松帆神社(兵庫県・淡路市)

 

秀逸な境内図

松帆神社の拝殿には、

このような境内図が掲示されています。

素晴らしいですね!

写真と解説で、

知りたい情報がスッキリまとめられ

神社境内図史上最高傑作とは

言い過ぎかも知れませんが、

一つの模範を示しているのは

間違いないところでしょう。

参道

駐車場は、

山門(境内図に書かれた名前)の

すぐ近く、参道の中間地点ですが、

やはり一旦社頭まで戻っての

参拝開始です。

社頭の御旅所。

ここから振り返ると、

一の鳥居があります。

綺麗に剪定された

カイズカイブキの生け垣が、

参拝者の気持ちを和ませます。

一の鳥居。

沢山の燈籠が並ぶ参道。

山門。

「松帆神社」の案内。

内容を書き出すと、

「建武中興の忠臣、

楠木正成が湊川の戦いで自刃のみぎり

家臣吉川弥六に

日頃守護神と崇めていた八幡大神を託す。

弥六は仲間と共に

淡路に逃れ来て小祠を建てこれを祀り、

この地を楠木村と称した。(現在の楠本)

応永六年(1399)八月に

現在の地に奉遷し、

八幡宮として創建されて以来、

浦・仮屋・小田の氏神として崇められ、

厄除八幡として信仰を集めている。

社宝は楠公遺愛の太刀と伝えられる

「菊一文字」。

この太刀は後鳥羽上皇が院政の砌、

全国の名刀工を召し出され、

共に親しく鍛刀遊ばされた際の

筆頭御番鍛冶、

備前福岡一文字則宗の作で

「菊御作」の鑑定があり、

その刀姿・刀紋の美しさもさることながら、

そのこしらえ(柄・鞘・鍔)も

実に貴重なものであるとして、

共に国の重要美術品に指定されている。

例祭は十月の第一日曜日で、

その際一般公開される。」

このようになります。

懐古館

山門をくぐってすぐ左に

趣のある木造建物が見えてきます。

「懐古館」

「ご自由に ご覧ください」

こんなお言葉に甘え、

入ってみました。

お~!!

アンパンマンの神輿ですね!!

子供たちの為に、

こんなものを準備されているとは、

なんと優しい神社さんでしょう!

明るい気持ちになった後は、

ちょっとしんみりする写真が・・・

阪神淡路大震災で、

参道の燈籠は

殆どが倒壊していたのです・・・

こちらは大正12年に

この近くの海で事故で沈み、

88名の犠牲者を出した

潜水艦を引き上げたワイヤー。

まるで慰霊碑ですね・・・

ここからは明るい話題へ(笑)

文政時代(1820年頃)の奉納絵馬。

寛政時代(1790年頃)の社名額。

その他も多くの古い写真など

知られざる神社の歴史を

垣間見ることが出来ました。

参拝前から盛り沢山の

松帆神社です(笑)

こちらも懐古的ものの一つ、

井戸がそのまま

手水鉢になった古い手水舎。

現役を退かれても

こんな大切にされているのが、

嬉しいですね。

参道脇の境内社

参道の右側には、

境内社が並んでいます。

猿田彦社。

境内図には

「道・旅人の神」

と書かれていますので、

旅人たる僕たちにピッタリかな?(笑)

左から、疱瘡社、金刀比羅社、祖霊社。

天満宮社。

御社殿へ

参道も終わりに近づき、

御社殿を目指します。

目立つのは左右の亀(笑)

境内図によると

「大神亀」(贔屓ひいき)と書かれています。

吽形。

拝殿。右は神馬。

現役の(笑)手水舎。

自動水栓とアルコールで

禊は完璧(多分)

元治元年(1864)寄進の狛犬。

吽形。

参拝へ。

 

 

向拝下の龍の彫刻。

これを見ただけで、

宮司さんがどれほど親切な方か

よく分かりますね!

額に入れられた今月のお言葉、

「神は人の敬いによりてその威を増し

人は神の徳によりて運を添ふ

令和四年 水無月六月」

大河ドラマ、鎌倉殿の13人では

坂口健太郎が演じている

北条泰時が制定した

御成敗式目の一部ですが、

この言葉を神社で目にするたび、

条件反射のように

「言い得て妙」と思ってしまいます(笑)

名刀「菊一文字」の菊紋を

かたどった鍔を写した御朱印の案内。

もちろん、授与いただきました。

本殿にも参拝。

本殿両脇の境内社

次に本殿脇に鎮座する

4つの境内社へ。

宇治皇子社うじみこしゃ

高良社。

仁徳天皇社。

松尾社。

拝殿前にてツーショットも完了。

その他の見所

一つめは鬼瓦。

昔の屋根に載っていたものでしょう。

寶物殿。

この中に「菊一文字」は

保管されているようです。

帰路

参道を戻って駐車場へ。

山門の先に見えるのは・・・

参道の燈籠です・・・

懐古館で見た

阪神淡路大震災で倒壊した無残な姿を

想像出来ないほど

綺麗に整備され、整然とした参道。

この何気ない光景は、

奇跡の光景だったのですね・・・

 

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