大井神社(静岡県島田市)前編

 

命の源・・・

歴史の教科書で、

「越すに越されぬ大井川」など、

江戸時代、東海道の難所として

出てくる「大井川」は、

日本人の多くが知っている川でしょう。

そんな有名な川のほとりに鎮座するのが

大井神社です。

御祭神は、

水の神、

弥都波能売神(みつはのめのかみ)

土の神、

波通夜須比売神(はにやすひめのかみ)

日の神、

天照大神(あまてらすおおみかみ)

の三柱ですが、中でも主役は、

大井神社のキャッチフレーズ、

「東海道島田宿に鎮座する水神様」

の中に書かれた水神様である

弥都波能売神でしょう。

何故ならば、

手水鉢、境内を流れる小川、

御社殿廻りの水源、

美しい水を称えた池など

人間の命の源である清浄な水が流れ、

境内の至るところで、

弥都波能売神のご神徳が、

感じられるからなのです。

古事記によると

弥都波能売神様は、

母神であるイザナミノミコトの

おしっこから生まれた神様ですが、

清浄な水がなければ、

人はおしっこが出ません・・・

だから清浄な水を司る

弥都波能売神様の存在は、

実に有り難いものなのですね!

横参道

予習をしていなかったせいで、

大井神社の駐車場がわからず、

大井神社の結婚式場の駐車場に

間違って止め、本参道ではなく、

横参道からの参拝となりましたが、

これは大正解でした。

贅沢な話ですが、

見所が満載過ぎで、

時間が足りなくなるくらい

でしたからね(笑)

横参道の入口。

社頭に建つのが、

「道中飛脚奉納燈籠」です。

案内には、

「江戸時代、安政三年(1856)

江戸~京都~大坂の飛脚達が、

道中及び、大井川川越の無事を祈って

奉納した燈籠である。」

このように書かれています。

左側の道中飛脚奉納燈籠。

参道の両側が玉石垣だな~

なんて歩いていると、

その理由が書かれていました。

「土手(堤)の石垣

江戸時代、大井川の

川越稼業の人達が、

毎日の業を終え、帰る際に

河原から石一つ選び持ち帰り、

それを蓄積して

この土手(堤)石垣を

築いたものである。」

このように書かれています。

何とも心のこもった

素晴らしい石垣ではないですか!

ここにも大井川=水を

感じる事ができますね。

左に手水舎が見えてきました。

流れ出る水、溜まった水、

全てが清浄で、癒やされまくりです。

手水鉢の裏側を見ると、

加工された表とは全違って、

自然石そのままを残しています。

言わば、「隠れたお洒落」とでも

いうのでしょうか。

太鼓橋。

案内によると

平成二十九年度に、

正徳三年(1712)建立の

石橋を劣化のため

架替えたと書かれています。

左側には架替え前の石橋の写真があり

その写真と御影石に移った

新しい橋とが、

何だか共存しているように

見えていて、いい感じですね!

じっくり橋の鑑賞(笑)

境内を流れる小川と御神木。

そして、

この玉垣内に見えているのが、

大井神社最古の燈籠です。

寛文三年(1663)奉納。

将軍は四代目、徳川家綱の時代です。

さらに進むと、

美しく手入れされた庭園が見えてきます。

右の常夜燈は、

江戸時代に建立されたものを

平成十五年に解体、再建されたもので、

使える江戸時代の部材は、

そのまま使ったと書かれていて、

こんなこだわりが、

また有り難さを増してくれます・・・

透明感溢れる池。

鯉も優雅に泳いでいて、

素晴らしい眺めです。

神橋側から常夜燈、参道を撮影。

何枚も撮影してしまいます(笑)

島田鹿島踊り先導三番叟像。

そして、

右隣にはこんな像があります。

「大井神社大祭帯まつり」の

島田の帯祭大奴像。

このお祭りについて、

大井神社さんのサイトによると

「当時島田に嫁入りをすると、

大井神社に参拝の後、

新婦が嫁入りの丸帯を持って

町中全戸に挨拶回りをする風習があり、

広域に拡大する町並みに

困っていたそうです。

そこで当時から安産の守護神として

信仰のあった大井神社の

御神輿の行列である大奴の

大太刀(おおたち)にその帯を下げて

披露するようになったそうです。」

「やがてその帯を全国の帯業者が

流行を見極めるために

見物に集まるようになり、

帯もますます最先端の豪華なものに

なっていったのだそうです。」

このように書かれています。

お嫁さん思いの、

優しい気持ちから発祥したのが、

また泣かせますね!

こちらにも大奴がいました(笑)

拝殿へ。

優しいお顔の青銅製狛犬。

吽形。

参拝。

拝殿前の「双龍の水」。

拝殿前参拝直前にも

御神水で清めることが出来ます。

拝殿左横へ。

ここにも清らかな水が

竹を流れていますね。

拝殿右横の手水鉢。

冒頭に書いたように、

こうして至るところに

水の恵みを感じられます。

本殿い参拝。

拝殿前でツーショット完了。

大井神社の見所は、

まだまだ尽きません(笑)

(続く)

 

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