2017/11/11

岩屋神社(福岡県東峰村)前編

 

心に残る神社

僕は50歳近くまで

生まれて半世紀のあいだ、

神仏とはほとんど無縁な人生を

送って来ました。

ところが仕事がきっかけで

神社と関わるようになり、

いつのまにか神社に魅せられて、

プライベートでも

神社を訪問するようになり、

これまでに500社位を参拝してきました。

その中には有名な神社もありますし、

そうでなくても心に残った神社も

多くあります。

今回参拝した「岩屋神社」は

今まで行った中でも

上位10社に入るほどに感動し、

印象深く、心に刻まれた神社です。

この日、(平成28年6月11日)

東峰村を訪れたのは

この岩屋神社に行ってみたいと思ったのが

きっかけです。

福岡県の神社で重要文化財を

調べていたところ、

岩屋神社というのを発見。

しかも境内社の熊野神社までが

国指定重要文化財となっているでは

ありませんか!

あの太宰府天満宮本殿と同等に

重要とされている神社があるのです。

これは凄いことですよ!

地図で見てもかなり険しい山のようで、

そこにいったいどんな神社があるんだろう?

ネットで調べていくうちにこの日

「竹棚田火祭り」が催されるのを知り、

これはもう行くしかないと思い立ち

計画したのでした。

岩屋神社へ

筑前岩屋駅から歩いて10分ほどで

岩屋神社の参道入り口が見えてきます。

この道を真っすぐ行くと

「竹棚田火祭り」の会場である

「竹地区」になります。

車で行く場合は「岩屋キャンプ場」へ

向かう道を進みます。

キャンプ場の看板横にはこのような

石碑があります。

石碑によると、

このあたりには、修験者が杉植えており、

その中で残っていた門杉と言われる

二本の大杉があったが、

50年近く前に枯れてしまい、伐採した。

その霊験あらたかな杉を偲び

この碑を建てたそうです。

木にも魂が宿ると考える日本人の心が

この碑になっているのですね。

正直、地元の方々の優しさに感動しました。

ちょっと古いのですが、

内容はとても分かりやすく、

この地図のお陰で、

これからの行程を決めることが出来ました。

車道はこの左を走っていて、

もっと上まで行けますが、

ここからは参道というか

修験者の登山道の入り口?で、

恐らく、ここから歩いて神社に向かう人は

ほとんどいないのでしょう。

芝生を見たら綺麗に生えていて

人が通った気配がないのですから(笑)

でも僕たちは歩いて行くのが

楽しみであり(妻は苦しみ?笑)

素晴らしい体験が出来ることも

知っています。

鳥居の神額には神仏習合の色合いを残す

「岩屋大権現」の文字が刻まれていて、

僕の心をウキウキさせます!

お〜これは素晴らしい眺め!

修験者たちも登ったであろう山道を

平成の世に行きている僕たちも

辿っていけるのです。

この雰囲気、何だかもうたまらんですね!

江戸時代以前からの石段でしょうか、

苔とも草とも境目もわからない

情緒溢れすぎる光景に

何度も足を止めてしまいます。

この狛犬にもしびれますね!

吽形の狛犬も阿形に負けず劣らず、

圧倒的な存在感を放っています。

この足場の悪さがめっちゃ魅力的ですよね!

ここは修験者だけに許された道なんだと

自分たちを修験者に見立ててしまうと

楽しさも倍増です(笑)

修験者みたいにストイックでもないし、

信心深くもないですが(汗)

テンションが上がり過ぎてしまい、

ここでツーショット撮ってしまいました。

これはもはや参道というよりも

獣道(けものみち)に近いかも。

まだ本殿に参拝したわけでもないのに、

岩屋神社を思い切り堪能しています。

修験者ロードから一般道路へ。

ここまで車で来られますので、車の方は

ここからが参道入り口となります。

ここにも素晴らしいマップがありました。

鳥瞰図(ちょうかんず)で描かれた

分かりやすい案内版ですね!

ここで改めて行程を確認、

恐らく迷う事はないでしょう。

この周辺には「宝珠山史跡ガイド」という

地図と文章での詳しい案内が

各見所に、細やかに立っていて、

旅人たちへのおもてなし度が

本当に凄いのです。

見どころの一つ「大つばき」

名前の石碑の横にはこのように

「宝珠山史跡ガイド」が立っています。

ここまでするのは

本当に大変だったと思いますよ。

いよいよ「森」の入り口です。

うわ〜この雰囲気、たまりませんね!

途中の天満宮にご挨拶。

階段はやはり足にきます(笑)

琴平神社にも参拝。

「首無し地蔵」の案内。

階段を登ると

首を切られたお地蔵様たちが。

明治政府の神仏分離令で首を切られ、

捨てられたものを

村人が拾って来たそうです。

岩屋の馬の首根岩(こうねいわ)と

同門と妻。

ここからがまた、

空気が一段と澄んできます。

国指定重要文化財の石碑。

本殿が見えてきました。

古い石段があり、石の手水鉢があり、

苔と、葉っぱと一面が緑に覆われて、

この空気感、

現世を超えているかも知れません(笑)

石段を登って下界を見ると

こんなに素敵です。

神社の左横にある見どころ。

岩屋の針の耳と梵字岩。

そして、遂に岩屋神社本殿に到着。

すばらし神社ですね!

この岩の下に作るなんて、昔の人、偉いぞ。

ここには二つ「史跡ガイド」がありました。

ご神体についてと、

もう一つは本殿自体についてです。

本殿は、300年以上昔に

建立されたものだそうです。

こちらは本殿の屋根と権現岩(大岩)

以前のブログでも使いましたが、

大きさの比較のために

妻に登場してもらいました(笑)

岩屋神社は写真では

到底表しきれない心にしみる神社ですし

森の中には他にも見どころも多く、

東峰村のおもてなし度も凄いし、

修験者の登山道も楽しいし、

神社に興味がある人もそうでない人も

一度行ってみられると

感動すると思いますよ。

(今は、水害の影響で

行けるのかどうかは分かりませんが)

あまりにも感動して、

ここでの自撮りツーショットを

撮り忘れていたので、

後編で書く熊野神社などを巡ったあと

またここに戻って無事撮影。

思い出して良かった(笑)

今日の癒し

神社境内入り口横の石垣に咲いていた

サボテン(だと思う)の花。

ふんわりして、透明感があり、

ちょっと美味しそうな(笑)

そんな花に癒されました。

 

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