松岬神社(山形県米沢市)

 

宮崎と山形はご近所?

松岬(まつがさき)神社の

御祭神である上杉鷹山ようざんは、

現在の宮崎県、

高鍋藩主、秋月種美の次男で、

その後、現在の山形県、

米沢藩の上杉家の養子となっています。

九州と東北、

なんか遠い場所同士の縁組みたいですが、

基本、両家の子供は、

(人質としての)江戸藩邸暮らしですから

実は町内での縁組み?

みたいなものだったかも知れません(笑)

もう一人の名君

旅の3日目は、米沢城からスタート。

あり難し!無料駐車場(笑)

ここからお城方面に少し歩くと

こんな案内があります。

「米沢藩最後の殿様

上杉茂憲もちのり公(上杉家第十四代)」

上杉家と言えば、

上杉謙信、景勝、鷹山しか

思い浮かびませんが、

案内を読んでみると茂憲さん、

かなりの名君というか、

明治に入っての活躍なので、

偉人とでも言うのでしょうか、

沖縄県令(今の県知事)として、

沖縄本島のみならず、

久米島、宮古、八重山など

離島の視察を行い、

素晴らしい業績を残されています。

沖縄に建てられている

二つの顕彰碑的な案内。

左は沖縄本島南部、

八重瀬町が建立した茂憲公の説明板で、

説明の結びには、

「在任期間は

わずか一年十一ヶ月であったが、

沖縄に思いを寄せた上杉県令は、

在任期間中に授かった三女を

「琉」と名付け、

沖縄を離れる際には

教育資金として三千円を寄付した。」

このように書かれています。

また、

右は沖縄本島北部の

国頭村我地集落に暮らしていた

皆さんが建立した

茂憲が巡回視察の時に詠んだ歌碑で、

「山姫の 手引なるらむ

打ちはえて 嶺よりかゝる

滝の白糸」と

風光明媚な村の様子を

歌に詠んでいます。

戊辰戦争では、

奥羽越列藩同盟だった米沢藩・・

最後に新政府軍に恭順したとはいえ、

「賊軍」扱いされた事も

ある意味、

茂憲さんのやる気の「バネ」と

なっていたのでしょう。

上杉鷹山像

次に上杉鷹山の銅像へ。

明治天皇の行幸記念碑。

上杉鷹山の銅像に到着。

米沢藩中興の祖として、

その名を全国に轟かせた上杉鷹山。

案内には、

ジョン・F・ケネディ大統領も

尊敬していたと書かれています。

家臣に示した和歌、

「成せば成る

なさねば成らぬ何事も

成らぬは人のなさぬなりけり」

これ、超有名な言葉ですね(笑)

銅像近影。

なんか草彅剛に似てるような(笑)

松岬神社

神社の手前には、

もう一つ石碑があります。

「草木塔(そうもくとう)」

以下、抜粋です。

「草木塔は、江戸時代中期の

安永九年(1780)に

現在の米沢市田沢地区に建てられたものが

最古とされ、「草木供養塔」

「一佛成道観見法界草木国土悉皆成佛」

「草木塔」などと刻まれた石碑の総称です。

全国で三十四基確認されている

江戸期の草木塔のうち、

三十二基が山形県南部の置賜地方に分布し、

米沢市には十七基が建てられています。

中でも十基が集中している田沢地区は、

「草木塔の里」と呼ばれています。

山林伐採や木流しなどに

関わった山里の人々が、

草や木にも魂があることを感じ取り、

自然への畏敬や感謝、

供養の気持ちを込めて

草木塔を建立したと考えられます。」

八百万の神という概念を持った、

日本人ならではの考えが

詰まっていますね。

社頭。

案内を抜粋・要約すると

以下になります。

「明治三十五年、上杉神社から

上杉鷹山を分祀し「松岬神社」と称し、

大正元年に社殿を建立。

その後、上杉景勝、直江兼続、

鷹山の師・細井平洲、

鷹山の藩改革を補佐した功臣・

竹俣当綱たけのまたまさつな莅戸善政のぞきよしまさを合祀して、

祭神は六柱となった。

社号は米沢城の別称

「松岬城」に由来する。」

一の鳥居は大正元年建立で、

向かって左の柱裏側には、

かなり珍しい

寄進者名が刻まれています。

三つの小学校の生徒たちからの

寄進なんですね!

「生徒中」の文字がレアですね!

御祭神の一柱、

米沢藩初代藩主、上杉景勝公の略歴。

参道左側の日本庭園。

栄養満点の鯉もお出迎え(笑)

上杉鷹山が隠居した際、

藩主治広(はるひろ)に与えた

藩主の心得三か条「伝国の辞」

こちらは「ちっちゃい版」。

意味としては身勝手な事をせず、

公のために尽くすことこそ

藩主の務めといった感じです。

手水舎。

なんとも渋い!

扁額。

年月を重ねた手水鉢に溢れ出る浄水。

癒されますな〜この光景。

二の鳥居。

拝殿へ。

参拝。

神額の上部には

上杉さんの家紋のスズメちゃんも

描かれていますね!

拝殿と本殿。

玉垣内の本殿に遥拝。

参拝の最後はこれで〆。

 

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