依岳(よりたけ)神社の大イチョウ(福岡県宗像市)
巨木アンテナ
家を買いたいと思う人には
売家の広告が目に飛び込みますが、
家を買う予定が無い人には、
広告自体があったかも記憶に残りません。
人は興味を持ったものは見えるが、
興味がないものは目の前にあっても
見えないという法則です(笑)
そんな意味からして、
僕が巨木に興味を持ってからというもの
ネットを見ても、テレビで神社を見ても、
町の公園をみても
「巨木アンテナ」(笑)は常時作動中です。
そして、以前ネットサーフィン中、
その巨木アンテナにキャッチされたのが
今回訪問した依岳神社の大イチョウです。
依岳神社へ
鎮国寺から車で10分ほど走ると
メインの道路から少し山あいに入り
ミカン畑を過ぎると依岳神社です。
例によって、車は社殿横の
駐車場に停めて、一の鳥居まで
戻って参拝開始です。
静かな参道。
いつごろ建てられた燈籠なんでしょう?
参道の雰囲気を盛り立ててくれますね!
ここまで来ると、
大イチョウがはっきり見えてきます。
鳥居の高さと比較すると、
かなり背が高いイチョウだとわかります。
江戸時代?明治時代?
かなり古くて趣のある阿形の狛犬。
吽形の狛犬は何かを我慢しているように
歯をくいしばっていますね!
何を我慢しているんだろう?
きっと○○○です。
○にお好きな三文字を入れて下さい。
ちなみに僕は最初の○は「お」
と入れてみました。
「お」がつく三文字のもの、それは…
お菓子です(笑)
以前は小川が流れていたのでしょう。
かなり古い石橋です。
この階段を上ると御社殿があります。
このアングルからの大イチョウ、
カッコいいですね!
拝殿前に到着。
ここを守っている狛犬も、
かなり歴史を感じさせてくれます。
吽形の狛犬。
ちょっと風化が進んでいますね。
手水鉢も歴史感満載のレトロな逸品です!
しかしこの水を口に入れるのは
ちょっと厳しいものが…
でも安心ください。
こんな時には、とっておきの
手水のやり方があります。
それはエアギターならぬエア手水(笑)
僕たちもエア手水完了しました!
拝殿。
引き戸を開けて中に入ります。
ここで参拝です。
御由緒と境内の案内図です。
文章、略図ともに
シンプルでとても分かり易く
この神社の氏子さんたちの
おもてなしの気持ちが
しっかり伝わってきました。
御祭神を噛み砕いて案内しますと
神功皇后(じんぐうこうごう)、
玉依姫(たまよりひめ)、
武内宿禰(たけのうちのすくね)です。
玉依姫は海神の娘で神武天皇の母。
その「依」が依岳神社の「依」と
関係あるとかないとか(定かではない)
奉納された絵二枚。
右は萬延二年、
左は明治四年の奉納ですから
ともに今から150年ほど前の物ですね!
参拝と拝殿内の散策を終えた僕たちが、
外に出てみるとこんな景色が見えました。
畑の向こうには海が見えています。
大島でしょうか、島も確認出来ます。
ここは意外と海に近い場所なんですね!
だから御祭神の一柱は、
海神の娘、玉依姫なんだと
改めて納得(笑)
横からの御社殿外観。
左が拝殿、右が本殿。
本殿のアップ。
大イチョウと拝殿。
大イチョウと鳥居を挟んで
反対側にあった切り株。
もしかすると大イチョウは
鳥居を真ん中にして、
「左右対」になっていたのでは?
と勝手に推測。
反対側からも撮影。
大切にされている感満載の境内社。
以前は各地区ごとに
産土神としてあったお社を合祀しています。
それぞれの住民が参拝寺に迷わないよう、
神社名と地区名がセットで表示されています。
須賀神社は妙見地区。
波折神社は本田野地区。
石の社が二つ。
右は大歳神社、高向地区、左は貴船神社、石川地区。
拝殿の略図がここでも威力を発揮し、
僕に分かり易く案内してくれました。
ツーショットも完了。
最後に散策したのが、二本の木。
バクチの木といちょうの木。
どちらも宗像市文化財、
天然記念物指定となっています。
しかし、この看板は二本ある
バクチの木の前に建っていて、
この二本がいちょうとバクチのように
間違えてしまう可能性があります。
あくまでも左に書いてあるいちょうの木は
先ほどから何枚も写真をアップしている
大イチョウのことなのです。
案内板の場所って難しいですね。
バクチの木が二本。
この幹の皮が剥がれる感じが、
バクチで身ぐるみ剥がされるという
イメージでバクチの木という名前に
なったそうです。
確かに剥がされまくって、
肌が赤くなっていますね(笑)
これで、境内の散策も完了です。
依岳神社の大イチョウ、
写真で見るよりも迫力があって、
神社の守り神的な存在でした。
ん?
神社には神様がいらっしゃるのだから
守り神ではなく
「守りイチョウ」なのかも?(笑)
今日の癒し
手水鉢に備えられていた柄杓の仲にいた
サトクマダキモドキに癒されました。
(虫の名前はネット調べです)
11月も下旬というのに、
よく頑張って生きていますね!