中山熊野神社の大藤(福岡県柳川市)
藤の花で宴会
桜の場合、お花見と言えば、
見て楽しむだけの人もいますが、
場所取りとか、飲食とか
宴会をして楽しむ方も多い
イメージです。
それに比べて、藤の花は、
みんな静かに「眺める」
という印象があります。
この日、先に訪問した、
黒木の大藤でも、
だれも宴会はしていませんでしたし、
観光に訪れた人は静かに、
藤の花を見て楽しんでいました。
もちろん、今まで行った
各地の藤棚では同じ光景で、
「藤棚は静かに見るもの」
という意識が僕の心に
定着していたのです。
ところが、固定されたその常識を
ぶち破る光景に出くわしたのが、
柳川市に鎮座する中山熊野神社の
素晴らしい藤棚でした!
中山熊野神社へ
上楠田天満宮の静寂な社叢で、
僕たち二人の藤棚鑑賞を堪能した後は、
みやま市のお隣、柳川市にある
中山熊野神社の大藤を目指しました。
ここは、かなり藤棚として有名なので、
人出も多いだろうと予想はしていましたが、
着いてビックリ!
通勤電車でもないのに
すごい人、人〜
ラッシュアワーです(笑)
神社の境内に渡る太鼓橋は
藤の花が頭にまとわりつく位
凄い勢いで下がっています(笑)
橋の横には案内があります。
大阪の有名な野田の藤を持ってきて
植えたのがこの大藤だそうです。
橋の上は大渋滞。
みんな止まって見るから
さらに渋滞が激しくなります(笑)
僕たちも渋滞の一因でしたが…
この辺りからは、空が見えません。
全部藤の花の屋根になっています。
そして、ここは
一大宴会会場となって、
多くの人たちが弁当食べたり
お酒を飲んだり、
もう賑やかなことこの上無し(笑)
こんな藤棚初体験ですよ!
「樹齢三百年」の石碑と
藤の木の主幹回りには、
紅白の横断幕まで張られて、
なんだかお祝いムードのようです。
こんな演出もみんなの
飲みテンションを上げるのでしょうね。
こちらは青空もあったという証拠写真(笑)
みんなの賑やかで楽しい雰囲気に
僕たちもアゲアゲ(笑)
宴会場を後にして(笑)
神社のご社殿に向かいます。
楼門向かって、
石橋を渡ります。
そして、ここでまさかの出来事が。
それは、こちら…
楼門の中に、
佐賀県(肥前)が誇る、
肥前狛犬がいるではないですか!
しかも結構古い形ですよ。
肥前狛犬の可愛らしさに
思い切り魅了されている僕なので、
かなり興奮しました(笑)
ここで出逢えるとは、
何とも不思議なご縁です。
吽形の肥前狛犬も可愛すぎます!
阿形を正面から。
まるで子供が描いたような
目が、愛くるしい〜!
吽形を正面から。
この抜群のセンス、
佐賀(肥前)の石工は、
凄いアーティストだったのですネ!
いきなりの肥前狛犬に
またもや高揚してしまった僕、
妻は至って冷静でした…(笑)
初詣のように?
参拝の順番待ちの人が並んでいます。
少し並んで、無事参拝完了。
ご社殿の周囲を一回り。
手前が拝殿、左奥が本殿です。
本殿アップ。
本殿裏手のクスノキ。
本殿真裏から。
木々に囲まれているのが、
わかります。
林から見たご社殿。
左が拝殿、右が本殿。
樹齢300年の藤棚も素晴らしいですが、
中山熊野神社そのものも
素敵な佇まいが素敵で、
出来れば、藤の季節ではなく、
人がいない静かな時、
改めて参拝したいと思わせるほどでした。
帰り道の参道風景。
出店が立ち並んで、
まさに「お祭り」でした。
今日の発見
藤の房の丈比べ。
こちらは110cmです(笑)
ちょっとした事ですが、
楽しい演出ですね!