雄島(宮城県松島町)松吟庵跡

 

ハリネズミ

松島湾を深掘りしたサイト

つながる湾プロジェクト」には、

雄島について衝撃的な事が、

書かれています。

その一部をサイトから抜粋すると

以下になります。

「江戸時代の紀行文に

「白鷺が島に群がっているように

石碑が見える」と書かれたくらい、

石碑だらけの島でした。」

これに続き、

「2006年、

雄島周辺の海底に大量の石碑が

沈んでいることがわかりました。

これは、

明治時代末〜大正時代にかけて

雄島の公園化事業が行われた際、

邪魔になった板碑を

海に捨てたものだと思われます。

現在までに回収されたものは

2800点を超えており、

かつての雄島が現在とは

全く違った様相であったことを

示すとともに、その時代を境に、

人智を超えたものに対する

私たちの認識が

ガラリと変わってしまったことを

物語っています。」

実際に僕たちが訪問した雄島は

とてもコンパクトな島。

板碑は点々と見かけたものの

その総数は50枚ほどでしょう。

回収された2800点以上を考えると

今残っているのは、

微々たるものなんですね・・・

ただ、その昔、

「死者供養・霊場の場所」であった雄島は、

板碑で埋め尽くされ、

まるでハリネズミ状態だったのは

間違いないようです(笑)

松吟庵跡

島の半分を巡ったところで、

案内図を再確認。

ここからは島の北側、

左半分を巡ります。

松吟庵跡。

日本三景松島」のサイトには

以下が書かれています。

「松吟庵は

瑞巌寺第103世通玄法達つうげんほうたつのために、

その兄が頼賢の住んでいた

妙覚庵の跡に建てたもので、

洞水和尚の詩にちなんで

名づけられたと伝えられています。

ここを訪れた芭蕉は

「雲居禅師の別室の跡、座禅石など有。

はた、松の木陰に世をいとふ人も

まれまれ見え侍りて、

落穂松笠など打ちけぶりたる草の庵,

閑にすみなし」と書いています。

この「草の庵」が松吟庵です。」

薬師堂跡の碑がありますが、

松吟庵の一部なのでしょうか?

よくわからずに散策(汗)

石仏に参拝。

巌窟。

宝篋印塔などが

ランダムに並べられています。

冒頭の観光地化の名残もあるのでしょう・・

岩に直接供養板を彫るのは、

山形の立石寺(山寺)でも見かけましたが、

これは東北ならではの

風習なのかも知れません。

雄島最古の板碑

松吟庵跡の前で見つけたのが、

雄島最古の板碑です。

風化しているものの、

瑞巌寺が建てた案内のお陰で、

梵字のバン(大日如来)と

板碑が弘安八年の建立と

知ることができます。

元寇(弘安の役)の四年後ですね・・

梵字でしょうか?

何かが刻まれているような・・・

妙覚庵跡

次に島の北端へ。

島巾が狭く両端の海が見えています。

妙覚庵跡に到着。

伯耆国の僧、

見仏上人修行の場であり、

その後、

頼賢の碑で顕彰された

鎌倉時代の僧、

頼賢が住んでいた場所だそうです。

雄島の至る所にある板碑や石仏で、

島を一周近く歩いてくると

もはや

条件反射的に参拝するように

なっています(笑)

芭蕉翁松島吟並序碑

この近くにもう一つ

芭蕉さんに因んだ石碑があります。

江戸時代後期、

寛政六年(1789)建立の

芭蕉翁松島吟並序碑。

松島湾の風景

雄島北端からは

松島湾の絶景が広がっています。

妙覚庵から。

福浦島と福浦橋を望む。

マップで位置関係を確認。

陸地と福浦島を繋ぐ「福浦橋」。

ブログを書いていて知ったのですが、

福浦橋は、東日本大震災で壊れ、

台湾の日月潭(にちげつたん)の

遊覧船業者の皆さんが集めてくれた

義援金によって復興しているそうで、

日台の「架け橋」的存在だそうです。

僕たちは40年近く前、

日月潭の遊覧船に乗っているので、

なんか凄いご縁を

いただいた気がします・・

(妻は遊覧船に乗った事、

恐らく忘れているでしょう・・笑)

五大堂側の景色。

ここでツーショット完了。

トンネル

この後は、

最後の見所であるトンネルへ。

妙覚庵から出発。

トンネルは既に見えてますね!

巌窟とトンネルと松島湾の海。

妻はお気に入りの「古木」と

ツーショット(笑)

トンネルへ。

昔はこの中にも

供養碑や墓碑が

安置されていたのかな?

細いトンネルの前の広い場所は

全てが削り仕上げなんですが、

これは手彫りの跡

という事なのでしょうか・・

天井に「明治」の文字が

確認できます。

細いトンネル。

全て手彫りのようで、

見るからに芸術作品、

素晴らしいですね!

出口。

此岸へ

トンネルを抜けるとすぐ右側に

石仏が安置されています。

参拝。

ここから渡月橋までの壁面にも

千手観音やお地蔵様などの

石仏が並んでいます。

もうすぐ渡月橋というところで、

気になる石仏を発見。

ここだけ1円玉が数多く

置かれています・・・

何か特別な石仏でしょうか?

とりあえず、

僕たちも1円玉を置き参拝(笑)

ここを渡れば再び現世(此岸)です。

無事、現世に到着!

 

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