神光寺(大分県宇佐市)
神仏習合の地
神光寺の前には、長洲神社、
隣には、北野神社(天満宮)が鎮座。
江戸時代までは、
お寺も神社も同じ境内にあった
名残のような気がします。
山門
長洲神社のご近所に鎮座する
北野神社(天満宮)へ参拝しようと
少し歩くと、
見えてきたのが、
存在感のある山門です。
高欄を配した、
鐘楼門的な雰囲気が、
いい感じだな~と思いつつ、
近づくと、仁王像ではなく、
一体のお地蔵様が安置されています。
「功徳主」
「金屋村 南彌惣?」
全部は読めないものの
台座に刻まれた文字をたよりに
ネットで検索すると、
金屋村の庄屋さんの息子、
「南一郎平」という
明治時代、疎水事業を成し遂げた
宇佐のヒーローを発見しました。
お地蔵様に刻まれた「南」さんと
関係あるか無いかは不明ですが、
琵琶湖から京都へ水を引いた、
「琵琶湖疏水」にも
大いに関わりがある方のようです。
お顔アップ。
本堂
山門をくぐり本堂へ。
本堂。
その前に、
ここで参道脇にお地蔵様を発見。
こちらにも参拝。
ようやく(笑)本堂へ。
樹齢は100年以上でしょうか?
枝ぶりの整った、
素晴らしい、蘇鉄です。
そして、参拝。
寺紋。
山号は「江雲山」。
地蔵堂
参拝する前から
気になっていたのが、
こちらの建物です。
蘇鉄の陰に、
ひっそりと隠れるように建っています。
外から見ると、
中にはお地蔵様が、
いらっしゃるようなので、
入ってみました。
これは!!
無数のお地蔵様が安置されてます。
右側。
左側。
右上。
よく見ると、
みんな首が斬られた跡が
あります・・・
左側。
そして、首が無くなったものも・・・
みんな、
明治初期の神仏分離による
廃仏毀釈の名残でしょう・・・
そんな歴史の詰まったお地蔵様達を
大切に、大切にされている
神光寺に出会えたのは、
生前、
近所のお地蔵様を
心から大切にしていた
妻のおばちゃんが、
導いてくれたからに違いないでしょう。
恒例、ツーショットで〆。