熊野磨崖仏(大分県豊後高田市)

 

引き寄せ

予定外の赤松橋に立ち寄り

明治の遺産を堪能した後、

またもや寄り道の口実が

できてしまいました。

それは、富貴寺へ行く道の

所々にある

「熊野磨崖仏」

の案内です。

磨崖仏に特別興味がある訳でも無いのに、

「熊野」「国指定重要文化財」

という冠に引き寄せられるように

ついハンドルは、熊野磨崖仏へ(笑)

熊野磨崖仏

中身が濃い国東半島、

見どころが多すぎて困ります(笑)

熊野磨崖仏受付と、駐車場。

先ほどの一瞬の大雨で、路面は

光るほど濡れているのに、

上を見ると大雨が嘘のような

青空が広がっています。

何だか浄化された気分で、

清々しい気持ちになれたのはラッキーでした。

駐車場の案内板。

ここは、昭和の町で有名、

日本一移住者が多いと言われる

豊後高田市の一角にあります。

熊野権現の石段は、

赤鬼が作ったとか?

ここから登り坂ですが、

実は、ほんの序の口と知ったのは、

少し後です。

川を挟んで石垣が続いています。

凄い石積み(石垣)ですね!

ここは、江戸時代まで、

大規模な宿坊があったようです。

あと、200m。

こんな励ましの標識があると

心が折れなくていいですね(笑)

右下の図が、素晴らしく

わかりやすいものです。

いよいよ、ここからが本番?

赤鬼が作ったという

心臓破りの石段です。

何だか空気は、ガラッと変わります。

見上げると木々の中にかすかに青空が。

歴史を感じさせる鳥居。

享保七年(西暦1722年)と

刻まれています。

300年ものですよ!

こんなにゴツゴツした石を

ランダムに置くなんて、

間違いなく鬼にしか、

この石段は積み上げられません(汗)

それでもフーフー言いながら登ります・・・

もうすぐ磨崖仏というところで、

振り返ってみました。

う~ん、

よくここまで登って来たもんだ(笑)

そして、お目当ての磨崖仏に到着。

お〜!ま、磨崖仏だ〜!

磨崖仏の説明。

平安時代末期ごろの作品と

書かれています。

一番左の大きなものは、

不動明王で、

よくお寺で見かける

睨みつけたような形相ではなく、

とても優しいお顔をされていて、

何だか癒やされます。

真ん中のちっちゃな磨崖仏。

向かって一番右の磨崖仏は、

大日如来です。

いかにも大日如来様らしいお顔です。

老人会?の団体さんが来ていました。

この中のひとり、80歳代くらいの

足が少し不自由な御婦人が、

さきほどの鬼が作った石段を

団体にかなり遅れながらも

自力で登りきった姿を見て、

少し感動していました・・・。

熊野社

磨崖仏からさらに上に行くと

熊野社があります。

拝殿。

ろうそく、線香立てなど、

まさに神仏習合の世界です。

石垣も見応えある本殿。

本殿横には祠や

石仏がいくつもあります。

杉の御神木。

 

熊野社を背景にツーショットで〆。

これで、熊野社、磨崖仏の

散策は完了し、

後は、あの鬼の階段を

滑りこけないように降りるだけ(笑)

 

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