日光二荒山神社 中宮祠(日光市)後編
男体山への登拝口
日光二荒山神社の中宮祠は、
御神体である
男体山(二荒山)への登拝口です。
富士山で言えば、
静岡側の富士山本宮浅間神社、
山梨側の北口本冨士宮浅間神社に
相当する位置付けでしょう。
拝殿・本殿
唐門をくぐると、
拝殿までは屋根が
付けられていますので、
雨の日も安心です。
参拝。
扁額の文字は、
三條實美(さねとみ)さん。
この方の書は、
多くの神社で見られますね。
拝殿から本殿へ。
本殿に参拝。
本殿を俯瞰。
案内。
本殿の部分を要約すると
以下になります。
「中宮祠本殿
拝殿と同じく元禄十四年
(1701)に建立された。
毎年七月三十一日から
八月七日まで執行される
男体山登拝大祭の期間中は、
日本で唯一御神像を直接お参りできる
御内陣入り特別祈祷祭が行われる。」
本殿横でツーショット完了。
登拝門
参拝後は、
本殿のすぐ右側の登拝門へ。
「二荒山上奥宮登拝口」の標柱に
登らない僕も
なんか気分が高揚(笑)
この銅鳥居、
360年も前の建立なんですね。
「基脚の蓮弁に
神仏習合の名残を畄める」
こんな案内があります。
実際、
二荒山神社、東照宮の鳥居には
蓮弁付きのものが多く、
「日光山」として繁栄した頃を
彷彿とさせてくれます。
・・・今も昔以上に繁栄しているかな(笑)
神額もカッコイイ!
モスグリーンと黄金の
コントラストが、
絶妙だな〜と思っていたら、
さらなる「金」を発見!
金色に輝く、
金運・健康・良縁・勝運の守護
「男体山の「大蛇」御神像」。
案内を抜粋・要約すると
以下になります。
「日本昔話に
「戦場ヶ原の伝説」があります。
むか〜し、むかし、
男体山の神が大蛇に、
赤城山の神がムカデに変じて領地争いを
行ったといわれます。
赤城山のムカデに攻め寄せられた時、
弓の名手「猿丸」の加勢を受けて、
男体山の黄金の大蛇は
赤城山の大ムカデを撃退し、
勝利したという話。」
「戦いが行われた所を
「戦場ヶ原」、
血が流れた所を「赤沼」、
勝負がついた所を「菖蒲ヶ浜」、
勝利を祝い歌った所を「歌ヶ浜」と言い、
奥日光の地名になっております。」
「大蛇を「オロチ」とも言いますが、
「オ」は峰、・「ロ」は助詞、・「チ」は
神霊を意味し、
古代人は蛇のとぐろを巻いた姿が
山に見えることから、
オロチを山の神と称えたと言われます。」
そうだったんだ〜「オロチ」(笑)
何かと詳しい案内に、感謝です!
登拝門。
登拝される方は、ここが男体山への
登山がスタート地点となっていますが、
登らない僕たちはここで、
男体山の神様を遥拝で
登山した気分に?(笑)
山霊宮(境内社)
次に拝殿向かって左手の境内社、
山霊宮へ。
参道。
案内を書き出すと、
以下になります。
「霊峯男体山を中心に
日光連山八峯に篤い信仰を捧げた
功体徳者
(功績が優れ徳行のあった人々)の
御霊をお祀りしたお宮であります。」
参拝。
神楽殿
次に拝殿左手前の神楽殿へ。
神楽殿。
前面に置かれた「おみくじ」。
その名も「願い叶えますみくじ」。
中禅寺湖で鱒(ます)釣りをする体で、
おみくじを釣り上げるというものです。
これは、
実によく考えられていますね!
観光マップも兼ねていて、
禁猟区も理解できるし、
しかも
「中禅寺湖漁業協同組合公認」
ですから本気度が違います。
東照宮西側の本社にも
数々のイベントがありましたが、
日光二荒山神社は
とにかく参拝者を
「楽しませて」くださる
素晴らしい神様なのですよ!
神楽殿内へ。
ここでの見所は「天井絵」です。
天井画の説明。
「星宿と瑞獣」。
こちらは瑞獣のネズミさん。
入口側の天井絵は「植物」がテーマ。
中段は牡丹図・八雲図。
上段の「星宿と瑞獣」。
素晴らしい天井画を堪能したあと
最後に癒されるのがこちらです。
「日光大黒守」に参拝。
めっちゃ可愛らしい
御祭神の大己貴命こと
大国主命様ですよ!
しかも黄金ですから
ご利益は百倍増でしょう(笑)
中宮祠の参拝はここで完了ですが、
どこまでもテンション上げてくれる
二荒山神社でした!