2020/03/01

亀山城(京都府亀岡市)

 

本能寺への出発点

戦国時代後期、

明智光秀の居城の

一つだった亀山城は、

本能寺の変の出発点でもあります。

この城から出陣した光秀は、

毛利攻めには向かわず、

「敵は本能寺にあり」

と光秀が言い放ったか

どうかは分かりませんが(笑)

信長を討ち滅ぼしました。

やはり、ここ亀山城は、

明智光秀の足跡を

辿る旅には欠かせない場所でしょう。

亀山城へ

新大阪から山越えの、

くねくね道(笑)を使い、

レンタカーで走ること約1時間、

亀岡市の亀山城に到着です。

道中はずっと曇っていたのに、

ここに着くなり青空も広がって、

何だか歓迎ムード一色(笑)ですよ。

亀山城の縄張りは、

宗教法人大本さんの敷地内にあり、

広い駐車場も完備されています。

敷地の全体図。

ラッキーな事に、

大河ドラマ放映に合わせて

天守台への立ち入りも出来るようです。

拝観時間の9時30分よりも

少し早かったのですが、

受付の方は親切で、

「大丈夫です、どうぞお入りください」

そう言って、すぐ発券していただけました。

入場券では、城址と

「ギャラリーおほもと」の拝観が出来、

もう一つの桔梗紋の入ったものは、

シールになっていて、

これを胸に貼っていれば、

天守台にも登れます。

このポスター、

やはりテンション上がりますね(笑)

ギャラリーおほもと

二階のギャラリーに入ると、

奥のシアタールームに案内されて、

15分ほど亀山城の映像を

見せていただけます。

歴史の専門家による

光秀時代の石垣の案内や、

明治時代破却された亀山城を

大本さんが買取ってからの

様々な出来事など、

見応えある内容で、

亀山城見学の前には、必見です。

タペストリーによる明智光秀以降の

亀山城ヒストリー。

関ヶ原の戦い後、天下普請で、

徳川家康により大修築されています。

明治時代、廃城のころ。

建物の一部は、

移築されて現存しています。

1920年~1935年、

大本さんにより、

土の中に没していた

石垣などの復元が行われています。

1935年(昭和10年)

日本政府が大本さんを弾圧し、

お城はまたもや、

灰燼に帰してしまいました・・・

弾圧前と弾圧後の写真を見ると、

その破壊ぶりが良くわかります。

そして、その中に

「明智光秀お手植えのイチョウ」だけが、

残されています。

写真では赤丸で囲まれ、

見学者にもわかり易く表示されていて、

そのイチョウは令和の今でも

天守台にそびえ立っています。

戦後、再度再建。

亀山城への

強い意志や愛情がなければ、

今現在、亀山城の痕跡は、

恐らくほとんど無かったでしょう。

明治初期の古写真。

破風が全くない、層塔型天守です。

こちらには、「丹波亀岡旧城」の文字。

今は、亀岡市にある亀山城ですが、

この頃は亀岡市の亀岡城となっています。

僕がいつもお世話になっている

攻城団」のサイトによると、

「伊勢の亀山と紛らわしいので、

明治になってからこの土地の地名を

亀岡と改めることになり、

城の名前も亀岡城とされました。

この判断には1868年(慶応4年)の

戊辰戦争で伊勢亀山藩は

新政府側につき、丹波亀山藩は

幕府側についたため、

敗れた丹波のほうが

改名させられることになったそうです」

なるほど、だから亀岡旧城なんですね。

ちょっと悲しい歴史かも・・・。

亀山城図。

台湾産のクスノキに描かれた

衝立屏風。

亀山城址へ

映像や展示物で、

事前知識をGETし、

いよいよ現地に向かいます。

整然とした敷地。

ここから大手門のあった場所へ。

さらに進みます。

大手門跡。

石垣は積み直されているので、

オリジナルではありませんが、

木製の門もあり、綺麗に整備されています。

門の先に出現るのが、

亀山城で一番の見所である

天守台の石垣です。

映像で専門家が話しだと

石垣の下半分くらいは、

戦国時代、要するに明智光秀の時代に

積まれた可能性が高いという事です。

光秀が触れたかも知れない

石垣に妻も触れてみました(笑)

ここから見ても下部は、

古そうな?気がしますね。

そんな石垣の前には、

古い井戸があります。

これって、

京都市の吉田神社で見たのと

同じ作りですよ!!

こちらが吉田神社中門前の井戸。

何だかそっくりですね!

京都界隈で流行って?いた

形式かも知れません。

城域は、破壊されたのに

よくぞ残ってくれていたものです!

天守台下の石垣群。

「聖域につきこれより上ハご遠慮下さい」

これが通常の対応ですが、

先程の桔梗紋のシールを貼れば、

上に行けるのです。

「この桔梗の紋所が目に入らぬか!」(笑)

桔梗紋を胸に天守台に向かいます。

天守台からの景色。

先程、ギャラリー前のタペストリーで見た、

明智光秀お手植えと言われるイチョウ。

冬なので葉っぱは落ちて枯木のように

見えますが、冬のイチョウは大体が

こんな感じです。

内堀の名残でしょうか。

ここも綺麗に整備されていて、

気持ちが良いものです。

そして、

ここまでで、亀山城散策は完了です。

本日の癒やし

満開の梅。

心癒やされました!

 

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