2020/03/16
琴路(きんろ)神社(佐賀県鹿島市)
偶然に例大祭当日の参拝
琴路神社に参拝した日は
たまたま例大祭当日でした。
お祭りの日は人が多くて
撮影が難しい反面、
神社の静寂な日常とは違う
華やかな雰囲気を味わえる
特別な日でもあります。
琴路神社へ
その後、車で約30分ほど南下し、
鹿島市の琴路神社に到着したのは、
午後2時半頃。
時間が押してしまい、鹿島城訪問を
パスしたにも関わらず、
予定よりも30分ほど遅くなっています。
まあ、いつもの事ですが(笑)
一の鳥居は、例大祭の注連縄や幟で
所狭しと飾られています。
江戸時代初期型の
素晴らしい肥前鳥居なのですが、
その形も分からないほどのおめかしです。
昔の漢字で、「琴路社」の
神額が掲げられています。
石橋。
横から石橋を撮影。
石橋を渡ってすぐ左に、
石段で水面近くに降りられるように
なっていますので、
以前は、ここで禊(お手水)を
していたのかも知れません。
神社前を流れる水路。
ご由緒書きの一部には、
「能古見御鎮座三嶽神社にて
琴を渓流に流してその留まる所に
下宮を建てよという託宣があり
当地に流れ着いたので、
その場所に社殿を建立」
このように書かれています。
この神社前面をお堀のように
取り囲む綺麗な清流を見ていると、
このお話の通り、
琴が流れて来ても
不思議では無い気がします。
この日たまたまあっていた
例大祭を紹介した案内板。
少し行くと二の鳥居があります。
肥前鳥居の最終形。
勝手な推測ですが、
一の鳥居より100年ほどは、
新しいもので、
柱は分割式、やや先細りですが、
笠木と島木の先端が、
明神鳥居に近いデザインになっています。
拝殿。
拝殿前には狛犬ではなく、
向かって右側に狛牛、
左側に、狛馬という配置です。
佐賀の神社には、
本当に石造りの馬が多く、
ここも例外ではありません。
拝殿前の手水鉢。
正徳元年(1711年)の
寄進と刻まれています。
300年以上も現役で頑張っているとは、
ただ頭が下がるばかりです。
例大祭は、
「琴路神社神幸祭行事」として、
佐賀県の無形民俗文化財に
指定されています。
この後始まる御神幸に備え、
拝殿には御神輿も
スタンバイされています。
なかなか貴重な光景を見られ、
かなりラッキーですね!
拝殿斜めから。
右から、拝殿、幣殿、本殿。
本殿。
ここで、ツーショット。
境内社
実は、境内奥には石祠が
いくつもあって、
境内社の一群を成していたようですが、
僕たちは、祭りが始まる前の
雰囲気に呑まれてしまい(笑)、
それらには全く参拝していません。
ただ一つだけ訪問したのが、
本殿向かって左の
境内社的な建物で、
その両脇に控えているのが、
古そうな狛犬です、
社殿の両脇に注目。
阿形。
吽形。
満身創痍ながらも
こうやって大切にされているのは、
心に響きますね。
盃状穴
拝殿右側に置いてあるのは、
古くて大きな石造りの手水鉢。
おそらく江戸時代生まれでしょう。
鉢の周囲に盃状穴(はいじょうけつ)が
沢山彫られています。
こんな素晴らしい文化財の手水鉢を
ここに置いておくだけでなく、
手水鉢の製作年や、
盃状穴の意味を書いた案内とかも
あれば、100人に一人くらいは、
興味を持つと思うのですが・・・
皆さんお忙しいでしょうし、
部外者の僕が言うは易く、
当事者が行うは難し・・・かな(笑)
御神木
境内には多くの木々が繁っています。
右側のクスノキは注連縄が張ってあり
この神社一番の御神木のようです。
二の鳥居をバックにツーショット(笑)
樹齢は350年~400年前後でしょうか。
落葉樹のようですが、
なんか気になったので撮影。
まさかの肥前狛犬
車を境内に停めて散策していたのですが、
お祭りの時間が近づき、
人も増えて来て、
何となく境内に車を置いていては
邪魔になる雰囲気になってきたので、
神社横にある専用駐車場に
車を移動しました。
この移動した事で出会えたのが、
肥前狛犬だったのです。
駐車場から再び境内へ。
一枚板の石橋も発見。
何となく境内前の清流や
石垣を眺めていたら
池の真ん中に石碑らしきものを発見。
しかし、よく見ると、
何だか犬の形をしているのです。
犬となれば狛犬か?
お~!!
これは肥前狛犬ではありませんか!
池の真ん中に佇む肥前狛犬なんて、
まさかの出来事に浮かれてしまいます(笑)
ズームで撮影してみると
境内向かって右側のものは、吽形です。
そして、次に反対側、左側に行って
見てみると、やはりいらっしゃいます。
池の中の肥前狛犬。
ズームで撮影すると
こちらが阿形のようですね。
最後にビッグサプライズで、
池の中に鎮座する肥前狛犬に出会えるとは、
琴路神社、参拝してホント良かった(笑)