春日大社(2018年奈良の旅)中編
藤原氏栄華の象徴
ウィキペディアによると
「春日大社の社伝では、
768年(神護景雲2年)に藤原永手が
鹿島(茨城県の鹿島神宮)の武甕槌命、
香取(千葉県の香取神宮)の経津主命と、
(東大阪市)の枚岡(ひらおか)神社に
祀られていた天児屋根命(藤原氏の先祖)・
比売神(天児屋根命の妻とされる)を併せ
御蓋(みかさ)山の麓の四殿の社殿を
造営したのをもって創祀としている」
(その他、諸説、新説あり)
となっています。
やはり藤原氏の栄華があってこその
春日大社なのでしょう。
その藤原氏(藤原時平)に地位を追われて
九州の大宰府に左遷された菅原道真が、
お隣の手向山八幡宮に
境内社として祀られていて、
歌碑や菅公腰掛石までもがあるのは、
何かの奇遇かも知れません。
本殿へ
南門を入ると、そこには
遥拝所として使われている
幣殿があります。
近代の建物にも見えるのですが、
江戸時代初期、慶安五年
(1652年)に建てられたもので、
最近では5年前に屋根の葺き替え工事が
行われ、綺麗な景観を保っています。
幣殿の前には、
回廊内特別拝観受付の案内と
詳細な配置図があります。
もちろん僕たちも拝観しましたが、
これを見ると、いくつか
見逃していたのを発見(汗)
特に右端の巨大な藤棚群と
右上の御蓋山浮雲峰遙拝所です。
う~んそうか~、
藤の季節にまた来いよと
春日大社が言っていますね(笑)
ここでチケットを買います。
チケット売り場の右手には、
早速、春日造りの境内社が迎えてくれます。
これだけ多くの同じ大きさ、
同じ形の境内社を見ると
なんだか「量産型」という感じもしますね。
そして、春日大社と言えばこちらです。
拝殿と回廊。
こちらは林檎の樹。
この広場は古来より
「林檎の庭」とよばれていたそうです。
こんなところに林檎とは、
サプライズとしか言いようがありません。
林檎の庭の端っこにある御神木の杉。
国宝である本殿の説明。
(本殿は見えませんが)
そして、
春日大社といえば
灯籠が有名です。
徳川綱吉寄進灯籠。
まだ将軍になる13年も前に
寄進されています。
2つが対になった、
藤堂高虎奉納釣灯籠。
案内板の説明に、
徳川綱吉の場合は「寄進」ですが、
こちらは「奉納」となっています。
しかし灯籠に彫られている文字は
どちらも「奉寄進」です。
やはり将軍様と一大名の差をつけた
表現なのでしょうか?謎です。
宇喜多秀家寄進灯籠。
え~ここでは「寄進」ですね(笑)
宇喜多秀家は関ヶ原では西軍につき
負けたあとは逃げて、逃げて
逃げまくって、3年後に捕まったものの
流刑先の八丈島で、
84歳の天寿を全うしています。
彼は西軍の副大将だったので、
本来ならば死罪だったはず。
生きながらえたのは、
やはりこの灯籠を寄進した春日大社の
ご利益だったのかも知れません。
直江兼続奉納釣灯籠。
兜の「愛」の文字で有名になった人ですね。
こちらは、また「奉納」でした(笑)
手力雄、飛来天神社遥拝所。
先程のご神木の杉の根本には
案内板がありました。
樹齢1000年と伝わるそうですが、
この根回りの太さからすると、
確かにうなずける樹齢です。
御神木の根本には、
岩本神社が鎮座しています。
御祭神は、住吉三神で、
受験合格、和歌の神様と
書かれています。
拝殿の回廊。
風宮神社。
本殿の裏側に回ります。
椿本神社。
後殿末社の案内。
ここから先は立ち入り禁止。
右側には本殿の後ろ側姿が、
少し見えています。
後殿末社にはここから参拝。
藤浪之屋。
この中に灯籠が展示されています。
三千基ほどもある全ての灯籠に浄火を灯す
「春日萬灯籠」が2月と8月にあるそうです。
これは見てみたいものですね!
この先の暗幕の中に灯籠があります。
暗幕の中に入ると…
お~!
幻想的な世界が広がっています。
こんな展示があるなんて、
素晴らしいですね!
ロマンチックが止まらない(笑)
春日大明神は江戸時代以前の
呼び名かもしれません。
そして、夜から再び昼へ。
宝庫の案内。
宝庫。
回廊内の灯籠。
幣殿の案内。
春日神社の案内表記の特徴は、
「再建時期」「建立時期」は
書かれていなく
「創建」時期のみが、
明記されている事です。
回廊内から見た幣殿。
ここで回廊内特別拝観は終了です。
「砂ずりの藤」の案内
おばあちゃんが育てていた
藤棚を思いながら
ここで妻と藤棚のツーショット。
鹿の絵馬。
中国語での日本文化の体験案内。
英語表記の絵馬のかけ方。
やはり外国人観光客が多いだけに
国際的な春日大社です。
おみくじは鹿がフューチャーされています。
拝殿前で撮影を忘れたので、
ここでツーショット。
御朱印をいただき参拝は完了。
しかし、ここからまだまだ続くのが
春日大社の巨大さ、続きは後編にて。