桂濱神社(呉市倉橋町)

 

室町時代建立の本殿

桂濱(かつらはま)神社の本殿が、

室町時代の建立と知ったのは、

数年前の事ですが、

古いもの好きの僕なので、

忘れてはいませんでした(笑)

そして、今回の旅で、

ようやくその全貌を

知ることが出来たのです。

「濱」と「浜」

桂濱神社の参道横には、

「桂浜松林案内板」があります。

基本、多くは桂濱神社の

御神域なのでしょうが、

気になるのが、「濱」の漢字で、

神社は「濱」、浜辺は「浜」となっています。

したがって、呉市倉橋島の桂浜は、

坂本龍馬像で有名な

高知県の桂浜と同じ漢字で、

読み方も同じで、

少々ややこしくなっています。

まあ、「地名あるある」ですけどね(笑)

参道

起点は海。

穏やかな瀬戸内海が

桂濱神社の社頭になります。

高知県の桂浜が大きな丸石が

ゴロゴロしているのに対し、

こちらは海水浴が出来そうな砂浜です。

参道右側の砂浜に建つ

昭和十四年八月奉納の、

巨大な燈籠。

妻の身長からすると、

7~8m位の高さでしょうか?

両脇の燈籠は寛政十二年

(1800)年の奉納で、

御年222歳(笑)

一の鳥居は、

平成四年(1992)の奉納。

鳥居をくぐって振り返り、

海に向かって撮影。

石橋。

橋の欄干の両脇には、

「千秋橋」、

「天保十二年」(1841)と

刻まれています。

横から撮影。

180年もの間、殆ど損傷もなく、

美しい形のまま現役なのは、

地元の方々から

大切にされてきた証拠ですね!

門松が飾らた石段下。

「桂浜神社について」

ん?

ここでは「浜」ですね(笑)

内容を要約すると

「昔は八幡宮といい、

明治四年から地名に基き

桂浜神社と改号。

宇佐神宮を勧請し、

御祭神は、仲哀天皇、

応神天皇、神功皇后を祀る。

神社の創建は不明ながら、

天平八年(736)遣新羅使、

大石蓑麿卿の一行が下向の時、

倉橋の海上に泊船し詠まれた歌の一首、

「わがいのち長門の島の小松原

幾代をへてか神さびわたる」

(万葉集巻十五)

これによっても当時既にこの地に

社は鎮座していたと思われる。

再修の節の棟札によれば、

時の領主、平朝臣弘重・貞光

檀那平朝臣民部丞実時によって

文明十二年(1480)

陰暦六月二日に再修された。

本殿は前室付きの三間社流造・杮葺。」

このようになります。

ひろしま文化大百科という

サイトによれば、「長門の島」とは、

現在の倉橋島を指すもので、

古代には「長門島」という名前で

呼ばれていたそうです。

また、

ここで気になるのが、「平」さんが

多く出てくること。

平家の流れの人達が、

室町時代には

ここで活躍していたのかと

Wikipediaで調べたら、

平忠常を祖先とし、

その後、

「多賀谷」と名乗り、

このあたりの海賊領主的な存在となり

上記の三人は、それぞれ、

「多賀谷弘重・貞光、

多賀谷実時」と呼ばれていたようです。

戦国時代には大内氏の水軍として

活躍していたのですが、

最後は毛利氏に滅ぼされています。

今に残る桂濱神社の本殿を建立し、

「家は滅んでも名を残した」

というわけで、

瑠璃光寺五重塔などを建てた

大内氏のミニ版的存在ですね。

御社殿

石段を上りきると

拝殿が見えてきます。

拝殿へ。

手水舎。

天保十四年(1843)

奉納の狛犬と拝殿。

拝殿内は古い作りで、

奉納絵馬も、文政、安政、慶應など

古いものも多く、

雰囲気も渋くて素晴らしい拝殿です。

樹齢400年の松で作られた

巨大な奉納絵馬。

石段下の案内にあった、

「天平八年(736)遣新羅使、

大石蓑麿卿の一行が下向の時、

倉橋の海上に泊船し

(桂濱神社の)歌を詠んだ」

まさに、その場面でしょう!

幣殿(中殿)から本殿へ。

お~遂に本殿だ~!

案内札。

「国重要文化財

桂濱神社本殿

文明十二年(西暦一四八〇年)」

540年以上前から

ここに存在するのですね・・・凄い!

本殿後側。

節くれ立つ柱。

幾度もの改築があり

多くの木材は

取り替えられているはずですが、

この柱は恐らくオリジナルで、

540年の時を伝えてくれます。

床下を覗くとさらに発見が!

左右の梁に使われた木材は、

明らかに古さが違うのです。

向かって左側の梁に使われた木材。

この古さ、もうたまらんですね!(笑)

木材が、まるで蚕のような風貌に変化し、

「木」というよりも

もはや別の生き物、

いや「生き証人」のような存在です。

桂濱神社の本殿、

想像以上の素晴らしさでした!

境内社

境内社の神様は、

基本わかりません・・・

本殿右側の境内社。

赤い鳥居なので稲荷神社でしょうか。

本殿左側の境内社。

神宝庫でしょうか、

なかなかかっこ良くて立派です。

拝殿前にてツーショット。

これにて桂濱神社参拝は完了し、

次は神社境内地でもある

桂浜松林の散策へと向かいます。

今日のマンホール

素敵なマンホールを発見。

遣新羅使を乗せた船が

モチーフとなっています。

桂濱神社や倉橋島にとって、

歴史的に大切な出来事ですから

こうやって伝えていくのは、

素晴らしいことですね!

 

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