生立八幡宮(福岡県みやこ町)

 

晴れ時々雪

この日の天気は基本が晴れ。

そして、時々いきなり雪!

特に生立(おいたつ)八幡宮では、

到着時は晴れ、

帰る時は、吹雪なのに青空という、

歴史に残る珍現象(笑)

天気の変動も旅の思い出の一つ、

大いに楽しませていただきました。

参道

神社前の駐車場から参拝開始。

社頭。

盃状穴が彫られた台座の上には、

天保六年(1835)奉納の

玉乗り倒立狛犬が鎮座。

狛犬のアップ。

吽形はちんちんスタイル。

尻尾で強度を保っているとはいえ、

200年近くもの長い間、

よく壊れていないものですね!

「福岡県指定文化財

名称:木造僧形八幡神座像」の案内。

内容の一部を書き出すと、

「生立八幡宮は養老7(723)年、

時の豊前国司・宇奴首男人が

創建したと伝える古社で、

仲津郡(犀川・豊津・行橋の一部)

第一の宗廟として

郡内の人々の信仰を集める

大社として知られます。

その八幡宮のご神体として

永らくお祀りされてきたのがこの神像で、

応永元(1394)年、

時の地頭(領主)西郷高頼の初願により

制作されました。像内の銘文により、

もともとあった神像が壊れたのを機に、

作り替えられたものであることがわかります。

像は榧の寄木造で顔は黒漆に金箔押、

体には胡粉描の団花文袈裟をまとい、

神であるのに凛とした

青年僧の姿に表されています。

これは八幡神が

いち早く仏教に帰依した歴史と、

これにより増強された神徳を示していて、

日本の精神文化(=神仏習合)を代表する

造形とされています。(後略)」

このようになります。

そして、もう一つ。

「県指定無形民族文化財

生立八幡神社山笠」

一部抜粋すると、

「旧仲津郡西郷十五村の産土である

生立八幡に旧暦の八月、

神幸大祭がおこなわれていた。

現在毎年五月第二土・日曜日に実施。

(中略)

続命院および山鹿区から出される

親車(大山笠)は

台上に社を組み幟を三十本ほどたてる

高さ約十三mにも及ぶもので、

県内でも特に大きい。(後略)」

このようになります。

二の鳥居は、

文化九年(1812)の寄進。

美しい池に架かる石橋。

両脇の狛犬は、

「はじめ」タイプの古いもので、

かなり貴重な存在です。

阿形(多分)

足の部分などは、

「陽刻」と言っても差し支えないくらい

彫りは浅くなっていて、

初期型狛犬の典型です。

吽形。

風化、劣化してもなお、

ここに配置されていることが、

嬉しい限りです。

石橋を斜めから撮影。

橋の梁は一本石なんですね!

御社殿との境には、

鳥居のようにして、

大杉がそびえています。

手水舎。

手水鉢も社頭の狛犬と同じ年、

天保六年(1835)の寄進です。

この年は神社の式年祭など、

節目の行事があったのかも知れません。

御社殿

狛犬、鳥居、石橋、石橋の狛犬、

手水舎と古いものばかりで、

僕のテンションは上がりっぱなし、

妻は至って冷静な中、御社殿へ。

拝殿と、拝殿を護るかのように

寄り添って立つ御神木のクスノキ。

拝殿屋根には小笠原家の家紋、

三階菱が神紋として

あしらわれています。

どこに行っても豊前国の神社は、

この神紋だらけ・・・

ホント、小笠原さん愛されてますよ!

拝殿内。

拝殿左側から本殿へ。

本殿。

ここでチラチラ雪が・・・

本殿後ろから。

拝殿横の翼廊。

この古さもたまらん(笑)

拝殿前で、ツーショット完了。

御神木

次に御神木の大楠へ。

「生立八幡宮の大楠」

案内を要約すると、

「樹齢800年ともいわれ、

神社第一の御神木として

長い歴史を誇ります。

この木についてのエピソードが二つあり、

一つ目は神功皇后の三韓出兵時、

ここに立ち寄り軍船に貼り付いて

皇后軍を守った蜷貝(にながい)を

自らこの木に放し、

御神木の守り神としたというものです。

二つ目は、幕末の嘉永七年(1854)、

小倉藩が大砲の台座として

この木を切ることを要求した時、

宮司や氏子がこの木の霊験を必死にといて、

伐採を免れたことです。

その時のいきさつの一部が

大庄屋の日記に残されています。」

このようになります。

神功皇后のくだりは、

大楠の樹齢を考えると、

辻褄が合いませんが、

それは「御神木あるある」、

大人の事情というもの(笑)

ご愛嬌ということでOKでしょう。

幕末の伐採に関しては、

感動モノですね!

砲台の台座にならなくて良かった(笑)

こちらが案内されている大楠。

妻を入れて高さと太さの比較です。

そして、

妻が気に入ったのがこちらのクスノキ。

根っこ部分に注目。

木の中に木が生育しています。

大きさよりも、

生命力に感動する妻・・・。

境内社など

雪も降り始め、

かなりの寒さに震えながら(笑)

境内社へ。

二児神社。

読み方はわかりませんが、

生立八幡宮が鎮座する犀川地区には、

同じ御祭神を祭る

二兒(ふたご)神社という

名前の神社がありますので、

こちらも「ふたご」でOKかも知れません。

御祭神は、

小碓命(おうすのみこと)、

大名持命(おおなむちのみこと)

一般的に知られる名前で言えば、

ヤマトタケルノミコト大国主命ですね。

ここで妻がレミオロメンの「粉雪」を

大きな声で口ずさんでいると、

雪はさらに激しく降ってきます・・・

言葉は言霊?

歌うの止めて~(笑)

神輿庫。

この後は社頭へ戻ります。

参道の石橋付近では、

さらなる雪が!

妻は大喜びで、ますます

「こな~ゆき~♪」と

歌いまくっています(笑)

晴れた空に降りしきる雪の中、

境内を出て150mほど離れた

場所に建つ忠魂碑に参拝。

妻は相変わらず元気いっぱいに

「こな~ゆき~♪」を

歌いまくっていたので、

ご覧の通り、粉雪だらけ!

生立八幡宮の思い出は、

レミオロメンで決まりです(笑)

 

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