡の西大野八幡神社で、

日本初の訪欧飛行を成功させた

東風号こちかぜごうのプロペラを見たばかりなので、

プロペラとのご縁にビックリです(笑)

ツーショットで〆。

今日のユーモア

御社殿右手前に建つ、

巨大なそろばんの石碑のユーモアで、

笑顔を貰いました。

「湘南そろばん」と書かれています、

湘南はそろばんの産地なのかな?

そう思いながら

下の案内を見ると・・・

「五三七九八八九八〇〇八四六四五

誤算無く 速くやれればよろしい

即ち 正確 迅速が計算の使命なり

玉誠」

改めてそろばんの玉の配置を見ると・・・

537988・・・

なるほど~そうだったのか~(笑)

 

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