神瀬の石灰洞窟と熊野座神社
表題をどうするか・・・
「神瀬の石灰洞窟と熊野座神社」
今回は長い表題となりました(笑)
二つ以上の見所が同じ場所にある場合、
表題をつけるのって、考えてしまいます。
長くなりすぎるのも嫌だし、
一つだけでも主旨が違うし・・・
結局今回は、
洞窟前の案内に書いてあった
「5億年~2億3千5百万年前の
地層に出来た石灰洞窟」が、
「600年前創建の熊野座神社」よりも
途方もなく(笑)先輩なのに敬意を表して、
神瀬(こうのせ)の石灰洞窟と
熊野座神社という表題で決定(笑)
熊野座神社へ
人吉市と八代市の中間あたり、
国道219号線から
100mほど入った所に
洞窟内に鎮座した熊野座神社があります。
入り口の案内はこのように
かなり目立っていて助かります。
人吉~八代間の高速道路が開通する以前、
僕は仕事で毎月のように
この国道219号線を使っていたので、
きっとこの前を何十回となく
通り過ぎていた事でしょう・・・。
人の目線はどんな目的があるかによって
全く違うものが見えて来るという
良い例(悪い例?)かも(笑)
やはり視野は広くもたなきゃいけませんね!
神社へと続く鳥居の向こうの山には
雲がかかって、なんだか神聖な
場所に導かれていくようです。
森へ・・・。
御由緒。
洞窟には岩燕が生息しているそうです。
洞窟入り口が見えてきました。
木が倒れているのか
通せんぼされているみたいです。
少し行くと、石積みがあります。
どなたかが、願掛けされたのでしょう・・・
近づくと木が結界のように見えてきます。
結界をまたぐ瞬間。
この木の根本には、
しめ縄も張ってありますので、
御神木として大切にされています。
凄い景色!
高い天井の巨大な洞窟の開口部に
社殿が建っています。
石灰洞窟の案内。
案内の真ん中あたりに
ここを訪れたと書かれた
「橘南谿(たちばな なんけい)」を
Wikipedia調べたら
「江戸時代後期の医者。
文をよくし、紀行『東遊記』、『西遊記』
(併せて東西遊記と称される)と
随筆『北窓瑣談』が知られる。」
と書かれています。
その西遊記に石灰洞窟の事が、
書かれているのです。
西遊記(せいゆうき)とは孫悟空の
西遊記(さいゆうき)とは無関係で(笑)
日本の西を巡った時の見聞録みたいなもので、
「貝原益軒による一連の紀行と並んで
江戸時代を代表する紀行とされる」
そうです。
凄い人が来ていたもんですね!
岩戸不動明王。
案内だけを撮影して、安心し(笑)
実際にこの上にある不動明王自体、
見るのを忘れていました(汗)
拝殿へ。
拝殿前から振り返ると
いっそう別世界感がわき起こります。
この景色、どこかに似ているような・・・
そうです、宮崎県の高千穂町にある
天安河原(あめのやすがわら)です。
昨年訪問した天安河原。
素戔嗚命の暴虐ぶりに怒って
岩戸に籠もってしまった天照大神を
どうやって出すかを神様たちが
話し合った場所。
閑話休題、ここでまずは熊野座神社に
参拝してご縁をいただいたお礼を言います。
社殿の背後には鍾乳石も見えていて
神秘的という以外ありません。
拝殿に貼られていた
「ありがとう!!平成」。
何だか懐かしい響きの平成、
本当にありがとうですね。
明治天皇の素晴らしい御製よりも先に
「平成」が目に飛び込んでしまいました。
そして、ここには「ご自由にお取りください」
と書かれた御朱印が置いてあります。
和紙の雰囲気が素敵な御朱印、
無料ですが、
タダでは気が引けたので、
100円置いて来ました(笑)
拝殿の奥、本殿前が、
参拝場所になっています。
参拝。
拝殿の側面。
本殿は石垣の上です。
野面積みの石垣は、
江戸時代のものでしょうか・・・
本殿の真上には鍾乳石。
先程の案内では洞窟の奥は
池になっているそうですが、
暗くてよくわかりません。
「投げ石」という願掛け神事が
準備されていましたので、
僕たちもやってみました。
拝殿前に置かれた投げ石。
願いをこめて石を投げ、
池の音がしたら願いが叶うそうです。
石は一個五円(ご縁)と書かれ
なかなかユーモアある宮司さんに
ちょっとニッコリです。
「五円とご縁はな~んも関係ないよ!」
なんて言われる方もいますが、
やはりせっかくの五円玉、
何事も楽しく考えたいものですね。
さて、ここに向かって投げます。
何だか水は見えませんが・・・
「幾多の苦難を背に背負い
人生歩む男性は後ろ向きに、
明るい前だけを見て歩いて欲しい女性は、
前向きに、お子様は
ご自由に投げ入れてください
宮司」
素直にこの通りに投げてみました。
前向きに明るく(笑)
五円(ご縁)が光って落ちていくのが
見えますね!
水の音は聞こえなかったような(汗)
それでもきっと明るい未来になるはずです。
僕は後ろ向きに、投げたので
後ろ向きな人生を全うするか(笑)
参拝の最後にツーショット。
洞窟の外へ。
結界の御神木、
洞窟側から見ると、手を差し伸べて
僕たちを見送ってくれているみたい?
これで、
神瀬の石灰洞窟と熊野座神社訪問完了し、
あとは熊本駅を目指し、ひた走ります。