岩屋熊野座神社(熊本県人吉市)

 

知られざるものたち

テレビの旅番組で放映される関東、関西近辺の神社には

パワースポットとか縁結びの神様とかで、多くの観光客が訪れます。

もちろん、人が来る=地域の活性化は間違いないでしょう。

しかし、地方には知られざる素敵な神社がゴロゴロしています。

最近は外国人がSNSで広めたりして今まで知られていなかった観光地が

スポットを浴びたりしていますね。

僕はここ人吉球磨地方こそもう少しスポットを当てて欲しい気もしますが、

そんな気持ちと裏腹に

僕だけの密かな隠れ家的な文化財スポットとしておきたいくらい

良い意味で観光地化されていない場所だと思います。

お陰で、今回参拝した岩屋熊野座神社でも

隠れ家的楽しみ方を最高に満喫出来ました。

岩屋熊野座神社へ

人吉市の中心部をはずれると、すぐに素晴らしい田園風景が広がります。

その風景に溶け込むかのような石鳥居がポツンと見えてくると

それが、岩屋熊野座神社の唯一の鳥居です。

この形(両部鳥居)の古い鳥居は九州にはあまりないな〜

なんて思いながら案内を読むと、

やはり書いてありました。

球磨地方にはここだけだそうです。

鳥居が建立されたのが、1701年といいますから

今から300年以上も前なんですね。

そして、この鳥居、国指定重要文化財となっていました。

こんなところにポツンと一人だけで、

長い年月よく頑張って立っているものだと本当に感心します。

鳥居から歩く事数分、階段が見えてきました。

ここを上ると、御社殿があります。

参道の両脇には石燈籠が並び

その横には「日本遺産」の幟がひらめいていて、

これから参拝する僕たちの気持ちをたかぶらせてくれます。

拝殿に到着。

何度見てもやっぱり茅葺きはいいな〜!

しかもこの神社には狛犬は一匹もいないので、

境内の敷地に御社殿だけが存在感を放っていて、

これも独特の空気感があっていいものです。

シンプルイズベスト?(笑)

ここには境内社が無いな〜と思ったら

案内に書いてありました。

本殿の覆屋の中に本殿3棟とともに2社あるそうで、

要するに拝殿で参拝すると

合計5社の神様にご挨拶したことになるという具合です(笑)

なかなか効率良い?参拝だな〜(笑)

拝殿横の手水舎の水は山水を引いて来ているようですね。

そして、本殿に向かうのですが、その前に

本殿の裏手奥にある「岩穴」を撮影。

ここは神聖な岩穴のようで、ネットで調べたらここには

注連縄で結界が張られていましたが、

僕たちが行った時には注連縄はなく、中に入れそうでしたが、

やはり恐かったので止めました(笑)

神社の案内には、

「ここには大蛇が住んでいるといわれ

その深さははかることが出来ない。

そして、夜には法螺貝を吹く音が聞こえる霊所である」

と書かれています。

良かった〜穴に入らなくて!

大蛇に食べられるところでした(笑)

岩穴から本殿に振り返ってみるとこんな感じです。

大蛇が見ているのはこの景色でしょうか(笑)

逆光だったので本殿はカメラのアートモードで撮影。

拝殿と同じく茅葺きの屋根が素敵な覆屋の中には、

三つの本殿が何とか見えます。

本殿建物の保護のためでしょうか、

透明のアクリル板で覆屋の空洞部分を塞いであります。

文化財保護の観点からはとても良いのですが、

そのアクリル板に光が反射して中が見えにくくなっています。

ただ、ここからだと少し本殿が確認出来ました。

いつものツーショットで参拝は完了です。

岩屋熊野座神社では、

僕たち以外には誰もいない境内で

国指定重要文化財たちを独占して堪能出来るという

プライスレスな贅沢を味わえました。

まさに、文化財をチャーター?

したみたいなものでしょうね(笑)

 

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