黒木の大藤(素盞嗚神社)

 

藤三昧

子供のころ母は、

僕に草花を育てることを

教えてくれました。

僕はアマリリスが大好きで、

母に球根を買ってもらい、

赤くて立派なアマリリスの花を

ずっと想像しながら大切に育てました。

ところがつぼみになった時、

なんか色が違うのです…

それでも水をやっていたら

花が咲きました。

青色のアイリスが….(汗)

そう、アマリリスと

アイリスと間違った球根を

買っていたのです。

アイリスには申し訳なかったのですが、

この時のショックで

もう育てる気力もなくなり

花に興味を失いました。

かなり打たれ弱い僕です(笑)

大人になり還暦間近になった今でも

アマリリスとアイリスを見ると

必ずこの時のことを思い出します。

人の興味なんて、

こんな些細なことで

決まるのもかも知れません。

しかし僕に花への興味を

復活させてくれたのが、妻でした。

妻のおばあちゃんは藤棚を育てていて、

藤にも興味が持てるようになりました。

でも、僕たちは30年近く

商売をやっていて、そのころは、

花を見る余裕がありませんでした。

しかし会社を倒産させ、

自己破産したことで、

花を見る気持ちのゆとりが出たのです。

そんな中、福岡周辺各地の藤の花を

いくつも見て回った中の一つが、

ここ黒木の大藤でした。

素盞嗚(すさのお)神社へ

黒木の藤棚が、福岡県の藤の木として、

かなり有名で、素晴らしいと聞いていた僕は

朝早めに到着出来るよう時間を合わせ

自宅を出発しました。

結果、これが大正解!

素盞嗚神社に近い駐車場があるのは

この辺り。

素盞嗚神社とは、関係ない近くの

稲荷神社の赤い鳥居が目印(笑)

そして僕たちが停めた後、

この近くの駐車場は、あっという間に

満車になってしまったのです。

こちらは素盞嗚神社の横参道の入口。

1395年に後征西将軍良成親王が

植栽されたと言い伝えられる、

樹齢600年以上の藤と書いてあります。

なんだかここから入って、

藤棚を鑑賞し始めたように

書いてしまいましたが、

僕たちが実際に藤棚に入ったのは

神社の裏手からなので、そこからの

話しを改めてはじめます。

募金箱の下のダンボールに書かれた

手描きの文章は、

「私は1395年生まれ…」

と書かれていて、

黒木の大藤自身が話している風で、

ちょっと興味をそそるものですが、

募金したのかどうかは

しっかりと忘れました(笑)

そして、いきなり藤の木の洪水に

見舞われてしまった僕たちは、

圧巻の藤に口があんぐり。

屋台もたくさん出ています。

もう、ため息ばかりの

素晴らしい藤棚。

神社正面の道路まで

藤棚になっているとは、

かなりビックリです!

この道路に面した入口が、

表参道となっています。

一の鳥居から境内を見ると、

ここにも藤が咲き誇っています。

境内の手前は全てが藤棚という

今まで見た事のない光景です。

垂れ下がる藤の花は、

いったい何千、何万房あるのでしょう?

地面まで藤色に見えて来ます(笑)

空から藤の花が降って来たような手水舎。

手水鉢の水面にも

藤の花が映ってこれまた感動!

朝早いというのに

多くの人が藤の花を楽しんでいます。

1969年というから

今から50年ほど前、

この藤を見た

作曲家の團伊玖磨氏の言葉。

この文章の最後にある、

「花茣蓙(ござ)を敷いて

酒を酌み交わしている大人達もいた」

に注目でした。

今はそんな事、誰もやってないし!(笑)

これには昔はまだ観光地化もされず

今よりももっと自由に地元民が楽しめる

のどかなお花見が出来たのだろうなと

少しばかり地元の方々に

同情してしまいました。

藤棚を抜けると拝殿が見えてきます。

明治37年、

日露戦争に出征した方々が

奉納した神額。

参拝後、

拝殿の前から動画を撮ってみました。

編集など出来ない僕は、

とにかく人の顔が入らないよう

ただそれだけを考えながら撮影。

最後にこっちを向いた男性は、

カメラで顔が隠れていたので、

ホント助かりました〜^_^

境内社にもご挨拶。

左奥が淡島神、右が恵比須様。

この古い社の神様は、忘れました…

う〜ん、こちらも何だか忘れました(汗)

神様ごめんなさい!

神様は忘れても

藤の花は忘れません(笑)

青空に映える藤の花。

空から降ってくるような藤の花。

いつものツーショットも藤棚の下で。

そして道路上の藤棚の前には

矢部川が流れています。

河原に下りて、まったり。

藤棚の喧騒とはなれて、

のんびり出来てちょっと一息。

河原から見える水位計。

でも実際に川の水が増したら、

ここからは見られないのですが…。

奇跡の一枚

大藤の全容を捉えた写真です。

な、なんと人が一人も写り込んでいません!

大勢の観光客で賑わう境内で、

こんな写真が撮れるなんて、

まさに奇跡ですね(笑)

 

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