清水のクスノキ(福岡市)

 

こんな所にも巨木が

巨木というと、

思い浮かべるのは

やはり山の中の神社に

ひっそり御神木として佇む姿です。

しかし、

それは、あくまでも僕の勝手な

イメージで、実際は、

山、平地、田舎、都会、

所かまわず(笑)存在しています。

そう、全て昔は田舎だったから

当たり前と言えば当たり前なのです。

今もそのまま田舎か、

周囲が都会になったかの違いでしょう。

個人宅の巨木

田島八幡神社から車で15分ほど東に行くと、

福岡市南区清水という住宅街に着きます。

ネット情報によると

目的の巨木は、個人の所有なのに、

誰でも入れるように開放してあるとのこと。

個人のものを万人に見せてくれる

所有者の配慮に感謝しかありませんね。

そして、いつものようにGoogle先生の

道案内で、迷うことなく到着。

駐車場はないので近くの

パーキングに停めました。

このクスノキは、

昭和20年6月19日の福岡大空襲で、

焼けてしまいました。

しかし、その後不死鳥のように蘇り、

今ここに存在しています。

そんな試練を乗り越えた

歴史を持っているクスノキだからこそ

いっそうの生命力を感じさせてくれます。

なんだか、長崎市に鎮座する

山王神社の被爆した大楠とも

相通じるものを持っていますね。

親切な案内もあります。

江戸時代の参勤交代では、

名島橋からもこの大楠が見え、

この木を見て、

お城も近いことを喜んだそうです。

名島橋とは、ここから直線距離で、

8キロ近い場所の、

多々良(たたら)川に架かる橋のことです。

高い建物が無かった時代、

当時30mほども高さがあったという

この楠の姿はさぞや壮観だったことでしょう。

大きさ比較の写真。

空襲で主幹を失った(恐らく)にも

関わらずこの大きさです。

往時の30mだと、

この二倍ほどの高さでしょうか。

根っこ近くの形がまた、迫力満点。

角度を変えて撮影。

根っこ近くは完全に

枯れているように見えても、

樹勢は素晴らしいものがあります。

この枝ぶり、

まるで鍛え抜いた筋肉(笑)

躍動感あります!

どこから見ても飽きません。

筋肉と妻(笑)

そして、ここには、

筑前の国、一宮である

博多に鎮座する住吉神社の境内社を

移築した神社が鎮座しています。

八大龍王社。

江戸時代の石造りの社は、

大楠とのマッチングも素敵です。

「法華経説法の座に列した

八種の龍王を祭る」

と説明にありましたので、

明治初期の神仏分離令により

仏教色の強いものは、

神社からどこかへ移設するか

棄却するかの判断を

迫られたのかも知れません。

参拝。

やはり、古いものは

何か伝わって来ます。

扉の狛犬の彫刻。

最後にツーショットで締め。

清水のオオクスは、

どんな事があってもあきらめない

強さと逞しさを教えてくれた

素晴らしい巨木でした。

 

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